私のダンスノート My Dance Notebook


 ダンス用語集 (ハ行 279~413)
 
  凡例  人物 
    フィガー名集
    省略記号 
     
    索引
私のダンス用語ノート

  ハ
279 ハバネラ・リズム(Habanera Rhythm)
ハバネラは19 世紀にキューバで起こったダンス音楽のひとつ。ルンバにおいてはカウントの取り方をハバネラ(音楽)のリズムに置き換えて踊る方法で、ファン・ポジションで終わるフィガーに用いられます。例えば、オープン・ヒップ・ツイストを踊るとき、始めの3 歩は通常のカウント(2・3・41)で踊りますが、3歩目の(4、1)上で4歩目からの1/2 カウントを使って長く留まり、続く4歩目を(&)カウントで素早くステップします。
IDTA、ウォルター・レアード氏のテキストにその詳しい踊り方が出ています。
280 ハリー・フォックス(Harry Fox)
1882 年5 月25 日生、1959 年7 月20 日死去。カリフォルニアの劇場ダンサー、かつ、コメディアン。彼の名を最も有名にしたのはダンスのフォックストロットで、1914 年に出版された本、「ダンス狂(F.L. クレンデネン著)」には「フォックス氏が踊った‘フォックストロット’と記載されています。
ポピュラーソングを幾つか歌い、無声映画にも登場。初期の音の出る映画 ‘ハリー・フォッ
クスとアメリカ美人たち’ に出演しました。(WK)

281 ハンド・トゥ・ハンド(Hand to Hand) 【R/C】
ルンバとチャチャチャの基本フィガーのひとつ。英語の意味は「手から手に」とか「接近して」の意味。「手に手を取って」はハンド・イン・ハンド(hand in hand)で、ちょっとだけ違います。
282 ハンマーロック(Hammerlock) 【Salsa】
女性の片腕を背中の後ろでねじる感じの技。レスリング用語からの転用。
283 バーン・ダンス(Barn Dance)
1860 年代にスコットランドで発生。田舎の人や貧しい人たちが踊ったアメリカのフォークダンスの総称。通常、小屋(バーン)の棟上げや結婚式、誕生日、訪問客があった時に行なわれ、後にアメリカのスクエアダンスと一緒になりました。(SS)
284 バウ(Bow)
お辞儀をすること。そのような仕草の振り付け。「モダン・ボールルーム・ダンシング(シルベスター著)」のサンバには、同名のフィガーが紹介されています。
285 バウンス/バウンシング(Bounce /Bouncing) 
  1. サンバに使われるボディ・アクションで「弾むこと」。 
  2. フォックストロットのバウンス・フォーラウェイに見るように、移動の途中でつかう「弾む」ようなアクション。
286 バウンス・フォーラウェイ(Bounce Fallaway) 【F】  
ステップ的にはフォーラウェイ・リバースと同じですが、1 歩目で急激なライズを行ない、2 歩目でロアーします。バウンス・フォーラウェイ・リバースともいいます。
287 バチャータ(Bachata)
ドミニカ共和国から生まれた音楽、および、その踊りのこと。
  • ドミニカ共和国の中産階級の人々には受け入れられず、「下層階級のガサツなパーティー」の意味のバチャータという名がつけられました。この名前が使われる前の音楽は「哀しみの音楽(‘música de la guardia’)」、あるいは、「位の低い兵士の音楽(music of low ranking soldiers)」と称されていました。公式にではありませんが、かなり最近までドミニカ共和国ではバチャータの放映、放送が禁止されていました。(SS)
288 バック・コルテ(Back Corte) 【T】
タンゴの基本フィガーのひとつ。男性はLODに沿って後退し、前進の形で終わります。
  • 一時、回転を入れないバック・コルテが流行ったことがあります。その場合、もう一度バック・コルテを繰り返し、今度は通常の左回転を入れて終わりました。(アクリル氏) 
  • 「モダン・ボールルーム・ダンシング(シルベスター著)」のリズム・ダンスの章に、回転をしないバック・コルテとダブル・バック・コルテが載っています。
289 バック・コントラ・チェック (Back Contra Check) 【T】
通常のコントラ・チェックでは男性が左足前進しますが、バック・コントラ・チェックでは女性が左足前進します。
290 バック・フィッシュテイル(Back Fishtail) 【Q】 
回転のないフィッシュテイルを、男性が女性の、女性が男性のパートを踊ります。
291 バック・ベーシック(Back Basic)
バック・ブレイクと同じ。ラテン系全般に使われる表現です。
292 バッセ・ドンス(Basse Danse)
1400 〜160 0年頃の初期ルネッサンス期における雅で荘重な宮廷ダンス。当時の他の踊りに見られたような早いステップや跳び上がることがありません。パバーヌの踊りの前身。(VT)
293 バツカダ(Batucada) 
アマルガメーションとしては、ポピュラー・バリエーション(ラテン)のチャチャチャで紹介されていますが、バツカダそのものは南米の音楽、踊りの一つです。
294 バニー・ハグ(Bunny Hug)
1911 年頃サンフランシスコで作られたといわれており、雄と雌のうさぎの交尾を真似た踊り。かなりエロチックに押し付け、揺り動かし、くねくねさせながら、スロー・テンポのブルースで踊るため、上品な社会層では大騒動となりました。バニーはうさぎ(ラビット)の幼児語。ハグは抱き合うこと。(SS)
295 バリーション(Variation)
  1. 「 バリエーション」という言葉はそのままで私たちの生活に浸透していますが、日本語訳は「変種、変り種」。ダンスでは、あるフィガーの様々な組み合わせなどを指します。例えば、ワルツのスピン・ターンを考えるとき、「スピン・ターンからターニング・ロックを続け、PPになって中央斜めにウィーブ・フロム・PPに入る」一連の動きをバリエーションといいます。
  2. ベーシック・ステップを変化させたもので、スタンダード・バリエーション、ネームド・バリエーション、ポピュラー・バリエーションなどがあります。
296 バルセ・ア・デュ・テン( Valse à deux temps)
(duex は仏語で2の意味ですが)このステップは2 歩ではなく3 歩。当時のギャロップと同じ踊りでしたがワルツの音楽で踊るためアクセントの置かれる位置が違いました。このワルツは1830 年代にウィーンの宮廷でデビューを果たし、1850 年代にとても流行しました。(SS)
297 バレル・ロール(Barrel Roll) 
バレルは「樽」。樽を転がすような、平ではない回転をします。下記雑学に書いたフィガーを除き、一般的にはフィガー名としてではなくボディ・アクションとして用いられる言葉で、ボディ・ロール(Body Roll)と同じと捕らえることができます。
  • 「スタンダードでのバレル・ロールの起こりはクイックステップで、クイック・オープン・リバース 〜 スリップ・ピボット 〜 クイック・オープン・リバースでボディ・ロールを使ったのが始まり」と、リチャード・. グリーブ氏にお教えて頂いたことがあります。 
  • ポピュラー・バリエーション(ラテン)のサンバには「リバース・バレル・ロール」が紹介されています。説明を読んでみると、腰からのボディ・ロールを用いて踊るリバース・ターンとあります。これは現代のテキストに出ているリバース・ロールと同じです。 
  • ジルバで両手を取り合ったまま横方向に振り上げ、その下をくぐる動きもバレル・ロールです(「サークルで上達するボールルーム・ダンス(ラテン編)」では‘フェリス・ホイール’として紹介しました。
298 バンデリラス(Banderillas)【 P】 
バンデリラスは闘牛に用いられる銛(もり)のことで、これを牛の首や脇腹など、最初に刺された槍の近くに刺します。このスペイン語の意味は、「小さな旗」のようです。
299 パーティー・ダンス(Party Dance)
パーティー参加者が楽しめるよう考案されたダンスで、パートナー交換をしたり、遊びの趣向を含んだりするダンス。英語では単にゲーム(Games)とか、色々な人と交じり合って踊る場合にはミキサー(Mixer)、みんなが参加するという意味合いでパーティシペーション・ダンス(Participation Dance)と言ったりするようです。また、ISTD とIDTA からはパーティー・ダンスの本が出ています。「ボールルーム・ダンシング(ムーア著)」には、
  • ポール・ジョーンズ(Paul Jones)
  • ミリタリー・ポール・ジョーンズ(Military Paul Jones)
  • エクスキューズ・ミー・ダンス(‘Excuse Me’Dance)
  • パレイ・グライド(Palais Glide)
  • ランベス・ウォーク(Lambeth Walk)
  • セント・バーナーズ・ワルツ(St. Bernard’s Waltz)
  • スポット・ダンス(Spot Dance)
  • エリミネーション・ダンス(Elimination Dance)
  • フィンジェンカ(Finnjenka)が紹介されています。
300 パート・ウェイト(Part Weight)
ステップしたとき体重が完全に移動せず、両足の上にあること。この場合のパート(Part)は英語の「部分、不完全な」の意味で、両足の上の体重のかかり方は必ずしも半々ではありません。

301 パートナー・アウトサイド(Partner Outside)
自分が後退するときに相手が右外側に前進してくる場合の表現方法で、テキストでは‘PO’ の省略記号が用いられます。英語の意味は「パートナーがアウトサイドに」です。
  • テキストには一般的に前進する人の説明にアウトサイド・パートナー(OP)が記され、そのとき後退する人の説明にパートナー・アウトサイド(PO)が出てこないのが普通です。
302 パソ・ドブレ(Paso Doble)  
パソ・ドブレは元来、単に男性がマタドール(matador)、女性がケープを表現する踊りでしたが、今では牛、スパニッシュ・ダンサーなどの役を演じるようになり、フラメンコやスパニッシュ・ダンスの動きも多く含まれています、とシャーリー・アイム氏のテキストに書かれています。
  • 闘牛士を総称してトレロ(torero)といい、その中にマタドール、ピカドール、バンレリーレロなどがあります。主役のマタドールは、「殺す」という語源からでた言葉です。ピカドール(picador)は馬に乗り槍で牛を指して弱らせる役の闘牛士で、バンデリーレロ(banderillero)はカラフルな銛をつく役目のようです。
  • もともとスペインの踊りが1916年〜1925年位の間にフランスで発達し、その陰にはサルバドール(Salvador)として知られたスペイン人と、それを英国に広めたピエールの功績があったと、ISTDの資料に書いてあります。「パソ」は英語のペース、あるいはステップに相当し、「ドブレ」はダブルに相当します。
303 パット・ア・ケーク(Pat-a-Cake) 
ポピュラー・バリエーション(ラテン)のチャチャチャで紹介されているアマルガメーション。
  • 名称の意味は「ケーキを軽く叩く」。
304 パバーヌ(Pavane)
16 世紀に流行した優雅な宮廷舞踊。(VT)
305 パレイ・デ・ダンス(Palais de Danse)
仏語でダンスホールのこと。

