私のダンスノート My Dance Notebook


 ダンス用語集 (タ行 201~264)
 
  凡例  人物 
    フィガー名集
    省略記号 
     
    索引
私のダンス用語ノート

  タ
201 ターキー・トロット (Turkey Trot)
踊りの途中でしばしば七面鳥のように手をパタパタさせるよう推奨されていた所からその名がつきました。1909 年頃サンフランシスコで作られたというのが定説になっています。また、大衆受けを狙った動物をもじった最初のダンスと思われています。あまり品が良くなく、多くの人は退廃的な踊りとして禁止しようとし、キャッスル夫妻(The Castles)もダンス界からこの踊りを消し去ろうとしましたが、皮肉にも彼らの人気はこの踊りででたのでした。(SS)  
202 ターキッシュ・タオル(タウエル)(Turkish Towel) 【C】
チャ・チャ・チャの基本フィガーのひとつ。ターキッシュは「トルコの、トルコ風の」の意味。日本語でトルコ・タオルと呼ばれるこのタオルは日本手拭と異なり、毛羽(けば)がループ状になったバスタオルのことで、フィガー名は、これを使って体を拭いている様子からつけられたと思われます。
  • ターキッシュ・タオルはおおよそ90 x 110cm のリネンやコットンで作られたバスタオルで、18世紀に入ってからはタオルの中心部にループ状の毛羽がつくようになりました。花嫁の儀式となる入浴や、その後の人生の大切な機会用として作られました。ハマムと呼ばれるトルコ風呂には、腰、肩、頭用の完全一式が必要です。(turkishculture.org)
  • トルコ国の英語名はターキー(Turkey)。七面鳥をターキーと呼ぶのは、ギニアの家禽がトルコ商会というトルコの貿易商経由で英国に入ってきた所からつけられた、との説があります。
203 ターニング・ロック・トゥ・ライト(Turning Lock to Right) 【W/Q】
ワルツやクイックステップの基本フィガーのひとつ。通常のターニング・ロックは最後に左回転に切り替わりますが、ターニング・ロック・トゥ・ライトでは右回転が継続します。先行のスピン・ターンはLOD に沿って、あるいは、コーナーで踊ることもでき、いずれの場合も後半での回転量を少し増やし、6 歩目でほぼLOD(あるいは新LOD)に背面するようにします。続くターニング・ロックは上の説明通り、右回転が継続します。以前のテキストではオーバーターンド・ターニング・ロックとなっていました。また、ターニング・ロック・トゥ・ライトの名称が出たためか、ハワード氏のテキストでは、ターニング・ロックの基本形をターニング・ロック・トゥ・レフトと改めています。

204 ターン(Turn)
回転、あるいは回転すること。アンダーターン、オーバーターン、内回りと外回り、回転量(アマウント・オブ・ターン)、ボディ・ターン・レスについてはそれぞれの項参照。
205 タイム・ステップ(Time Step) 【C】
チャチャチャの基本フィガーのひとつで、IDTA とISTD のテキストではステップが異なります。IDTA の男性のステップは、右足を横に(1) → 左足を閉じる(2) → 右足に踏み替え(3) →左へのシャッセ(4&1)→ 右足を閉じる(2) → 左足踏み替え(3) → 右へのシャッセ(4&1)で1セットになっていますが、ISTD では、まず、左足と右足のタイム・ステップに分かれています。そして、「左足のタイム・ステップ」では、左足を右足後ろにキューバン・クロス(2) → 右足に体重を戻す(3) → 左へのシャッセ(4&1)。「右足のタイム・ステップ」では、右足を左足後ろに(2)→ 左足に体重を戻す(3) → 右へのシャッセ(4&1)、となっています。
  • この場合のタイムは「タイミングを合わせる、リズムに合わせる」意味で、正確なリズムが取れるようにとの考えから開発されたフィガーとテキストに書かれています。
  • タップ・ダンスにも同名のステップがあります。「かつての偉大なタップ・ダンサーたちは、自分独自のタイム・ステップを持っており、そのリズムを刻むことにより楽団に自分の踊りやすいテンポを伝えた」 — ということです。(WK)
206 タップ(Tap) 
体重を乗せずボール、あるいはトウをチョンと置く、あるいは、軽くプレスする動作。タンゴのプロムナード・リンクの3 歩目はタップです。英語の意味は「(肩などを)軽くたたく、(杖などで)床をコツコツ打つ事」。
207 タンゴ(Tango)
音楽は歯切れの良い4/4 拍子、または2/4 拍子で、1 分間に33 小節くらいのテンポで演奏されます。基本のリズムはQQS。ワルツ同様に人気の高い踊りで、アルゼンチン・タンゴと区別する意味で「コンチネンタル・タンゴ」とも言われています。ここでのコンチネンタルとはヨーロッパ大陸を指し、荒削りのアルゼンチン・タンゴがこの大陸で洗練された形となり、再び世界に広まっていきました。タンゴが始めてヨーロッパで踊られたのは第1次世界大戦以前のことで、当時のテンポは1 分間に36小節でした。

アルゼンチンのブエノス・アイレスの貧民街で生まれたタンゴは、当初 ‘バイル・コン・コルテ(Bailecon corte = 静止の入った踊り)’ の名で知られました。これに、ブエノス・アイレスのしゃれ男たちはふたつの変更を行いました。一つは、当時用いられていた ‘ポルカ・リズム’ と呼ばれた音楽を ‘ハバネラ’ に変え、もう一つは、踊りそのものを ‘タンゴ’ と呼ぶことにしたのです。
 1900年以降になると、アルゼンチンからアマチュアのダンサーたちがパリを訪れ、タンゴを知ってもらおうと努めましたが、南国が持つ官能的な踊りは風変わりすぎ、ヨーロッパの上流階級には受け入れられませんでした。しかし、ヨーロッパの地方で踊られ続けたタンゴは徐々に広がり、フランスのリビエラのダンス競技会で行なわれたタンゴの愛好家たちによるデモが素晴らしかったため、たちまちパリ中に知れ渡り、そこから全ヨーロッパに広まったのでした。(MBD)
  • 英国のサイト(DanceSport UK)にタンゴに関するおもしろい質問と回答を見つけました。皆さんの興味も引くと思い、抜粋翻訳してみました。

       〜〜〜〜〜

    質問1.なぜ、他のスイング・ダンスと異なり、足をずらすのですか?
    質問2.なぜ、膝を緩めて踊るのですか?
    質問3.なぜ、女性の左手の指4 本は閉じ、親指が男性の腕の下にいくのですか? 
    質問4.なぜ、男性の右腕は女性の背骨を斜めに超えていくのですか?

    タンゴの歴史を見ると、よく聞かされるように、アルゼンチンの売春宿で起こりました — そうしたにぎやかな場所で有名だったブエノス・アイレスには、‘そこで働く女性たち’とお付き合いしにカウボーイたちが(そう呼ぶのが正しいかどうか分かりませんが)やってきました。それは、ロマンチックで、誘惑的で、セクシーな狂想曲だったことでしょう。混雑したクラブに踊るスペースはほとんどなく、時に人々はテーブルの上でも踊った程でしたので、ホールドは‘ピッタリ’したものになりました。多くの右利きの男性にとって、女性を自分の右に持ってくるのは自然なことなので、(狭いところで踊ると)自ずと男性の右手は女性の背骨を超えていきます(質問4の回答)。

    そうなると、女性の左手は男性の右腕に巻きつきますから、優雅に見せるために指を揃え、掌は下に向け、親指はくっつけないようにしたのでしょう(質問3の回答)。

    男性は女性の身体を感じてリードしようと身を屈め、膝を曲げ、両脚の間に女性の右足を置き、
    ちょっと挟むようにしたのでしょう(質問2の回答)。

    フォローする女性は、男性の右脚にブロックされながら男性の右側に立つようになりました。多くの右回転がプロムナード・ポジションから行われるのは、そのためです。このおかしなホールドにより、足の位置をずらして立つ典型的な形が形成されたのでしょう(質問1の回答)。

    文明世界から軽蔑されたこのダンスの歴史を紐解くと、タンゴに関する他の点についても説明できることでしょう。

       〜〜〜〜〜

    (質問3)に関する私見ですが、アルゼンチン・タンゴでは女性の左手は男性の右肩付近にありますし、1920 年代後半に英国で撮影されたマクスウェル・スチュワートとバーバラ・マイルズのタンゴの映像も同様でしたが、1930 年半ばからの映像では現在のホールドの形になっていますので、現在のホールドは英国で形成されたものではないかと考えています。