  ヒ
■1 

ヒービー・ジービーズ(Heebie-Jeebies):
・非常にナーバスな気持ち、極度の神経過敏、ビクビクした状態、イライラした状態、おじけ【語源】米漫画家 Billy DeBeck の連載漫画「Barney Google and Snuffy Smith」からの新語。http://www2.alc.co.jp

  • 1926年頃ダンスと歌がありました。この言葉はアメリカ・インディアンが人身御供の前に歌った歌と言われています。*踊りについては不明でした。 
306 ヒール・ターン(Heel Turn) 
主に女性が用いる内回り回転のひとつで、後退の1 歩目のヒールを使って回転します。フォックストロットの女性のリバース・ターンを例にとると、右足トウで後退 → 右足ボールで回転開始 → 右足ヒールで回転。この間に2 歩目左足ヒールを引き寄せながら右足に揃え、体重を移動します。1歩目から左足ヒールを揃えて一緒に回ろうとすると、両足が引っかかり、回転できずに終わります
  • テキストでは2 歩目のところに‘ヒール・ターン’と記載されていますが、2 歩目だけがヒール・ターンではなく、その前のステップも含んでいます。『モダン・ボールルーム・ダンシング』(シルベスター著)では両方のステップに対して‘ヒール・ターン’と記されています。
307 ヒール・プル(Heel Pull)
左足後退してから右足のヒールを床から離さないように引き寄せる技術で、男性が内回りする右回転のフィガーにしか現われません(例:フォックストロットのナチュラル・ターンの5 歩目)。ヒール・プルではライズをしませんが、スウェイは用います。このときのスウェイは足からではなく、腰からのスウェイを使うためブロークン・スウェイと呼ばれています。 ➡《361》
308 ヒール・リード (Heel Lead) 
ヒールから前進すること。例えば、ワルツのシャッセ・フロム・PPで男性が4歩目をヒールから出ていた場合、「あの人は間違えてヒール・リードをしている/使っている」と表現します。
309 ヒップ・アクション (Hip Action)
ラテンにおける腰の使い方、動かし方。ヒップ・ムーブメント(Hip Movement)も同じ意味です。英語のヒップは「お尻」ではなく「腰」です。ヒップを動かす場合、ラテンでもスタンダードでもあばら骨から腰骨の領域を考えると良いと思います。
310 ヒップ・ツイスト(Hip Twist)
上半身より腰のひねりを多くすること。ヒップの回転と同じだけ肩を回すのでも、肩をヒップより多く回すのでもありません。
  • クローズド・ヒップツイストはクローズド・ポジションから始めてファン・ポジションで終わり、オープン・ヒップ・ツイストはオープン・フェイシング・ポジションから始めてファン・ポジションで終わります。アドバンスト・ヒップ・ツイストはクローズド・ヒップ・ツイストの仲間で、オープニング・アウトの1 歩目で男性は左足前進する形になります。
  • 「チャチャチャの元となったワラチャでは、このフィガーはザ・シャトル(The Shuttle)の名で知られていました。」(ISTD)

311 ヒップ・バンプ(Hip Bump)
ヒップとヒップを軽くぶつけ合うアクション。ジャイブなどで用いられます。
  • バンプは「ぶつける、ぶつかる」こと。車の「バンパー」はこの言葉からきています。
312 ヒップ・ロール(Hip Roll) 
腰をぐるりと回す女性の使うアクション。マンボやサルサで使われます。
313 ビギン(Beguine)
1930 年代に流行したルンバを遅くしたような踊り。
  • グアドループ島とマルチニク島(カリブ海、仏領)で発生。マルチニク・ビギンはゆっくりとした密着型のダンスでヒップをロールさせます。もしコール・ポーター(Cole Porter)がビギン・ザ・ビギンを作曲しなければカリブ海を越えた所の人々は思い出すことはなかったでしょう。(SS) 
  • 曲名「ビギン・ザ・ビギン」の始めのビギンは「始めよう」の意味で、後のは踊りのビギンです。
314 ビクター・シルベスター(Victor Marlborough Silvester 1900/2/25 ~ 1978/8/14)
英国生まれ。ダンサー、作曲家、指揮者。ISTD 創立メンバーの一人。英国ミドルセックス、ウェンブレーの教区牧師の次男として生まれ、14歳の時に家出し18歳と偽って第1次世界大戦中の英国陸軍に志願。2年間フランスで実務に着いた後、1917年にイタリアで負傷。この時始めて彼の実年齢がわかってしまいました。復員後は、子供の頃からピアノの個人レッスンを受けていたので、トリニティ・カレッジで音楽の勉強をしましたが、じきに興味はダンスへ移行し、ハロッズのジョージアン・レストランでダンス・パートナーを務める仕事につきました。

1922年12月22日に開かれた第1回世界モダン・ボールルーム・ダンス選手権で優勝。その時のパートナーはフィリス・クラーク(Phyllis Clarke)でしたが、それはドロシー・ニュートン(Dorothy Newton)と結婚して数日後の事でした。この選手権には1924年にも出場しましたが、その時はダブル・リバース・スピンの発案者で知られているマクスウェル・スチュワート&バーバラ・マイルズ組(Maxwell Steward & Barbara Miles)に破れ準優勝でした。

彼はダンスに適した音楽がないことに不満を抱き、1935年に5人構成のバンドを結成し(後のビクター・シルベスター・ボールルーム・オーケストラ)、ISTD が推奨した演奏テンポに固執しました。「ストリクト・テンポ(標準テンポ)」は彼がつけた言葉です。そのバンドが最初にリリースしたレコード、「ユー・アー・ダンシング・オン・マイ・ハート」はオーケストラのテーマソングとなり、「スロー・スロー・クイック・クイック・スロー」は彼のキャッチフレーズとなりました。1928年に出版された彼の『モダン・ボールルーム・ダンシング』の最新版は2005年に発行され、翻訳版が白夜書房から出ています。

更に詳しい情報は「人物」からお入りください。
315 ビジュアル・リード (Visual Lead)
男性と女性が離れて踊るとき、男性が体の表現を使って行なうリードのこと。ビジュアルとは英語で「視覚による」の意味。 
316 ビッグ・トップ  【ST】
PPから男性が1 歩目の右足を軸に(左足は右足後ろに)左回転を始める踊り。フィガー名の意味は「大きな独楽(コマ)」。男女が作り出す動きを表現しています。
  ピー・ピー(PP)→  410-18 プロムナード・ポジション参照

317 ピクチャー・ステップ(Picture Step)
コントラ・チェックやスローアウェイ・オーバースウェイなどのように、カップルのラインを見せ場とするフィガー。一瞬静止して見えることもありますが、完全に静止しているわけではありません。ピクチャー・ポーズ(Picture Pose)、ピクチャー・フィガー(Picture Figure)、ピクチャー・ライン(Picture Line)、ライン・フィガー(Line Figure)、あるいは単にライン(Line)とも言います。

* この項にはピクチャー・ステップには属さないムーブメントを表すフィガーやシェイプを表す言葉も加えてあります。

317-01 ウッドペッカー(Woodpecker) 【Q】
その場でホップしながら、もう一方の足のトウで床をトントンと叩くステップ。
  • 床をトントンと叩かず、移動しながら行なうトラベリング・ウッドペッカー・アクションというのもあります。ウッドペッカーは「きつつき/啄木鳥」の意味です。
317-02 エックス・ライン(X Line)
男女がPPから外側の足を横のほうへ開き、正面から見たときにアルファベットの「X」に見えます。
317-03    エロス・ライン(Eros Line)
エロスは恋のキューピッドのことで、キュービッド・ライン(Cupid 〜)とかアラベスク・ライン(Arabesque 〜)とも言われ、次の種類があります。

1. エロス・ライン・トゥ・R(Eros Line to Right)
最もポピュラーな形で、女性は男性の右側で左足に立ち、右膝から先を折るように後ろに上げます。
 2. エロス・ライン・トゥ・L(Eros Line to Left)
女性は男性の右側で右足に立ち、左膝から先を折るように後ろに上げます。
 3. スローアウェイ・エロス(Throwaway Eros)
スローアウェイ・オーバースウェイの様に女性が男性の左側で右足に立ち、左足でエロス・ラインを作ります。
4. ダブル・エロス・ライン(Double Eros Line)
男性は左足で、女性は右足で同時にエロス・ラインを作ります。良く見かけるのはスピンの最後に使われる形です。
317-04 オーバースウェイ(Oversway)
テキストではタンゴで扱われているフィガーですが、スタンダード種目で広く用いられるピクチャー・ステップのひとつ。ここでオーバーにするのは男性の左回転で、その上でスウェイをかけます。結果的に、女性の左肩が左腰を超えていきます。男女の足の位置は、スウェイの時と同じです。
317-05 オブリーク・ライン(Oblique Line)  
女性がバランスをとりながら斜めのラインを作る、ラテンで使われる形。オブリークは英語で「斜めの」の意味。
317-07 コントラ・チェック(Contra Check)コントラは「〜の反対の、逆の」の意味の英語で、CMBP におかれる足の状態を表しています。