■1 タンゴ・ティー・パーティー(Tango Teas)
1913年までにタンゴはパリ、ロンドン、ニューヨークで人気を博す国際現象と化ししました。タンゴ・ティー・パーティーやタンゴ列車旅行が催されタンゴ・カラー(最も知られているのはオレンジ色)まで出ました。(http://www.tejastango.com)
208 タンゴ・ポジション(Tango Position)
タンゴで足を閉じた時の形で、右足トウが左足の土踏まず辺りまで引いた形のこと。この形は両足を揃えた所から左へ1/8 回転すると作ることができます。
209 タンブル・ターン(Tumble Turn) 【F/W/Q】 
4 歩構成のフィガーで(ワルツの場合のカウントは12&3)、シャッセ・ロールに良く似ていますが、男性の3 歩目右足は左足を超えて出て行きます。
  • 「タンブル」は英語で「宙返り、とんぼ返り、転がり落ちる」の意味です。
210 ダイアゴナル・ワルツ(Diagonal Waltz)
ダイアゴナルは「斜めに」の意味の英語で、現在私達が踊っているワルツの原型。例えば、ナチュラル・ターンは壁斜めに始めて中央斜めに終わりますが、これ以前のワルツはこの形を取っていませんでした。

211 ダイブ(Dive)
「潜る、急降下する」意味の英語です。サルサやジャイブなどに使われる動作です。
212 ダイレクション(Direction) 
方向、進行方向のこと。ディレクションとも言います。
213 ダック(Duck)
サルサやラテン・ダンスで使うアクションで、頭を、肩に置かれた女性の手の下を通すアクションのこと。英語の意味は「ひょいとかがむ、ひょいと頭を引っ込める」などがあります。ダックは「水に潜る」が原義。アヒルやカモは英語でダック。水に潜るころからそう呼ばれています。
214 ダブル・ウィスク(Double Whisk) 【W/T】 
通常のウィスクからレフト・ウィスクを踊る踊り方。後続にツイストや、ワルツの場合は、右へシャッセなどを使います。

215 ダブル・リバース・スピン(Double Reverse Spin) 【W/Q】
ワルツやクイックステップの基本フィガーのひとつ。


     
‘ダブル・リバース・スピン’ への旅 

 私たち夫婦の愛読書に『ボールルーム・ダンシング』(アレックス・ムーア著)(1)というダンスの本があります。その本のダブル・リバース・スピンのページを開くと、そこにはこう書かれています。

‘このフィガーの名前は誤ってつけられている。なぜならスピンはしないし、二回踊る事もしないから’(2)、と。

 いったいこの魅力あふれるフィガーは、いつ誰によって創り出され、そしてその人はどうしてこのように誤解される名前をつけたのでしょう。『ボールルーム・ダンシング』の出会いと共に、そんな疑問の旅が始まりました。

 答えの見つからないまま、それから十数年が経ちました。そんなある日、たまたま『フィリス・ヘイラーとボールルーム・ダンスの世界』(ブライアン・アレン著)(3)という本を拾い読みしていると、その中にダブル・リバース・スピンについての一節がありました。
 実はこの本のフィリス・ヘイラーさんは、妻がイギリスで通っていたダンス教室のオーナーだった方なので、思い出にその本をロンドンから取り寄せ、本箱に飾ってあったのでした。長い間開くこともなかったその本にはこう書いてありました。

‘このフィガーはマクスウェル・スチュワートによって考案され、偶然か彼はいつも続けて2度踊っていました。’(4)

 「マクスウェル・スチュワートって誰? 彼は2度連続して踊るために‘ダブル’を名称に加えたのだろうか。なぜスピンではないステップに‘スピン’の名をつけたのだろう」 — 新たな疑問が沸いてきましたが、その日は考案者の名を発見しただけで大満足でした。

 数日後、『カム・ダンシング』(フランクとペギー・スペンサー著)(5)という本で調べて見ますと、マクスウェル・スチュワートは1931年、ブラック・プールでのブリティッシュ・プロフェッショナルのチャンピオンだった事がわかりました。ダブル・リバース・スピンは私たちが生まれるずーっと以前に、一人の英国チャンピオンによって生み出されていたのです。
 ところで、本当に彼は2度連続して踊るためにその名をつけたのでしょうか。その答えはカム・ダンシングでは見つけることができませんでした。面白いことに、マクスウェル・スチュワートと同時代を生き、1922年の世界チャンピオンだった、ビクター・シルベスターは、後に著した『モダン・ボールルーム・ダンシング』(6)の教本の中で、

「ダブル・リバース・スピンと言いますが、2度踊らなければならない訳ではなく、通常1度に1回しか使われません」(7)と、このフィガー名を暗に否定しているようでもあり、また、肯定しているともとれる説明を残していますが、マクスウェル・スチュワートが連続して使ったことには触れていないのです。

 しかし、ついに納得できる説明に巡り会うときが来ました。最近取り寄せた『現代クイックステップ技術の分析』(ケン・アクリル著)(8)の中で、思いもかけずダブル・リバース・スピンの説明に遭遇したのです。彼の説明によると、

‘このフィガーはダブルで踊るところがなく、誤った名がつけられたとしばしば言われる。しかし、もし左への基本回転量が(ひとつのフィガー全体で)3/4 回転と考えると、そしてダブル・リバース・スピンがシャッセ・リバース,ターンの1〜3の代わりに使われたとすると、(前半の)3歩間に2倍の回転量が踊られることになる 〜通常3/8 回転の所を〜。また、男性の3歩目は体重をかけず足を(2歩目の足に)閉じるが、それゆえに一種のオープン・ターンと考えられ、それはナチュラル・スピンの反対に当たる。ダブル・リバース・スピンの名はそうしてつけられたのだろう。’(9)

 実際に回転量を比較すると、確かにシャッセ・リバース・ターンの2倍の回転量が3歩の間に得られているのがわかります。それでアクリル氏は、‘ダブル’は回転量から来たと言うのです。

  フィガー                1 〜2   2 〜3   回転量の合計
----------------------------------------------------------------------------------------
シャッセ・リバース・ターンの1〜3  1/4  +  1/8   = 3/8
ダブル・リバース・スピン        1/4  +  1/2   = 6/8(=3/4)

 この説明に私はやっと尋ね人が見つかったような嬉しさで一杯になりました。そして長かった旅にやっと終止符が打てると思ったのです。

 ところで皆さんの中に、こんな事を考えている人はいませんか? — 「回転量が2倍なのでダブルなのは理解できた。しかし、リバース・スピンの反対のナチュラル・スピンというフィガーは聞いたことがない!」 — と。

 私もナチュラル・ピボット・ターンやナチュラル・スピン・ターンは知っていますが、ナチユラル・スピンというフィガーは知りません。そうした質問を予期していたかのように、アクリル氏はナチュラル・ピボット・ターンの項でその説明をしています。

 ‘教師試験を受ける人達がしばしば当惑するのは、ナチュラル・ピボット・ターンの後続フィガーに‘ナチュラル・スピン・ターンの5〜6’が出てくることです。受験者たちは、それだと、そのフィガーはナチュラル・スピン・ターンになってしまうではないかと反論します。ナチュラル・スピンはかつて2歩から成り立つ単独フィガーだったのですが、今日の受験者はナチュラル・スピン・ターンの一部としてしか知らないのです。実は、ナチュラル・スピン・ターンはナチュラル,ターンの1〜3、ナチュラル・ピボット、そしてナチュラル・スピンから構成されているのです。’(10) — と。

 後日、このフィガーは最初、「マクスウェル・スチュワート・スピン」と呼ばれていたことを知るのでした。 おわり


(記)(1)〜(10)の原文。
(1) Ballroom Dancing by Alex Moore

(2)‘ The figure is rather misnamed as it is not a spin, nor is it necessary to dance it twice.’ -- P 133 of Eighth Edition, 1974

(3) THE WORLD OF PHYLLIS HAYLOR AND BALLROOM DANCING by Brian Allen

(4) ‘The figure was originated by Maxwell Stewart who - as it happened - always danced it twice consecutively’ - P 136

(5) COME DANCING by Frank & Peggy Spencer, P 175

(6) Victor Silvester MODERN BALLROOM DANCING by Stanley Paul, Revision edition1990

(7) ‘Although called the Double Reverse Spin, this does not signify that it must be used twice.’ - P 100

(8) AN ANALYSIS OF THE MODERN QUICKSTEP TECHNIQUE TO ASSOCIATE LEVEL by Ken Akrill

(9) ‘Often said that the figure is wrongly named as there is nothing double about it. If we consider that a basic turn to the L is a 3/4 turn and the Double Reverse Spin was danced as an alternative to steps 1-3 of the Chasse Reverse Turn, then double the amount of turn would be danced over the 3 foot positions (which would normally be 3/8). Step 3 as man closes without weight and because of this it could be considered as an Open Turn. This is probably why it was named a Reverse Spin with it being the opposite to a 'Natural Spin.’ - P117

(10)‘ The Natural Pivot Turn ... Often puzzles the candidate when studying the follows when reading, ‘follow with steps 5-6 of the Natural Turn’. They argue that the figure is now a Natural Spin Turn and not the Natural Pivot Turn. The Natural Spin, a figure consisting of 2 steps use to be a figure in its own right. But today candidates only know the figure as part of the Natural Spin Turn (which is a composite figure consisting of, 1-3 Natural Turn, a Natural Pivot and a Natural Spin).’ - P.89