317-08 コントラ・ポイント(Contra Point) 
男性は体重を完全に右足に(女性は左足に)乗せたまま、コントラ・チェックと同じ形を作ること。
317-09 シザー・キックス(Scissor Kicks)
PPで、ほとんどその場で軽く跳ねながら足を交互に前方へ伸ばすフィガー。足の動きがはさみでチョキチョキしているように見えます。
317-10 ストーク・ライン(Stalk Line)
オブリーク・ラインの一種で、女性は片足で立ち、もう一方の足を軸足の膝の辺りにつけます。
317-11 スパニッシュ・ドラッグ(Spanish Drag)
「ドラッグしている間に、女性が顔をシャープに右へ返し、「挑発的な」表情で男性の方を見、男性も同じように女性を見ることをスパニッシュ・ドラッグという」とする説明をどこかで見たことがありますが、世界のトップ・ダンサーにお尋ねしても、ドラッグとスパニッシュ・ドラッグは同じと言う答えが返ってくるばかりなので、現時点ではそれを受け入れつつ調査を続行します。
317-12 スローアウェイ・オーバースウェイ(Throwaway Oversway)
スローアウェイとは「何かを放り出すこと」で、この場合、女性の左サイドと左足が後方に投げ出されます。
317-13 セイム・フット・ランジ(Same Foot Lunge)
セイム・フット・ランジでは、男女が同じ(セイム)足(フット)でランジを行います。
317-14 チェア(Chair)
PPから内側の足を出してチェックする形。チェアで女性はネックを左へ返すことがあります。
317-15 トラベリング・コントラ・チェック(Travelling Contra Check)
男性はコントラ・チェックに入りながら1歩目左足を前進し、2歩目右足を左足のそばに置き、3歩目でPPに出て行く踊り方。トラベリングは「移動しながらの」という意味。 
317-16 ドラッグ(Drag)とシュラグ(Shrug)
ドラッグはタンゴで用いられるアクションで、ライト・ランジの後、男性は左足(女性は右足)に体重を移してから元の足を軸足の方に引き寄せます。一方、シュラグは英語で「肩をすくめる」という意味です。ドラッグの最中に女性が肩をすくめる動作を言います。
317-17 ドロップ・オーバースウェイ(Drop Oversway) 【T】 
ドロップ・オーバースウェイは、オーバースウェイの3歩目をシャープに膝を伸ばしてステップ。ボディは真直ぐ、そして僅かに左へ傾けます(女性は右へ傾け、右を向く)。
317-18 ドロップ・キック(Drop Kick) 
典型的なのは、セイム・フット・ランジから女性が左足軸に立ち、その場で右足を持ち上げてからキックする形。デベロペとも言います。
317-19 ナチュラル・ヒンジ(Natural Hinge)
男性の右サイドで作るヒンジ・ラインのこと。ライト・ヒンジともいいます。 
317-20 ハイ・ホバー(High Hover)
リバース・コルテ2歩目で女性が高い位置で留まる形。男性が両足を揃える形、右足を横に出した形があります。
317-21 ハイ・レッグ・ライン(High Leg Line)
片足をもう片足に沿って高く持ち上げて作るラインのこと。
317-22 ヒンジ(Hinge) 
男性はオーバースウェイを踊り、女性はレフト・ウィスクの形を作ります。ヒンジは英語で「蝶番(ちょうつがい)」の意味。

317-23 フィガーヘッド(Figurehead)
英語の意味は「(昔の船の船先につけた)船首像」で、ダンスでは女性が、その船首像の形を作ること。
317-24 フェンス・ライン(Fence Line)
ルンバでフェンシングをしたときの形。後ろの手をつなぐこともあります。逆向きもあります。
317-25 ランジ(Lunge)
フェンシング用語の転用で英語の意味は「突く、突き」。フェンシング同様に、片膝を深く曲げた状態で、もう片方の足を横に伸ばした形のこと。

右上が通常のランジ。
右下はレフト・ランジ。
318 ピボッティング・アクション(Pivoting Action)
相手がピボットしたときにもう一方の人の行う、ピボットに似ているがピボットではない動作のこと。例えば、クイックステップのナチュラル・ピボット・ターンをみると、男性が4 歩目左足でピボットするとき右足はCBMP に保たれています。女性も4 歩目右足でピボットに似たアクションを起こしますが、ホールドの形態上、左足をCBMP に保つことができないため、厳密にはピボットということができません。これをピボッティング・アクションといいます。
ピボッティング・アクションは右回転のピボットで起こります。左回転のピボット、例えば、リバース・ピボットやプロムナード・ピボットでは男女共にピボットします。

 
 
 
319 ピボット(Pivot)
片足で行う回転で、このとき、もう一方の足が前、または、後ろにCBMP の形に保たれる形の転のこと。回転量は1/4 から最大1/2 までできます。英語の意味は「旋回軸」。

319-01 スキップ・ピボット (Skip Pivot)
ポピュラー・バリエーションのクイックステップにナチュラル・スピン・ターンからリバース・ピボットを踊る際、‘&’カウントで軽くロアーする‘スキップ・アクション’を使うスキップ・ピボットが紹介されています。
319-02 ステーショナリー・ピボット(Stationary Pivot)
その場で行うピボット。 
319-03 スリップ・ピボット(Slip Pivot)
リバース・ピボットの一種でフォーラウェイ・リバースの後に使われ、ひとつのフィガーとして扱われています。リバース・ピボットがその場で右回転から左回転への切り返しに使われるのに対し、スリップ・ピボットは同じ方向への移動と回転の流れの中で、右足を左足前から後ろへ引き抜いて使われます。そのため、男性の右足(後退)は リバース・ピボットと異なり、CBMP に置かれません。
319-04 トウ・ピボット(Toe Pivot)
イン・ラインで前進しながらトウで行う回転(例 ワルツ、ダブル・リバース・スピン男性の2 〜3 歩目や男性がスリップ・ピボットするときの女性のステップなど)。このときのフットワークはTH になります。 
319-05 ナチュラル・ピボット(Natural Pivot)
スピン・ターン4歩目の男性のステップで単にピボットともいいます。 ➡《319-08》
319-06 ヒール・ピボット(Heel Pivot)
男性が後退した右足ヒールで左回転し、その間に左足を右足に揃え、体重を乗せ変えず、次に左足から前進する踊り方。女性のフィガーには出てきません。この踊り方は、クオーター・ターン(8歩構成)と、シャッセ・リバース・ターン(6歩構成)の後半に含まれていましたが、現在のテキストからは省かれ、クオーター・ターン・トゥ・レフトの名称になっています。
319-07 プロムナード・ピボット(Promenade Pivot)
PPから入るピボットで男女共にトウ・ピボットを使います。
319-08 リバース・ピボット(Reverse Pivot)
スリップ・ピボット同様に1 歩のステップがひとつのフィガーとして扱われており、ワルツ、フォックストロット、クイックステップで使われます。ワルツでは ‘&’ カウントか1拍、フォックストロットとクイックステップではS、Q、あるいは ‘&’ カウントのいずれかを使って踊ります。
  • 「いまは消え去ってしまいましたが、かつてクイックステップにあったリバース・ピボット・ターンというフィガーの4歩目だけが、現在リバース・ピボットとして残っています。」(ハワード氏)


  フ
■1  ファーラナ(Furlana)
踊りの間カップルはいちゃついたり、説得したりの求愛のまねをします。最後に二人してひざまずきハンカチを上げます。【SS】 
320 ファン(Fan) 
1.ルンバやチャチャチャで、前半にベーシック・ムーブメントの3 歩からファン・ポジションになるフィガー。
  • 「これは、キューバ人が使っていた ‘El abanico(エル・アバニコ)’ の直訳です。」(ISTD) 
  • ファンの意味はご存知の通り『扇、扇子、うちわ』です。辞書を引くと、ファンの語源に『穀物をあおぎ分けるカゴ、うちわ』とあります。収穫後の作業からきた言葉なのですね。誰々のファンやファン・クラブのファンも同じ綴りですが、こちらはfanatic(ファナティック = 熱狂的支援者、マニアの意味)の短縮形です。
2. タンゴのフィガー名。「イン& アウト」あるいは、「イン&アウト・アクション」とも言います。

321 フィガー(Figure)
幾つかのステップから構成されるひとつの踊り。例えば、ルンバのオープン・ヒップ・ツイストは6歩のステップから成り立つフィガーといえます。しかし、スリップ・ピボットやリバース・ピボットのように1歩しかないのにフィガーとして扱われているものもあります。ステップもフィガーと同義語で使われることもあります。フィギュアとも書きます。
322 フィガラティブ・スウェイ (Figurative Sway)
スイングをコントロールするためではなく装飾的に用いるスウェイで、主にタンゴで使われます。フィガラティブとは「象徴的な、象徴的な」の意味の英語です。
323 フィジカル・リード(Physical Lead) 
男性がボディ・コンタクトを通して行なうリード。フィジカルとは英語で「身体の、肉体の、物理的な」の意味があります。
324 フィッシュ・ウォーク(Fish Walk)
かつてあった踊りのひとつ。かつてあった踊りのひとつ。フォックストロットは、それ以前は、このフィッシュ・ウォークやホース・トロットとの名で知られていました。
  • 「1901 年、ビクトリア女王が亡くなると社会全体はより自由を感じ、よりエネルギッシュなダンスに没頭しました。そしてシンプルな一連のダンスが白人社会でも流行し、その中には動物の名前を付けた踊りが多くありました。例えば、イーグル・ロック、フィッシュ・ウォーク、バニー・ハグなどです。バニー・ハグは現在のジャイブにもステップとして残っています。こうした踊りでは、2 拍目と4 拍目にアクセントをつけ、シンコペーションしたラグタイム音楽で踊り、ウォークしたりロックしたり、バウンスやスウェイも使いました。当時、クローズド・ポジションはとてもみだらと考えていたため、ボディ・コンタクトを防ぐためにバンパーのような防御服を身につける女性も現れました。」(SS)
325 フィッシュテイル(Fishtail) 【Q】
クイックステップの基本形フィガーのひとつ。他に、ツー・フィッシュテイル、バック・フィッシュテイルなどもあります。フィッシュ・テイル(Fish Tail)と2 文字で表記することもあります。
  • 英語の意味は文字通り「魚のしっぽ」ですが、お尻を振って歩く様や飛行機の着陸時の尻振り滑走のことも言うようで、確かにこのフィガーはそんな動きをしています。回転を入れずに踊ることもできます。
     
326 フェイクト・コントラ・チェック(Faked Contra Check) 
‘フェイクト’は「見せかけの」とか「〜の振りをした」の意味です。このフィガーは「ポピュラー・バリエーション」のフォックストロットで紹介されています。