(注) このコラムは平成14年に発行した『サークルで上達するボールルーム・ダンス』に記載したものを一部変更したものです。



216 ダンシング・タイムズ(Dancing Times)
1894 年創刊のダンスを記事とする最古の月刊誌。
217 ダンススポーツ(DanceSport)
スタンダード、ラテン・アメリカン、テン・ダンスの3 競技を指し、ソシアル・ダンスと区別しています。

  チ
218 チーキー(Cheeky)
チャチャチャの特徴の説明の中に、この言葉を耳にすることがよくあります。英語の意味は「厚かましい、生意気な、ずうずうしい」ですが、チャチャチャで使われる場合は否定的な意味合いはなく、「親しい感じや、いたずらっぽさ」の雰囲気があります。チーキーは‘ほっぺ’のチークから派生した単語です。
  • 日本語でも厚かましい人を「厚顔の〜、面の皮が厚い」と表現しますが、英語の発想も同じなのですね。また、日本語で‘お尻のほっぺ’などと表現することがありますが、英語でも同じく‘チーク’で表わすこともあります。
219 チェイス(Chase) 【T】
PPから始めPPで終わる6歩で構成されるタンゴの基本フィガーのひとつ。

  • チェイスは追いかける様を表わす英語でカー・チェイスのチェイスも同じ。時に「チェス(Chess)」という人がいますが、これは西洋将棋のことでチェイスではありません。
  • 「タンゴのチェイスには色々なバリエーションがありますが、基本形はヘンリー・キングストンとジョイ・トルハースト(Henry Kingston & Joy Tolhurst)が考案したと思います。」(ヘイラー氏) 
  • また、チェイスからシャッセ 〜 リンクにつなげる踊り方がポピュラーですが、これはチェイスの1〜5歩目からシャッセに入っているのであって、チェイスとしての一つのフィガーではありません。
  • マンボのチェイスはライト・ハーフ・ターンとも呼ばれていますが、前半は右半回転(ライト・ハーフ)ですが後半は左回転です。
220 チェック(Check) 
ある方向へステップしてから元の足に体重を戻す動きのこと。

221 チェック・フロム・オープン・シー・ピー・ピー( Check from Open CPP) 【R/C】
ルンバのニュー・ヨーク1〜3 歩目のように、片手のホールドでカウンター・プロムナード・ポジション(CPP)にステップしてからチェックする動作のこと。一方、ルンバのニュー・ヨークの4〜6歩目のように、片手のホールドでPPにステップしてからチェックする動作のことをチェック・フロム・オープン・ピー・ピーと言います。
222 チェックト・アクション(Checked Action)
前後、あるいは横にステップしつつも、元の足に戻ろうとする切り替ええしの動きのこと。クカラーチャや男性アレマーナの前半の動きなどもチェックト・アクションに含まれます。
223 チェックト・フォワード/バックワード・ウォーク(Checked Forward/Backward Walk)
チェックト・アクションの一つで、前進(後退)から元の足に戻る動きのこと。ルンバのニュー・ヨークの1〜2歩目はチェックト・フォワード・ウォークのひとつですし、ハンド・トゥ・ハンドの1〜2歩目はチェックト・バックワード・ウォークのひとつです。
224 チェックト・リバース・ターン(Checked Reverse Turn)
「ポピュラー・バリエーション」のスロー・フォックストロットでは、リバース・ターンの最終歩で男性が逆壁斜めにアウトサイド・パートナーで終わる踊り方が、また、ワルツではチェックト・リバースとしてリバース・ターン2歩目でチェックする方法が紹介されています。
225 チェンジ・オブ・ダイレクション(Change of Direction) 【F/Q/W】 
3 歩で構成され、左回転して方向転換に使われるフォックストロットなどで使われる基本フィガーのひとつ。回転量は基本の1/4 回転から最大1/2 回転まででき、その間ライズはありません。また、1歩目での回転はありません。最近はタンゴでも使われ始めています。
  • 男性は1歩目で回転を開始しようと思うと、女性がヒール・ターンと間違うことがあります。1歩目はウォークし、2歩目を振り出してから回転すると考えると良いようです — 「このフィガーの原型は2歩構成で、右足前進から始まっていました。2歩目の置き方が変則的なのもこれで納得できることでしょう。」(アクリル氏) 
  • 「このフィガーはG.K. アンダーソン(Anderson)が1920 年に紹介しました。」(DS)
226 チェンジ・オブ・ハンド・ビハインド・バック(Change of Hands Behind Back)【 J】
ジャイブの基本フィガーのひとつ。「(男性の)背中の後ろで手を持ち替える」と言う意味で、単に「チェンジ・オブ・ハンド」とも言います。手を持ち替えない踊り方もあります。
227 チェンジ・オブ・プレイス(Change of Place) 【J】
ジャイブの基本フィガーのひとつ。フィガー名は「場所交代、場所の移動」の意味で、女性が男性の「右から左」と「左から右」へ移動する2種類があります。チェンジ・オブ・プレイスィズと複数形で表記することもあります。
  • 「もとのアメリカでの名前は「タック・イン・ステップ(Tuck-in Step)」でした。」(ISTD)
228 チキン・ウォーク(Chicken Walks) 【J】 
ジャイブの基本フィガーのひとつ。チキンには「ひよこ」の他、「臆病者、青二才」の意味もあります。男性は後退し女性が前進するフィガーで、ひよこがお尻を振って歩くようにも見えますし、臆病者の引け腰にも見えます。 
  • サンバのプレイトと似た感じがしますが、テキストを読むと微妙な違いが両者にあり、さらにISTD とIDTA のテキストでは異なる説明がされています。ただ、両テキストに共通する二つのフィガー間の大きな違いはカウントで、プレイトは「SSQQQS」が1 セットで、チキン・ウォークは「SSSS」が1セットです。(注:ISTD のテキストでは、男性「QQQQ」、女性は半カウントずつ「QaQaQaQ」と記載されています)。
229 チャールストン(Charleston)
踊りのひとつで、アフリカのシャンテ族が作ったと考えられています。また、一連のステップは南カリフォルニア、チャールストン近くの小さな島に住んでいたアフリカ系アメリカ人が考案したと考えられています。(SS)
230 チャギング(Chugging) 【J】
ポピュラー・バリエーション(ラテン)とISTD 教本で紹介されているフィガー。チャグ(Chug)には英語で汽車の「シュシュポッポ」という音や「一気飲み」などの意味があります。

231 チャチャチャ(Cha Cha Cha)
ラテン種目の一つ。チャチャとかトリプル・マンボという事もあります。音楽は4/4 拍子で1分間に30小節くらいの速さで演奏され、基本のリズムは、「234&1、234&1」で1にアクセントがあります。ルンバと同じステップを共通して使うことができますが、ルンバが1小節に3歩踏むところ、チャチャチャでは5歩踏み、明るく、遊び心に溢れた踊りをします。

この踊りは英国人ダンサー、ピエール(Pierre)により世界に紹介されたと言われています。彼はルンバが時折2歩余分にステップを踏んで踊られていることに気付き、1952年頃、そのアイディアをヨーロッパに持ち込んだのです。音楽としては、ハバナのキューバン・ダンスバンド ‘アメリカ’ のエンリケ・ジョリン(Enrique Jorrin)がアメリカツアーをしている間に、ダンゾン(Danzon)とモンテューノ(Montuno)のふたつの音楽をミックスしたチャチャチャの音楽を1948 年に完成しました。(SS)
  • 「チャチャの名は西インド諸島の植物から来ています。この植物はチャチャ(スペイン語で子守りの事)と呼ばれるさや状の種を作りカタカタ音を出します。これをメトロノームのようにして使う楽団もあります。このチャチャという植物はマラカスとも呼ばれています。」(SS) 
  • 「チャチャチャがルンバと完全に分類されたのは1950年半ばになってからです。」(ISTD)
【関連記事】 #060 昭和の本が紹介するマンボ・チャチャチャ 
232 チャレンジ(Challenge)
パソ・ドブレで使われる表現で、「挑戦、挑発、対峙、攻撃」などの意味に相当します。
233 中間バランス(Central Balance)
開いた両足中間に体重がある状態。セントラル・バランスともいいます。

  ツ
234 ツー・ステップ(Two-Step)
1891 年、ジョン・フィリップ・サウサ(John Phillip Sousa)が発表した‘ワシントン・ポスト・マーチ’がツー・ステップの起こりです。これは‘バルセ・ア・デュ・テン’から派生したもので、前方や横へのシャッセをスキップして踊りました。音楽は2/4 か4/4 拍子で基本のリズムはQQS。ラグタイムの台頭で踊りは衰えましたが、幾つかのパターンが今日のフォックストロットに残っています。(SS)
235 ツー・フィッシュテイル(Two Fishtails) 【Q】
フィッシュテイルを2度続ける踊り方ですが、1回目は男性の後退で踊るバック・フィッシュテイルです。
236 ツイスト(Twist)
英語で「ねじったり、よじったりする事」。「からみつく、巻きつく感じ、足首をくじく」のもツイストです。ルンバやチャチャチャにはクローズド・ヒップ・ツイストやオープン・ヒップ・ツイストがあり、タンゴにはナチュラル・ツイスト・ターンがあります。