327 フェザー(Feather)
単にフェザーと言う時は、フェザー・ステップを指す場合が多いです。ここでは、そのフェザー・ステップの仲間を取り上げます。
 
327-01 カーブド・フェザー(Curved Feather) 【F】
フェザー・ステップの3 歩を大きく右回転する踊り。カービング・フェザー(Curving Feather)という事もあります。  
327-02 チェックト・フェザー (Checked Feather) 【F】  
男性がフェザー・ステップの3歩目右足でチェックし、次に左足にバックする際女性にスイブルさせる踊り方。スイブルの時に右回転を加えることもできます。続くフィガーにはPPから入ります。
327-03 バック・フェザー(Back Feather) 【F】  
バック・フェザーでは女性が男性の、男性が女性のフェザー・ステップを踊ります。
この時、女性は男性のフェザー・ステップと同じフットワークで踊りますが、男性の場合は、2歩目のフットワークを(T)に変更します(女性のフェザー・ステップの2歩目は(TH)ですが)。これは前進してくる女性の高さに対応するためです。
327-04 フェザー・エンディング(Feather Ending) 
PP から入るフェザー・ステップのこと。テキストに見るフォックストロットのオープン・テレマークは「フェザー・エンディング付き」となっていて、前半はワルツと同じ3歩のオープン・テレマークを踊り、後半はPPからフェザー・ステップにつなげます。
  • 「もともとはフェザー・フィニッシュといわれていました」(ハワード氏)  
327-05 フェザー・ステップ(Feather Step) 【F】 
3 歩(テキストによっては4 歩)構成のフォックストロットの基本フィガーで、単にフェザーと呼ぶこともあります。「フェザー」は羽根の意味です。
  • 「このフィガーは1920 年、G.K. アンダーソンにより紹介されました。」
  • このフィガーの描くわずかな右回転の軌跡が、横から見た羽根のように見えるためこの名がついたという説が主力ですが、英語のウィキペディアには『フェザー・ステップの名はボートでオールを水平に抜く‘フェザー/フェザリング(オールのブレードを水平にして空気抵抗を少なくする動作のこと)’からきている』と出ていました。参考まで。

327-06 フェザー・フィニッシュ(Feather Finish) 
フォックストロットのリバース・ターンの4〜6歩目の踊り方。
327-07 ホバー・フェザー(Hover Feather) 【F】
プル・ステップの最後でライズし、そこからフェザー・ステップの2〜3歩を(QQ)と踊るフィガー(テキストによりその次の1歩まで含むこともあります)。フォックストロットのナチュラル・ツイスト・ターンの最後もホバー・フェザーです。
   
328 フェンシング(Fencing) 【R】
ルンバの基本フィガーのひとつ。フィガー名はスポーツのフェンシングから来ています。
329 フォー・クイック・ラン(Four Quick Run) 【Q】
クイックステップの基本フィガーのひとつ。男性の踊り方は、右足後退(S)→ 左足横少し前にステップ(Q)→ 右足をOP に前進(Q)→ 左足斜め前にステップ(Q)→ 右足を後ろにクロス(Q) — と、4つ‘Q’カウントでステップするフィガー。
  • 「女性のフォー・クイック・ラン」というのがポピュラー・バリエーションにでています。これは男性が女性のフォー・クイック・ランをする踊り方です。当然、女性は男性のステップを踏みます。
330 フォーメーション(Formation)
フォーメーションがいつ、どこで発生したかは定かではありませんが、1920 年〜1930 年にはドイツ、イギリス、フランスで行なわれています。当時は4 組で同じフィガーを同じタイミングで踊り、複雑な隊形の変化はありませんでした。今日では6 組、あるいは8 組が理想とされています。第二次世界大戦後、フォーメーションはさらに発展し、競技会が行われるようになり、英国では1957 年のオープン・ブリティッシュから正式種目となっています。ラテンのフォーメーションが加わったのは1961 年のブラックプールからで、以来、ブラックプールのプログラムに含まれるようになりました。(Dance Plaza.com)
331 フォーラウェイ(Fallaway) 
PPの形で後退する動きのこと。ルンバのアイーダの別称にも使われます。
パソではセパレーションの終わり方としてフォーラウェイ・エンディングもあります。ジャイブの通常のベーシックはベーシック・イン・フォーラウェイ、あるいは、フォーラウェイ・ロックと言われます。
  • 英語の意味は「何かに背くこと、離れ去る事」。つい「ファーラウェイ(Far-away)」と言ってしまうことがありますが、それは「遠くに離れて、夢見るような」の意味で別物です。 
332 フォーラウェイ・ウィスク(Fallaway Whisk) 【W】
バック・ウィスクとよく似た踊り方をしますが、バック・ウィスクしたところから更に右回転が継続します。
テキストによる二つの踊りの違いを比較してみましょう。



333 フォーラウェイ・スローアウェイ(Fallaway Throwaway) 【 J】
ジャイブの基本フィガーのひとつでベーシックの動きから女性を男性の右側から左側へ送り出す動き。

  • ベーシックのPPで後退する動きがフォーラウェイ、そこから女性を送り出す動きをスローアウェイと言います。スローアウェイは「放り出す」意味です。
  • 「もとの名はスローアウェイ・フロム・フォーラウェイ(Throwaway from Fallaway)でした。」(ISTD)
 ■ フォーラウェイ・リバース&スリップ・ピボット (Fallaway Reverse & Slip Pivot)【Std】
スリップ・ピボットはリバース・ピボットの一種で独立したフィガーですが、ここではフォーラウェイ・リバースと一緒になって一つのフィガー名として扱われています。元々SFのフィガーが、その他のスタンダード種目に広がったと考えられます。

 
334 フォックストロット(Foxtrot)
20 世紀に誕生したフォックストロットはハリー・フォックス(Harry Fox)というアメリカのダンサーの名から付けられたというのが定説になっています。一方、フォックストロットが出たのがターキー・トロットやホース・トロットのような動物の動きを模した様々なダンスが登場した時代であったので、フォックストロットも Fox’s Trot(きつねの小走り)からきたと唱える人たちもいます。
1 分間に50〜52 小節だったクイックステップから枝分かれしてからテンポはどんどん遅くなり、20 世紀末には32 小節までになりました。第1 次大戦の終わり頃のスロー・フォックストロットはウォーク、スリー・ステップ、それにスロー・カウントのウォークと一種のスピン・ターンから成り立っていましたが、1918 年に‘ジャズ・ロール’で知られるところの変動が起こり、1919年にアメリカのモーガン(Morgan)と言う人がオープン・スピン・ターンの一種の‘モーガン・ターン’を紹介し、1920 年には、フェザー・ステップとチェンジ・オブ・ディレクションをG.K. アンダーソン(Anderson)が紹介しました。そして1930 年代はフォックストロットの黄金期を迎え、テンポも標準化されたのです。(DanceSport UK)
335 フォックストロットのナチュラル・ターン(Foxtrot Natural Turn)
3 歩目で足が揃わないスロー・フォックストロットに使われるナチュラル・ターンのこと。
336 フォロー・マイ・リーダー(Follow My Leader) 【C】
ISTD のテキストに出てくるチャチャチャの基本フィガーのひとつ。
  • 直訳は「私のリーダーについてゆく」です。それも正しいのでしょうが、子供の遊びで大将になった子の動作をまねる「大将ごっこ」のことです。

337 フォワード(Forward) 
「前方へ」の意味の英語。
338 フォワード・ロック・ステップ(Forward Lock Step) 【Q】
クイックステップの基本フィガーのひとつ。単にフォワード・ロックとも言います。男性がフォワード・ロック・ステップを踊る間、女性はバックワード・ロック・ステップを踊り、使われる名称が変わります。
339 フック (Hook)
片足を自分のもう一方の足に、あるいはパートナーの足や体に掛ける動作。
英語の意味は「引っ掛ける」。洋服のホックの意味。ボクシングやゴルフの用語にもあります。
340 フット・チェンジ(Foot Change) 
英語の意味は「足の踏みかえ」。ダンスでは、通常、男性が女性と同じ足にするために踏みかえを行ないます。

341 フット・プレス(Foot Press)
フット・プレスとは足が床を押し付けること。
342 フットワーク(Footwork)
ダンスの中で自然な動きをするため、足をどのように使うか、あるいは、足のどこを使うかを示したもの。テキストの中では1 歩1 歩のフットワークが記載されています。

フットワークの種類、および、その動きを書き出してみました。

1.  H(ヒール) — 歩くときのようにヒールから出て行き、その足でのライズはありません。主にタンゴで使用されます。ヒールから出て行くと足は一度フラットになりますが、それは当然のことなので、タンゴの場合はヒールとだけいいます。スイング・ダンスでもまれにヒールだけのフットワークがあります。例えば、ワルツのウィングやクイックのクロス・スイブル(Q)、チェンジ・オブ・ディレクションなどの男性1 歩目のようにヒールから出て、そのままフラットの足もありますし、ウィーブ・イン・ワルツ・タイムの女性の1歩目のように、左足ヒールで出て右足トウに後退するステップも、稀ではありますが、あります。

2.  HT(ヒール、トウ) — ヒールから出て行き、膝がトウを乗り越えながらヒールを床から剥がしてライズしていきます。ここでのトウにはライズ、および/あるいは、回転のあることが示唆されています。

3.  T(トウ) — トウに上がったままでいます。次の足への移動まで、下へ緩む動作はありません。

4.  TH(トウ、ヒール) — 始めにトウが床につき、次にヒールが下り、それから膝が緩んでいきます。サンバのバウンスの場合は、TH のヒールに降りる直前に膝が緩み始めます。

5.  THT(トウ、ヒール、トウ) — 後退からすかさず前進に切り替わる特殊なステップ(フォックストロットの男性のリバース・ターン4 歩目やクイックステップの男性のフォー・クイック・ランの1歩目右足後退など)に用いられ、トウから床につき → 次にヒールが床にタッチし →再びトウにライズの場合と、男性のナチュラル・スピン・ターン4 歩目のピボットやアウトサイド・スピン1 歩目やリバース・ピボットのように、トウが回転を意味する場合でも使われます。

6.  HTH(ヒール、トウ、ヒール) — ナチュラル・ピボット・ターン【Q】の女性4 歩目右足のように、ヒールで前進して回転を起こし、再び後退運動に入る場合に使われます。このとき男性はTHT のフットワークを使っています。男女共にライズはなく、トウは回転を意味しています。

7.  BH(ボール、ヒール) — ボールから出てヒールにおります。タンゴの後退の足に使われます。実際にはトウが先にフロアにつきますが、前の足でライズをしていないのでボールの表現を使います。

8.  F(フット) — 主にタンゴで、F のIE(インサイド・エッジ・オブ・フット)のように使われます。ラテンでは、フラットの意味でも使われることがあります。

9.  WF(ホール・フット) — 主にタンゴで使われ、足裏全体が一度に床につきます。ホールは「全部、まるごと」の意味の英語で、‘Whole F’と書くこともあります。

10.  IE(インサイド・エッジ) — 足の部位の内側のこと。F のIE(インサイド・エッジ・オブ・フット)では足裏の内側を使用し、B のIE、 H(インサイド・エッジ・オブ・ボール、ヒール)ではボールの内側が始めに床につき、続いてヒールを使うという意味です。 

11.  BHB(ボール、ヒール、ボール) — タンゴのナチュラル・プロムナード・ターン、男性の3 歩目のように、ライズのない回転の動きに使います。

12.  HB(ヒール、ボール) — タンゴでの女性のプロムナード・リンク2 歩目やナチュラル・ツイスト・ターン5 歩目のように、ヒールから出てボールで回転します。 

13.  Foot Flat(フット・フラット) — トウやヒールから床についた後、足の裏全体が床に着いて終わる状態を示す場合に使われます。単にフラットという事もあります。類似の言葉にホール・フットがあります。

343 フリー・アーム(Free Arm) 
ラテンにおいてホールドしていない方の手、および、その使い方のことで、自分が表現したいように自由に使います。
  • 「『何をしても良い。ただし、受け入れられれば、の条件がつきますが』と英国でレッスンを受けているときに言われました」— これは鳥居先生が話してくださった言葉です。
344 フリー・ホップス(Flea Hops) 
ポピュラー・バリエーション(ラテン)で紹介されているジャイブのバリエーション。
  • フリーは英語で「蚤(のみ)」の意味で、フリー・マーケット(蚤の市)のフリーもこれです。
345 フリッカー(Flicker) 
チャールストンからきたステップで、両足のかかとを開きながらトウに上がり、両足をおりながら前後にクロスする動き。
  • 英語の意味は「(木の葉などが)震える、揺れる、(鳥が)羽ばたく、(灯などが)明滅する」。
346 フリック(Flick) 
「(すばやい)一振り、(手首などの)すばやい返し」の意味。フット・フリック(Foot Flick)とは、サポーティング・フットの前方か後方へもう一方の足を振るように動かすことで、ヘッド・フリック(Head Flick)とは、ネックを素早く返すアクションのことで、ヘッド・スナップ(Head Snap)ともいいます。
  • 「今日のタンゴで使われているヘッド・スナップを『わざとらしすぎる、ばかばかしい』と評する人もいますが、このヘッド・スナップはアルゼンチンのガウチョ(カウボーイ)が行なった演出のひとつでした。このことは、1857年発行のチャールズ・デュラング(Charles Durang)の本『ダンスの小箱(The dancing casket)』に書かれています。ガウチョも一緒に踊っていた女性も(お互いに少し臭かったので)、二人してちょっと匂いをかいでは素早く顔をそむける仕草をしたのでした。」(SS)
347 フレーム(Frame)
英語の意味は「骨組み、枠、」。適切なリードとフォローを行なうのに不可欠な、ホールドを通しての枠組み。 ➡《046》
348 フレゴリーナ (Fregolina)とファロル (Farol)  【P】
ISTD テキストにでてくる合計28 歩から成るフィガーで、トレロ闘牛士の背後で素早く翻されるケープを表す動きをします。この内13 歩〜20 歩を省いた省略版をファロル(Farol)と称しています。
  • JATD の用語辞典にフレゴリーナは「若い女の清掃人」の意味と出ています。そこからスペイン語辞書で調べると、「モップ、清掃人」の意味でフレゴナ(Fregona)が出ていますし、インターネットでは、フレゴリーナとして掃除機の会社名らしきものもありますが、自分を納得させるにはもう少し調べが必要と考えています。一方、ファロルは、ISTD の文献によると1920 年頃にあった踊りの一つのようです。踊りとの関連性は分かりませんが、スペイン語で「街灯」の意味があります。
349 フレッカール(Fleckerl) 【VW】
カップルが中央に進み出、その場で回るフィガーでナチュラル・フレッカールとリバース・フレッカールがあります。スタンディング・スピンと異なり、男女ともに1 歩ずつ足を踏み変えます。
  • フレッカールのフレック(Fleck)はドイツ語で「その場(スポット)、小さなもの」の意味があり、フレッカールはそこから派生したオーストリア語。オーストリア語の「〜アール(-erl)」は何かを短く表現する時に使い、フレッカールには「その場で踊る“もの”」のような意味合いがあるようです。スパゲッティの一種で短くて小さなタイプもフレッカール(小さい食べもの)と呼ばれています。
350 フレックス(Flex)
英語の意味は「手足を曲げること」。例えば、足先をぴんと伸ばさずに足首が曲がっているのはフレックスです。ここから派生している単語にフレキシブル(Flexible)があり、「柔軟性のある、柔らかい」などの意味があり、動きを形容するのに使われます。
351 フロアクラフト(Floorcraft)
フロアの使い方。他のカップルとの衝突を避けるため、あるいは、混雑していない場所へ速やかに移動しつつも、踊りの美しさを保つ技術のこと。フロアの中心を横切るような踊り方をしないこともフロアクラフトです。クラフトは英語で「一定の技術」の意味。
■1  ブーンプス・ア・デイジー(Boomps-a-Daisy)
①二人向かい合って手を合わせ ②自分の膝に手を置いて ③お尻をぶつけ合う ④それぞれにキックしてからターンする - こうした歌と振り付けを解説したステップシート(1927年)をインターネットで見つけました。【SS】
352 ブギウギ(Boogie-Woogie)
踊りのひとつ。また、ビアノによるブルース奏法のひとつ。もとはアメリカ黒人音楽で、4/4 拍子で書かれた曲の1 小節を8 拍にとって演奏します。
353 ブラック・ボトム(Black Bottom)
1920 年代に人気が出たダンス。主にオフ・ビートで踊り、現在のタップ・ダンス音楽のフレーズ構成はこれが原型となっています。踊りの特徴は前後にホップしながらお尻(ボトム)を叩いたり、両足を踏み鳴らしたり、ホディと腰を旋回させたりします。(SS)
354 ブラックプール(Blackpool)ウィンター・ガーデン正面イギリス北西部のアイルランド海に面する都市。世界中のダンサーが集うダンス界最大の大会、ブラックプール・ダンス・フェスティバル = ブリティッシュ・オープン選手権が、この町のウィンター・ガーデンという施設で毎年5月に開催されています。第1回は1920年。

(■ブラックプール大会の歴史(PDF)を追加しました。2012/5/13)

355 ブラッシュ(Brush) 
次に出て行く足を一度軸足に寄せるアクションをブラッシュと言います。
356 ブラン(Branle)
4/4 拍子の明るいオールド・ダンスで通常、ルネッサンス期に人気のあった宮廷ダンスのひとつ。たくさんのカップルが参加し、あるもの達は列で、またある者達は輪になって踊りました。(VT)
357 ブルース(Blues) 
音楽は4/4 拍子で基本リズムはSQQS です。1分間に30小節前後のテンポで演奏され、日本では一般にスロー・フォックストロットの曲が使われますが、大きく変わることもあります。英国ではリズム・ダンシング(Rhythm Dancing)、単にリズム、ソシアル・リズム(Social Rhythm)などとも呼ばれています。

358 ブレイク(Break)
1歩目をステップし2歩目で元の足に体重を戻す動きで、ラテン・アメリカンやサルサで使われます。英語の意味は「壊す、分ける、休息、休憩をとる」。ブレイクの種類を見てみましょう。 
358-01 オープン・ブレイク (Open Break)
ジルバのリンク1 歩目のように、男女が向き合う形からお互いに1歩目で後退 → 元の足に体重を戻す → 揃えるステップ。
358-02 キューバン・ブレイク(Cuban Break) 【C】
基本フィガーのひとつ。このフィガーでは通常の ‘Q’ カウントの長さが半分になっており、まともに ‘Q’ の長さが残っているのは七歩目と十四歩目だけです。
358-03 クロスオーバー・ブレイク(Crossover Break)
斜め前にステップ → 元の足に体重を戻す → 横にステップする、ルンバのニュー・ヨークの1 〜3歩目や4 〜6歩目のような動きのこと。単にクロスオーバーともいいます。この名がつくステップでは片方の足がもう片方の足を交差する形で出て行きます。
  • クロスオーバーは「交差」を意味し、その他、「横断歩道、踏み切り、いろいろな世界にまたがる」意味もあります。ブルースにクロスオーバー・アンド・トゥインクルと言う美しいステップがあります。
358-04 サイド・ブレイク(Side Break)
横にステップ → 元の足に体重を戻す → 両足を揃えるステップ。
358-05 スプリット・キューバン・ブレイク(Split Cuban Breaks) 【C】 
ルンバのニュー・ヨークを(2&3, 4&1)のカウントで踊るチャチャチャのフィガー。スプリットとは「裂く、割れる」ことです。

358-06 バック・ブレイク(Back Break)
マンボの女性のベーシック・ステップ前半(男性の後半)の動きのように、右足後退 → 左足に体重を戻す → 右足を揃える(あるいは前進)の動きのこと。バックワード・ブレイク(Backward Break)ともいいます。ラテン用語のチェックト・バックワード・ウォークと同じ。
358-07 フォワード・ブレイク(Forward Break)
前進のステップ → 元の足に体重を戻す → 揃えるか後退する。ラテン用語のチェックト・フォワード・ウォークと同じ。