  テ
237 ティプシー(Tipsy) 【Q】
クイックステップの基本フィガーのひとつ。右へのティプシーと左へのティプシーがあり、(Q&Q)でシャッセします。ティプシーの意味は、千鳥足のようにふらついたり、倒れそうになったりすること。  ➡《141-11》
238 ティルト(Tilt) 
英語の「傾ける」の意味で、体の部位を傾けるときに使われます。チルトとも書きます。➡《383》
239 ティルト・オーバースウェイ(Tilt Oversway)
  1. ハワード氏のテキストには「ドロップ、あるいは、ティルト・オーバースウェイ」とあり、ドロップ・オーバースウェイ = ティルト・オーバースウェイとして扱われています。
  2. ジェフリー・ハーン氏のテキストでは、ハイ・ホバーでスウェイをかけた形の踊り方をこう呼んでいます。
240 テレスイブル(Teleswivel) 【ST】 
テレマークとスイブルが合わさった名前で、フィガーとしてはテレスピンとオーバーターンド・リバース・スイブルで構成されています。

241 テレスピン(Telespin) 
テレマークとスピンが合わさった名前。ハーン氏のテキストではテレマーク・アクション(テレマークの3 歩)とオープン・ヒール・ピボット、オープン・トウ・ピボットの6 歩構成で説明されています。
  • 「最初はダブル・テレマークとして世に紹介されました。」(ハーン氏)
  • 「このフィガーを始めてビクター・バレット(Victor Barrett)と踊った時(確かこの動きを作ったのは彼だと記憶していますが)、とても自然に踊れたのにも関わらず、二人とも、それを分析するのは驚く程難しいと感じたことを記憶しています。」(ヘイラー氏)

242 テレマーク(Telemark) 【W/F/T】
ワルツなどで使われる基本フィガーのひとつ。クローズド・テレマークとオープン・テレマークがあります。
  • フィガー名はスキー用語(ノルウェーの地名からきた)からの転用。スキーのジャンプには左右のスキー板を前後にずらして着地する「テレマーク・ランディング」という形がありますが、男性のクローズド・テレマーク終わりの形はそれに良く似ています。
243 テン・ダンス(Ten Dance) 
スタンダード5種目とラテン5種目のこと。また、合計10 種目を争う競技会のこともいいます。
244 テンション(Tension)
英語の意味は「ぴんと張ること、張りの度合」で、ダンスの場合には体や体の部位の張ること、伸ばすことを意味します。

245 ディップ(Dip) 
サルサやラテンで使われる「頭をひょいとさげる」アクションで、多くの場合、女性の頭が後ろに反ってから元に戻ります。英語の意味は「ちょっと浸す、さっとつける」。突然女性を倒すようにするサプライズ・ディップというのもあります。
246 ディレイド・ウォーク(Delayed Walk)
ルンバとチャチャチャに使われる体重移動が遅れて行われるウォークのことで、前進のディレイ
ド・フォワード・ウォークと後退のディレイド・バックワード・ウォークがあります。例えば、ルンバ・ウォークで1歩前進するときは「ステップと同時に体重移動」が行なわれますが、アレマーナの女性の4 歩目は、まず足が進むべき位置をポイントし、次に前進運動をしてから体重移動が行なわれ、体重が完全に足の上に移動するタイミングがウォークのときより少し遅れます。原因は回転にあり、回転をしながら体重の移動を行なうため、ヒールへ下りる時間がかかるからです。これをディレイド・ウォークといいます。