359 ブロークン・スウェイ(Broken Sway)
ウェストから上を折るようにして作る変形スウェイのこと。通常のスウェイは足首から上で作りますが、ある種のフィガーではウェストから上を折るようにして作るほうが自然に感じられる場合があり、そうした場合に使われる変形スウェイをブロークン・スウェイといいます。ヘジテイションやチェンジ・オブ・ディレクションなどで使われています。
360 ブロークン・タイミング(Broken Timing)
「変則的なタイミング」の意味。
361 プル・ステップ(Pull Step) 
男性がヒールを床から離さず引いてくるフィガーを指し、ヒールを引く動作をヒール・プル(Heel Pull)といいます。ワルツのヘジテイション・チェンジの男性5 〜6 歩目はプル・ステップです。女性にはプル・ステップするフィガーはありません。
362 プレイト/プラット(Plait) 【S】
男性はメレンゲ・アクションで後退する間、女性は左右にスイブルしながら前進します。テキストによっては「プラット」となっている場合もありますが、これは英語で二通りの発音があるからで、どちらが正しくどちらが間違いというものではありません。
  • プレイトの意味は、「折り目、ひだ、組みひも、おさげ髪」とか、「藁や髪を編む事」。古いフランス語から出、「折り畳むもの」の意味で1300 年後半から使われ始め、「おさげ髪」の意味で使われ始めたのは1530 年頃からのようです。因に、この「折り畳むもの」の意味のプレイトは、女性のスカートなどでおなじみの「プリーツ(Pleat)」と同じで、1570 年頃にプレイトの動詞、及び、名詞として現れたようです。
  • プレイトと聞いて、英語の「お皿」を連想してしまいますが、同じ発音でも、お皿の綴りは(Plate)で異なります。この単語は1250 年頃から「金や銀の平らなもの」の意味で使われ始め、磁器や陶器の「平らな食器」の意味を持つようになったのは、それから200年後のことのようです。(ET)
363 プレス(Press) 
ボディと足を通して床に力をかけること。
364 プログレッシブ(Progressive) 
英語で「進行性の、前進していく」意味。フィガーとしてはタンゴのプログレッシブ・リンクやプログレッシブ・サイド・ステップ、クイックステップのプログレッシブ・シャッセなどがあります。
  • 「ルンバのプログレッシブ・ウォークはキューバ人が使っていたフィガー名、エル・パセオ‘El Paseo’( 歩く)からきました。」(ISTD)
365 プログレッシブ・サイド・ステップ(Progressive Side Step) 【T】
3 歩構成のタンゴの基本フィガーのひとつで、単にピー・エス・エス(PSS)ともいいます。
  • 「このフィガーからプログレッシブ・リンクが生まれました。」(アクリル氏)
366 プログレッシブ・サイド・ステップ・リバース・ターン(Progressive Side Step Reverse Turn) 【T】
PSS の3 歩 + ウォーク1 歩 + 男性左足のロック3 歩 + バック・コルテ2 〜4 歩目の3 歩、合計10 歩で構成されるフィガー。単にPSS リバース・ターンともいいます。タンゴの基本フィガーのひとつ。
367 プログレッシブ・ダンス(Progressive Dance)
スタンダードのようにフロアを進んで行く踊りを指します。ラテンではサンバとパソがプログレッシブ・ダンスに入ります。その他のフロアを進んで行かない種目はノン・プログレッシブ・ダンス(Non-Progressive Dance)といわれています。これに関し、「ルンバやアルゼンチン・タンゴなどが狭いスペースで踊られるのは、キャンプファイアの周りとか街角で踊られたというダンスの起源に由来しているからに違いありません」とISTD のHP に書かれています。
368 プログレッシブ・フィニッシュ(Progressive Finish)
あるフィガーからプログレッシブ・シャッセにつなげる踊り方。 
369 プログレッシブ・リンク(Progressive Link) 【T】 
タンゴの基本フィガーのひとつ。タンゴで単にリンクと言うと、このフィガーを指します。
  • 「もとはプログレッシブ・サイド・ステップのスタンダード・バリエーションでした。」(アクリル氏) 
370 プロムナード・エンディング(Promenade Ending)
あるフィガーをPP で終わること。プロムナード・フィニッシュ、PPエンディングともいいます。
371 プロムナード・リンク (Promenade Link) 【T】
PPから2 歩踏み出し、3 歩目は体重をかけずにスクエアに戻る、タンゴの基本フィガーのひとつ。このフィガーを中央斜めに進み3 歩目で男性が中央斜めに面して終わる時、男性は左へ1/8 回転します。この踊り方をリバース・プロムナード・リンク(Reverse Promenade Link)という事があります。


  ヘ
372 ヘアピン(Hairpin) 【Q】
英語の意味は「ヘアピン、U字に曲がっているもの」。カーブド・フェザーの回転量を多くした踊り方。
373 ヘジテイション(Hesitation) 
英語の意味は「躊躇すること、ためらうこと」で、動詞はヘジテイト。ダンスでは2 拍以上同じ
足の上に体重が乗り続ける場合に使われます。フィガー名としてはヘジテイション・チェンジ、ドラッグ・ヘジテイション、クロス・ヘジテイション、ナチュラル・ターン・ウィズ・ヘジテイションなどがありますが、フィガー名にヘジテイションが付いていなくても、ウィングやリバース・コルテなどのように男性だけがヘジテイトするフィガーもあります。
374 ヘジテイション・ワルツ(Hesitation Waltz)
1880 年頃のボストン・ワルツの変種で、音楽の途中で休止するヘジテイションが使われた所からその名が付きました。ヘジテイションに加え、背骨や脚が折れそうなほどのひねりがどんどん加わり一般の人には難しくなりすぎて長くは続きませんでした。
375 ヘッド(Head) 
頭部。ダンスでは「顔」の感覚で使われることもあり、英語の ‘Turn your Head(頭を回転させる)’  は「顔を返す」と訳されることもあります。
  • 顔も頭部も一つにつながっていますが、意識を「顔」にするか「頭頂部」にするか「後頭部」にするかで、踊りが変わりますので試してみましょう。例えば、タンゴのプログレッシブ・リンクの後で顔が前に入る傾向にある女性は、「顔」ではなく「後頭部」に意識を持って行なうと、顔が前に入らなくなるばかりか、男性とのポジションが格段と改善されたことに気づくことでしょう。  
376 ヘッド・ウェイト(Head Weight) 
英語の意味は「頭の重さ」で、それを利用して動きを作ろうとする時に「ヘッド・ウェイトを使って〜する」とか「ヘッド・リードする」という風に使います。例えば、スローアウェイ・オーバースウェイに入る場合、男性が右足後退したところから「ヘッド・ウェイトを使いながら左足にステップする」と表現することがあります。
377 ヘッド・ロール(Head Roll) 【LA】
(演出として)頭をぐるっと回転させることや、男性の腕の下を女性が回る場合の意味にも使われます。
378 ベーシック・イン・プレイス(Basic In Place) 【J】 
ジャイブの基本フィガーのひとつ。通常PP で男性左足、女性右足後退から始めるベーシック(=ベーシック・イン・フォーラウェイ)に対し、PP にならず、始めの2歩をその場で踏んで始めるベーシック。2歩目からもPP にはなりません。イン・プレイスとは「その場で」と言う意味です。
379 ベーシック・ウィーブ(Basic Weave) 【W/F】
ISTD のテキストに出てくる基本フィガーのひとつ。リバース・ターンの4 歩目でチェックしてから、イン・ラインからウィーブを踊る踊り方。
  • ワルツの早い段階で習うフィガーに ‘ウィーブ・フロム・PP’ がありますが、これは「PPから始めるウィーブ」という意味です。すると、「PPから始めないウィーブはあるのかな?」と考えたくなりませんか? その「PPから始めない」のが ‘ベーシック・ウィーブ’ です。ISTD の以前のテキスト、リバイズド・テクニックでの名称は‘ザ・ウィーブ’でした。よって、ベーシック・ウィーブは「(ザ・)ウィーブ’」と同じです。
380 ベーシック・フィガー(Basic Figure)
テキストにあるフィガーの分類項のひとつ。 

381 ベレータ(Veleta)
アーサー・モリス(Arthur Morris)氏が考案し作曲もした、1800 年後半最も人気のあったスクエアダンス。1929 年のブラックプール大会ではアマチュア種目としてもあがりました。
382 ペッパーポット(Pepperpot) 【Q】
ホップ 〜 シャッセ 〜 ロック・ステップの一連の動きのこと。V6、ランニング・フィニッシュ、あるいはペンジュラムのような動きから入ることができます。
  • ペパーポットは「コショウ入れ」のことで、コショウを振る動作からフィガー名がついたと想像します。
383 ペルビック・アクション(Pelvic Action) 
ラテン種目で骨盤をつかう動作のこと。骨盤を傾けるときにはペルビック・ティルト・アクションの言葉が使われることもあります。ペルビィックは「骨盤の」の意味で、骨盤はペルビス。
384 ペンジュラム(Pendulum)
クイックステップのフィガー名で、その場で足を踏み変えながら左右に振る動きをします。英語の意味は「振り子」。ペンジュラム・スイング(Pendulum Swing)とは、脚部を振る動作で、ペンジュラム・ポイント(Pendulum Point)とは、あるタイミングでペンジュラムに使われる脚の形になること。
  • ペンジュラム・スイングは振り子のようなスイングの事でペンジュラム・アクションということもあります。その中で行なわれる上から下への動きをダウン・スイングといい、下から上へと勢いを消しながらおこなうスイングをアップ・スイングと言います。こうした、足の動きを示すペンジュラム・スイングに対して、ティプル・シャッセやタンブル・ターンのように脚部よりも頭部の動きが大きくなるメトロノーム・アクションもあります。メトロノームのように上の方が動くからで、分かりやすい表現ですが、初めて聞くと、ドキッとしますよね。私的には、こうした二つのアクション表現を目にしたのは2005年に発行されたジェフリー・ハーン氏の本で知りました。(2012/09/07)

  ホ
385 ホース・アンド・カート(Horse and Cart)
ポピュラー・バリエーション(ラテン)で紹介されているルンバのバリエーションで、女性の左手を男性が後ろから左手で取り、男性の右手は女性の腰をとります。名称の意味は「馬と荷車」。女性は馬の役で走りながら小さな円を描き、荷車役の男性は左足軸に右足を上げて回転する構図です。ここではローマ帝国時代にみる2 輪の軽装馬車を想像してはいかがでしょう。
386 ホース・トロット(Horse Trot)
1910 年代に流行、1914 年頃には人気が落ちました。2/4 拍子のラグタイムで、非常に元気な曲を使用します。ベーシック・ステップはケーキ・ウォークに非常に良く似ています。足は飛び跳ねるように持ち上げます。前進、後退と左右への回転を伴い、静止ステップとして、足を横にカットし、右足後退する一連のディップが頻繁に使われました。 
  • ホース・トロットで使われた動きにキャンター・ムーブメントがあり、これでは、男性が左足で飛び上がり(1)、右足後退してディップ(2)、左足(3)、右足(4)と後退のトロットをします。これを何回か繰り返すと、キャンターにかなり似たものになります。カンガルー・ディップも良く使われたステップのひとつです。男性後退、女性前進の一連のディップを行ない、これがカンガルーの動きに似ていました。(SS)

387 ホールド(Hold)
相手の人と組むこと、および、組んだ形のこと。スタンダードでの基本形では肩のラインは水平近くになるようにしますが、背の高さの違いがある場合、低い人の肩が水平になるようにし、両肘が肩より高くなることはしません。


387-01 カドゥル・ホールド(Cuddle Hold)
サンバのローリング・オフ・ディ・アームやジルバのクレイドルに見られるように、ダブル・ホールドのまま女性が男性の右側、あるいは、左側で、男性の腕の中にすっぽり入る形。 カドゥルは英語で「抱きしめる」意味。

387-02 クロース・ホールド(Close Hold)
クローズド・フェイシング・ポジションの意味で使われる場合と、クロース・フェイシング・ポジションの意味で使われることがあります。
387-03 ダブル・ホールド(Double Hold) 
両手を取り合うホールドの形。ダブル・ハンド・ホールドともいいます。 

388 ホッケー・スティック(Hockey Stick) 【R/C】
女性の踊る軌跡がスポーツのホッケーに使われる棒に似ている所からその名が付いたと思われます。
  • 「ああ、あのアイス・ホッケーの?」と思われるかも知れませんが、ホッケー = アイス・ホッケーとするのは米国で、英国ではホッケー = フィールド・ホッケーですから、こっちの方のスティックだと思います。

389 ホップ(Hop)
ぴょんと飛び跳ねること。跳ねた足で着地します。ダンスでは飛び跳ねたように見せているだけで、実際の足は床からほとんど離れません。 
390 ホップ・ワルツ(Hop Waltz)
1820 年代に一時流行し1856 年に再び流行したこの踊りはレドワ(Redowa)という踊りに変更を加えたもので、1歩目と4歩目は滑って行かず跳び上がります。1歩目ではバレエのジュテやフェッテのように跳ね上がり、2と3歩目は走ります。(SS)
391 ホバー(Hover) 
英語の意味は「空中に漂う、停止する」。フィガーとしては、ホバー・クロスやホバー・コルテなどがあります。
392 ボールルーム(Ballroom) 
1. 舞踏室  
2. 主にスタンダードの5 種目を指しますが、ラテンの5 種目を含めることもあります。
  • ボールルームのボールは足のボールと同じ綴りでも、「踊る」が原義で出所が異なります。
  • その時代時代に広く舞踏室で踊られた踊りはボールルームといわれ、オールドタイムやシークエンス・ダンスを含めてボールルームということもありました。そのため英国ではそれらを含まないことを示すためにモダン・ボールルームということもあります。 
  • 「ボールルーム・ダンシングという言葉はボールルーム(舞踏室)が前提となっていますが、1890年頃までボールルームの中を見たことのある一般人は殆どいませんでした。」(Come Dancing)
393 ボールルーム・ダンシング(Ballroom Dancing)
世界で‘バイブル’と称されているダンステキスト(アレックス・ムーア著)。初版は1936 年に発行され、しばらくの間ISTD の教師試験用テキストとしても使われていたようです。スタンダード5 種目とパーティー・ダンスなどもカバーしています。特色はステップに対する親切なアドバイスが含まれていることと、スタンダード4 種目には数多くの足型図が含まれています。
394 ボカ(Boca)
鮮やかなペインティングの家々があるカミニート地区で知られ、アルゼンチン・タンゴの発祥の地と言われています。
395 ボストン(Boston)
ボストン・ワルツ。もともとボストンと呼ばれていたアメリカのワルツ。1834 年、ダンス教師のロレンゾ・パパティノ(Lorenzo Papatino)がボストンで始めて紹介した所からその名が付きました。彼はオティス・ビーコン・ヒル(Mrs. Otis Beacon Hill)嬢に雇われ、彼女の邸宅で踊りを披露するよう依頼を受け、当時使われていたものよりずっと緩やかなテンポで滑らかな動きのワルツ(1 小節で3 歩)を踊って見せました。また、それまではバレエと同じつま先を開いた踊り方をしていましたが、このボストンは両足平行に揃えるようになった最初のボールルーム・ダンスと言われています。(SS)
396 ボタ・フォゴ(Bota Fogos)  【S】
ボルタ同様、サンバの特徴的な踊り方の一つ。シャドー・ボタ・フォゴ、プロムナード・ボタ・フォゴなどがあります。ボタフォゴ、ボト・フォゴ、ボトフォゴとも書きます。 
ボルタとボタ・フォゴの違いについてはボルタの項を参照して下さい。 
  • 「ボタ・フォゴの動きの形が、ボタ・フォゴ湾の形に似ているところからこの名がつきました。」(ISTD) 
  • ボタ(Bota)はポルトガル語でブーツ、フォゴ(Fogo)は「かまど、火」を言い、フィガー名は長靴で火を消すような動作からついたという説があります。踊りの雰囲気からなるほどと思います。一方、リオデジャネイロ近郊にあるボタ・フォゴと言う町の名から来ているという説もあります。その町の名の由来を調べると、「植民地時代に土地を所有していたサウサ・ボタフォゴ(Sousa Botafogo)氏の名から取りました。彼の名の文字通りの意味は『火をつけろ』です。」とあります。火を消すとつけるとでは大きな違いがありますが、どこかでつながっているのかも知れません。
397 ボタ・フォゴ・トゥ・PP・アンド・CPP(Bota Fogos to PP and CPP) 【S】
サンバの基本フィガーのひとつでプロムナード・ボタ・フォゴの事。
398 ボディ・スイング(Body Swing)
ボディを振ること。ムービング・ダンスで脚部がスイングするとき、スイングの起点としてボディ・スイングを使います。
399 ボディ・ターン・レス(Body Turns Less)
足の回転より体の回転量を少なくすること。テキストの「回転量」のところに頻繁にこの表現が出ています。その意味は、

1.  内回りの人は1 〜2 歩間で足の回転が完了しますが、そのとき2 歩目で足と同じ方向にボディも向けてしまうと外回りの人を引っ張ってしまいます。そのため、「2 歩目の時点では足の向きよりボディの回転を少なめにし、3 歩目の時点で足と同じ向きにボディを合わせる」必要があります。また、

2.  外回りしてからPPで出て行くときや、相手がアウトサイドに出てくる場合にも体の回転を少なくして対応するケースが多くあります。

3.  このボディ・ターン・レスの技術は、スピン、ピボット、プル・ステップ、あるいは、インピタスするところでは使われません。こうしたところでは、内回りと外回りの人は同じタイミングで踊るからです。
400 ボディ・ティルト (Body Tilt)
ポピュラー・バリエーションのタンゴに出てくる表現で、男性はボディを右に(女性は左に)シャープに傾けるアクション。結果として、ドロップ・オーバースウェイの形になります。