また、クローズド・ヒップ・ツイスト女性の3歩目のように、膝を立て、ボールで床をプレスしてから体重移動するのも、この仲間です。ディレイド・ウォークという表現はIDTA のもので、ISTD のテキストでは前者をエクステンディド・フォワード・ウォーク、後者をプレスト・フォワード・ウォークの表現が使われています。
247 デプラスマン(Deplacement) 【P】
ISTD のテキストに出ているパソ・ドブレの基本フィガーのひとつで、アタックのフィガー名もついています。デプラスマンの踊り方は、男性は右足前進 → 左足前進 → 左へ1/4 回転して右足を横にステップ → 左足を右足に閉じる、の動きをします。この1 歩目をアペルにすると「アタック」となり、IDTA のテキストと同じになります。
  • マタドールの前進ステップは素早い攻撃を、そして、次の横への動きは牛の攻撃をかわす所を表しています。この時腕を下げるのは、マタドールがケープを下ろす意味です。(アイム氏)
  • 英語のdisplacement にあたるフランス語で「置き換えること、取換え、解雇、解任」の意味があります。
248 デベロペ(Developé)
セイム・フット・ランジから、女性が右足をキックするまでの一連の動き(ハイ・レッグ・ライン 〜ドロップ・キック)。これはバレエのデベロペ(片足をもう一方の足の膝の辺りまで持ち上げてから、その足を空中に伸ばす動き)からきていると思われます。
  • フランス語で「発展した」の意味があり、ルンバのナチュラル・トップで、男性が2 小節目の回転をする間に女性が左へのスパイラル・ターンする踊り方もデベロペといいます。デベロペーという事もあります。
249 デモ/デモンストレーション(Demo / Demonstration)
模範演技。

  ト
250 トーン(Tone) 
1. ダンスの運動における「体の張り」
2. 音楽の音調。
251 トゥインクル(Twinkle) 
キラキラ星」の歌「〜♪トィンクル、トィンクル、リトルスター〜♪」のトゥインクルは「きらきら光る、耀く」意味ですが、ダンスでは「軽快な足のさばき」の意味。ポピュラー・バリエーションのクイックにはシックス・クイック・トゥインクルというフィガーが紹介されています。
252 トゥワード(Toward)
「〜の方向へ、〜に向けて」の意味。トゥワーズ(Towards)も同じ意味です。
253 トウ・ターン・アウト(Toe Turned out)
チェックのアクションを行う時に用いられる、トウを外側に向ける足の使い方。
254 トウ・ターン・イン(Toe Turned in)
殆どの内回り回転の1 歩目で使われトウを内側に向ける方法。
255 トウ・ヒール・スイブル(Toe Heel Swivels) 【J】 
ジャイブの基本フィガーのひとつ。トウを床につけ、続いて同じ足のヒールを床につけた後、その足を、軸足の反対側に移動をして体重をのせ、再び同じ動作を逆足で繰り返すフィガー。英語では 〜スイブルズとなります。ISTD のテキストに出ていますが、IDTA のテキストにはでていません。

256 トップ(Top) 
1. ボディの上部。
2. フィガー名に含まれる場合は独楽(コマ)の意味です。
257 トップ・スピン(Top Spin) 【F】 
フォックストロットの基本フィガーのひとつ。トップは「独楽」の意味ですから、独楽が回転しながら少し移動する踊り方をします。2度繰り返すとダブル・トップ・スピンといいます。ワルツやクイックステップへの応用も可能です。
258 トドゥル(Toddle)
踊りのひとつ。戦利品を振る踊りだった初期のトダロ(Todalo)から派生したかも知れません。1917 年に入り非常にポピュラーになりました。フォックストロットの滑らかで優雅な踊り方より、少し弾みをつけた踊り方でした。(SS)
  • 英語の意味は、「よちよち歩く、ぶらぶら歩く」。
259 トリプル・ステップ (Triple Step)
1&2 とシャッセするチャチャチャ・シャッセの事。
260 トリプル・マンボ(Triple Mambo)
チャチャチャのこと。チャチャチャが世に出たのは1948 年〜1952 年頃のようですが、マンボがキューバで誕生したのは1938 年なので、マンボのほうがお兄さんになります。チャチャチャは、このマンボのステップの一部を3 歩踏むようにしているため、‘トリプル・マンボ’とも呼ばれます。

261 ドライブ(Drive)
軸足を使って強く押し出す動き。
262 ドレス・コード(Dress Code)
服装規定。
  • ここでのコードは電気コードやバーコードと同じ綴りですが、「規約、規則」の意味。行動規範はモラル・コード(Moral Code)。
263 ドロップ・ボルタ(Drop Volta) 【S】
  1. IDTA のテキストにはドロップト・ボルタ(Dropped Volta)が出ており、通常のボルタではカウント「1/4、3/4」で踊るステップを「1/2、1+1/2」で踊ります。また、通常1/2拍のステップはBF のフットワークになりますが、ドロップ・ボルタではT のままになっていま
  2. ポピュラー・バリエーション(ラテン)に出ているドロップ・ボルタは通常の「1a 2」のカウントですが、「2」ではドロッピング・アクションを用いています。
264 ドロップ・ロック(Drop Lock) 【Q】
足をクロスした後、すかさずロアーするアクション。

 
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