401 ボディ・トーン(Body Tone)
体の張りのこと。
402 ボディ・フライト(Body Flight) 
ボディが重く沈んでいるのではなく、浮いた状態を示す場合に使われることがあります。
フライトは「飛行」の意味。
403 ボディ・ムーブメント(Body Movement) 
体の中から外側を動かすこと。例えばラテンでのヒップの使い方もボディ・ムーブメントのひとつですが、単にヒップの位置を現在の位置から次の位置へ外見的に移動させるのではなく、体の内部にその運動を求める場合に用います。
404 ボムシェル(Bombshell)
意表を突くこの美しい踊り方は、残念ながらスタンダードのテキストにもポピュラー・バリエーションにも載っていません。以前、英国から取り寄せたビデオ ‘BALLROOM COMPETITION FIGURES’ に出ており、付属の小冊子を訳すと下のようになります。(このビデオはジェフリー・ハーン氏によるものですが、彼の新しいテキスト「A Technique of Advanced Standard Ballroom Figures」にボムシェルは載っていません)。ボムシェルには「爆弾、砲弾、人を驚かすような事、(略式)かわいこちゃん」などの意味があります。
  1. ダブル・リバース・スピンの1〜3を踊り、男性は3歩目右足トウで床をプレスし女性が4歩目
    左足に乗らず、右足の上に体重を保てるようにします(&)。
  2. 男性は( 1) で左足を前から後ろに向けてロンデし、(2) は左足トウで左回転を継続。(3) で右
    足後退からピボットします。女性は(1) で左足を前から後ろに向けてロンデし、(2) で体重を
    かけずに左足を右足近くに閉じ、(3) で左足前進してトウ・ピボットします。
  3. コントラ・チェックに入り、ホバー・トゥ・PPで終わります。
405 ボリウッド・ダンス(Bollywood Dancing)
インドはアメリカに劣らず映画産業が盛んで、なかでも、ミュージカルがその中心となっています。産業の中心地ボンベイはハリウッドとひっかけてボリウッドと呼ばれ、ボンベイ発のダンス・スタイルをボリウッド・ダンスといいます。
406 ボルタ (Volta)
1.  ポルトガル語で「回転、一巡する」意味。ボルタ・スポット・ターンや、サーキュラー・ボルタ、トラベリング・ボルタ、スポット・ボルタなどがあります。ボルタの踊り方は、ボタ・フォゴ同様、‘1a 2’と3歩踏みますが、ボタ・フォゴでは1歩目と3歩目がほぼ同じ位置で、かつ、2歩目と3歩目が開いた形になりますが、ボルタでは3 歩間で移動があり、かつ3 歩目は2歩目とクロスした形で終わります。‘1a2a3a4’や‘1a2a3a4a’と踊ることもあります。
  • 「今日、ボルタの言葉はラテンのボルタ・ムーブメントにしか残っていません。」(ISTD)
2. プロベンスで発生したルネッサンス時代の宮廷ダンス(フランス語ではVolte と書きます)。
  • 「ワルツの元となったこの踊りでは、現在のように男女が向き合いくっついた形で踊り(それまでは横並びか離れて向き合う形でした)、男性は女性を高く持ち上げて回したため女性のスカートが大きく広がりました。そのため、ふしだら、不潔と非難され、『ボルタは多くの殺人や流産を引き起こしているので警察による厳重な監視が必要』とも書かれました。」(SS)
 ■1 ボルタ(volte)
プロベンスで発生したルネッサンス時代の宮廷ダンス。踊りの特徴は3/4回転をし、ジャンプをしたり男性は女性をリフトとしたりします。ガリアルに似た踊り。【VT】
407 ボルタ・スポット・ターン(Volta Spot Turn) 【S】
サンバの基本フィガーのひとつ。通常、女性の踊りを指します(この時男性は男性左手と女性右手のホールドでサンバ・ホイスクを踊ります)。一方、ホールドを離して男女がボルタ・スポット・ターンを踊るケースもあり、これを「ソロ・ボルタ・スポット・ターン」と呼びます。
408 ポーズ(Pose)
見ているものに印象を与えようとして行なう動作。語源は仏語のPoser「困惑させる、悩ませる」。
409 ポイズ(Poise)
ポイズの英語の意味は「(名詞)つりあい、平均、バランス、(動詞)〜の均衡を取らせる、(ある姿勢に)構える、保つ」でバランスと同義語ですが、ダンスでは特に両足と上体のバランスの取れた状態のことをいいます。即ち、吊り上げられた頭の下にボディがあり、全体的にボールの上に立つ感じです。
スタンダードにおける女性のポイズは、前述の形を作った後、みぞおち付近から頭を左斜め後ろに持っていきます。しかし、それに連れて左サイドが開くことはありません。ポイズにおける典型的な誤りは、男性の場合、胸を前に突き出すこと、両肩を持ちあげること、腰を前に突き出すことが挙げられます。女性の場合は、両肩を持ちあげる、腰を引く、そして、不自然な頭の位置が挙げられます。
  • ポイズはラテン語の Pendera「重さを量る、ぶら下げる、吊り下げる」を語源としており、いつでも何かをする状態、動ける状態を示しています。

410 ポジション(Position)
立ち位置。主なものとして次のようなポジションがあります。 
 
410-01 エスコート・ポジション(Escort Position)
エスコート時と同じ形になること。ニュー・ヨーク1 歩目の形。
410-02 オープン・カウンター・プロムナード・ポジション (Open Counter Promenade Position)
ルンバのニュー・ヨーク1 歩目の形のように、通常のPP の形とは逆向きで、内側の手をつなぎ、外側の手が離れた状態をさします。英語の頭文字を取ってオープン・シー・ピー・ピー(Open C.P.P.)ともいいます。
410-03 オープン・フォーラウェイ・ポジション(Open Fallaway Position)
 片手ホールドでしたフォーラウェイの形。ルンバのハンド・トゥ・ハンドの1 歩目の形を男性右手と女性左手のオープン・フォーラウェイ・ポジションと言います。
通常この形では男女が外側に1/4 回転ほど開きますが、それ以上開いた形をインバーティド・プロムナード・ポジション(Inverted Promenade Position)と呼ぶことがあります。
410-04 オープン・プロムナード・ポジション(Open Promenade Position)
ルンバのニュー・ヨーク4歩目のように通常のPPの形を片手で行なう形。単にオープン・ピー・ピー、あるいは、オープン・プロムナードともいいます。 
410-05 オープン・ポジション(Open Position)
男性と女性が離れて向き合って立つ形の総称。これには片手ホールド、ダブル・ホールド、あるいは、ホールド無しの形が含まれます。
410-06 カウンター・プロムナード・ポジション(Counter Promenade Position)

男性の左側と女性の右側がコンタクトしているか近くにある状態で、反対側が開いた形。このポジションはかなりコンパクトに保たねばなりません。カウンターは「反対、対立」の意味で、プロムナード・ポジション(PP)の逆の形に対して使われ、シー・ピー・ピー(CPP)と略して言う事もあります。
410-07 カドゥル・ポジション(Cuddle Position)
両手でパートナーの首や体に巻きつける形。
410-08 クロース・フェイシング・ポジション(Close Facing Position)
クローズド・フェイシング・ポジションよりも接近した形。パソ・ドブレでのホールドやルンバやチャチャチャのリバース・トップに見られます。クロース・ホールドという事もあります。
410-09 クローズド・フェイシング・ポジション(Closed Facing Position)
男性は左手で女性の右手を取り、男性の右手は女性の背中側に、女性の左手は男性の肩付近に置き、正対したホールドの形。
410-10 クローズド・ポジション(Closed Position)
  1. ラテンにおいて男女が近くで向き合った形。通常のホールド、片手ホールド、ホールドなしの場合があります。(ISTD)
  2. クローズド・フェイシング・ポジションの意味。
  3. スタンダードでスクエアに組んでいる形。
410-11 サイド・バイ・サイド・ポジション(Side-by-Side Position) 
男女が同じ向きで横並びになる形。女性が男性の右側に位置するのをライト・サイド・バイ・サイド・ポジション、女性が男性の左側に位置するのをレフト・サイド・バイ・サイド・ポジションといいます。英語のサイド・バイ・サイドは「(横に)並んで、一緒に」の意味です。
410-12 シャドー・ポジション(Shadow Position)
男女が(ほぼ)同じ方向を向いて女性が男性の少し前にくるポジション。ルンバのスライディング・ドアーズに入った形、あるいは、サンバのシャドー・ボタ・フォゴの形などがそうです。
410-13 タンデム・ポジション(Tandem Position)
男性が女性の真後ろに来る形。女性が男性の後ろに来ることもあります。
  • タンデムは「縦並び2頭立て2輪馬車、タンデム車」の意味の英語。二人でこぐ自転車もタンデム車です。
410-14 バック・トゥ・バック・ポジション(Back-to-Back Position)
背中と背中を合わせるような形。
410-15 バルソビエンヌ・ポジション(Varsouvienne Position)
男性が女性の左後ろに立つシャドー・ポジションで右手と右手、左手と左手を取り合う形。単にバルソビエンヌということもあります。バルソビエンヌはフランス語。他の綴り方もあります。
410-16 ファン・ポジション(Fan Position)

ファンに開いた形。
女性は男性の左真横に位置し、男性の左サイドに対して自分の正面が直角になる形をとります。オープン・ヒップ・ツイストの最後はこの典型的な形です。
  • ファン・ポジションからの女性の1歩目は左足に閉じますが、「なぜそうしなければいけないの?」と思ってしまいます。「テキストでそうなっているから」と言うだけではなく、次のような歴史を知っておくと楽しいかも知れません。これはISTD の資料の中に見つけたものです —— 
    「ピエール氏のオリジナル・テクニークでは、ルンバにおけるアレマーナ、ホッケー・スティック、オープン・ヒップ・ツイスト、スリー・スリーズなどでの女性の1歩目(カウント2)は、右足を左足に閉じるか、あるいは、左足後ろにきつくクロスしてもよく、どちらを使うかは女性の好みの問題でした。ピエールとミス・ラベルはルンバのフィガーをチャチャチャにも応用したため、この方法はチャチャチャの2、3のフィガーでも適用されました。」(ISTD)

410-17 フォーラウェイ・ポジション(Fallaway Position)
フォーラウェイになった形のこと。 
410-18 プロムナード・ポジション(Promenade Position)
男性の右側と女性の中心から少し左側がつき、反対側が少し離れた体型を言います。一般に ‘PP’ と略し、そのまま‘ピー・ピー’と言います。ラテンにおいてはスタンダードの場合より緩やかに組む場合もありますし、サンバのシャドー・ボタ・フォゴでの最後の形のように、片手ホールドでのPP もあり、この場合はオープン・プロムナード・ポジションと言います。
  • プロムナードは英語で「散歩道、遊歩道、散歩する、見せびらかして歩く」などの意味があります。アメリカ映画によく出てくる卒業記念ダンス・パーティーはプロムと呼ばれ、このプロムナードの略称です。
  • 語源を遡ると、大元はラテン語の pro + minare で「動物などを怒鳴って追いやる」ことだったようです。PPのリードが伝わらず(原因がどちらにあるにせよ)イライラした時、この語源を思い浮かべるかも知れませんね。


411 ポスチャー(Posture)
身のこなし、立ち居振る舞いのこと。体全体に対する手足のありかたや体の運び方のこと。
  • 語源はラテン語の Positura「ポジション、位置、態度」。
412 ポピュラー・バリエーション(Popular Variation) 
・アレックス・ムーア著。初版が1954 年に発売され、スタンダード4 種目のバリエーションの数々を集めた本で現在も増刷されています。ワルツには57 種類、フォックストロットには64 種類、タンゴには52 種類、クイックステップには57 種類のバリエーションが紹介されている貴重な資料です。 
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・ポピュラー・バリエーションにはもうひとつ、「ポピュラー・バリエーション・イン・ラテン・アメリカン・ダンシング(ポピュラー・ラテン・バリエーションとも言います)」があり、ルンバでは14 種類、サンバでは16 種類、パソでは8 種類、ジャイブでは15 種類、チャチャチャでは13種類のバリエーションが出ています。こちらは、エリザベス・ロメイン(Elizabeth Romaine)女史監修の元、ISTD が出版しています。
413 ポルカ(Polka) 
ボヘミア生まれの陽気なボールルーム・ダンス。19世紀に大人気を博しました。ポルカ・アクションという場合は、弾性を伴う、大きなバウンス・アクションを指します。

 
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