ちょこっと講座

  
    Back      
   
  Chokotto-Kouza
Some tips and topics
   
#114-122掲載。若いナンバーは下にスクロールしてください。

   
July 05, 2014

#122 どうすれば喧嘩しないで

質問:
練習中にパートナーと言い合いになることが多いです。それぞれの意見を練習に取り入れようとしても、なかなか難しく・・・・・・。お互いがうまくやっていくためのポイントがあれば知りたいです。 

回答:
上記質問をダンスファンの読者コーナーで受けたことがあります。その時、私は
次のような回答をしました。

「以前、アルーナスとカチューシャが「
(喧嘩じゃなくて)練習するのが仕事」と話してくれたことがあります。マッシモの本「ダンサーのためのメンタル・トレーニング」は「相手に自分と同じことを求めるから苦痛になる」と分析しています。こうした本を読むことは確実に自分の内面の進歩に、ひいては、踊りの向上につながると思います。」

私は競技ダンサーではありませんが、技術向上のため、妻と定期的に練習に出ていたことがあります。しかし、私は人前で注意されるのが何よりも嫌いな見栄っ張りなので、妻から注意されると喧嘩になったり口を利かなくなったりしました。そうすると練習後、家に帰ってからも元には戻れません。。この気まずい雰囲気が無くなるには何日もかかりました。そういう性格なので、練習して不仲になるより練習しないで仲良しでいる方が良いと思うようになりました。所詮、ダンスは遊びですから。

ダンスは遊びにしか過ぎない ― そう考えると、変に真剣にならなくて良いですし、真剣にならない分余裕が生まれ、かえって上達することが多々あります。喧嘩になりそうになったら、「喧嘩はやめましょう。仲良くいることの方がずっと大切だから」と話してみるのも一つの方法だと思います。

最近、極端な話、10年ぶりくらいに二人で練習に行きました。行く前には目標を一つだけにしました。以前、喧嘩になった理由の一つに、注意された所を気をつけて踊ったのに、別の所を注意されて気分が害することがあったからです。ですから、今回は一つだけに絞り、それ以外の所で上手くいかない所があっても、決めた目標がどうだったかだけを話し合うようにしました。この方法はうまく行きました。お互いに嫌な思いをしませんでしたから、精神的にも良かったです。試してみてください。

人は欲が出て、さっき言われたことができるようになると、別の悪い所を直そうとします。でも大切な事は、一つができるようになったら、それができたと確認し喜び合う事です。できない所を探せば切りないのですから。

もう一つお勧めするのは、相手の方が悪くても自分のできていない所も一緒に口にすることです。同じ相手と踊っていても世界のトップ・ダンサーだったら、自分よりはるかに上手いリード/フォローをするに違いないからです。相手を責めても自分の技量は向上しません。自分がより上達することで、相手は更に踊りやすくなるはずです。

マッシモの本「
ダンサーのためのメンタル・トレーニング」はお勧めです。本を買ったり読んだりするより練習するほうがましだと考える人が多いように見受けますが、私の考え方は違います。この本は¥2800(税別)ですが、本の中に素晴らしく役立つ言葉や踊りのヒントが一つ見つかれば、元は取れたと考えます。練習場料金で¥3000分練習しても、個人レッスン30分でで¥3000払っても解決できなかったことが、本の中の一言で改善されれば、その方が得じゃないですか。役に立つ言葉が二つ見つかれば、利益が出ちゃいます!


ハッピー・ダンシング!  神元 誠
 Happy Dancing!  by Makoto Kammoto




June 22, 2014

#121 プロみたいに!

プロみたいにワルツをワルツらしく、タンゴをタンゴらしく、スローをスローらしく踊りたい。そして、プロみたく素敵なピクチャー・ポーズを踊りたい。それにはどうすれば良いですか ― という質問を受けることがあります。

私は一応教師の資格を持っていますが、教室に勤めて教えている訳でもなければ、バンバン練習して競技会に出ている訳でもないですし、おまけに、踊りの実力も知れていますので、偉そうに回答する資格を持ち合わせていません。

しかし、サークルレベルでの話ならお任せください!

サークルで踊りながらも、できるだけ自然に踊ろうと心掛けると、かなり素晴らしい踊りに近づくことができますし、一瞬であってもプロのような美しさを見ることができます。 サークルでこんな会話をすることがあります。

「世界チャンピオンを目指しているの?」
「いいえ」
「プロになるの?」
「いいえ」

「競技会にでるの?」
「いいえ」
「じゃあ、頑張るのを止めて、ナチュラルに踊るようにしようよ。その方が綺麗な踊りになるよ」

高いレベルを目指すのは決して悪いことではありません。でも、プロのように練習する時間も環境も無い中で、プロみたく踊れるようになったら、プロの立場がありません。しかし、少ない時間で最大の効果を上げることは可能ですから、それを実行しましょう。

1.テキストを良く読む習慣をつけましょう。
特に、ボールルームならフットワークやライズ・アンド・フォールをじっくり勉強しましょう。

2.CDやビデオを自分で買いましょう。
友達から借りてコピーすることもできる時代ですが、タダで手にしたものは案外指の間からこぼれ落ちて残らないものです。自分で購入して、元を取り返そうと思うことです。特にビデオはすり減るまで何度も、何年も見続けるのがミソです。

3.音楽と対話しましょう
音楽を体の中で感じて、音楽と対話する気持ちで踊ると「らしさ」が現れます。リズムを聞いてテンポが分かったら、メロディーを聞いて、それを表現しようとしてみてください。女性の中には音楽さえ聞いていない人がいますが、男女共に音楽を良く聞きましょう。

こうした事をした上で、ナチュラルに動くにはどうするか、そして、自分の中でナチュラルな動きを阻害している原因はなにかと、考える習慣をつけましょう。きっと、今想像しているよりはるかに美しい踊りが待っていることでしょう。

「プロみたいに!」 ← そんな失礼な考えは捨てましょう。捨てて、当然やるべきことをすることが実力向上に繋がります。



ハッピー・ダンシング!  神元 誠
 Happy Dancing!  by Makoto Kammoto





June 2, 2014

#120 踊れる女性

質問:
練習場で、周りの女性たちが「男性が踊れれば女性は踊れる」と話しているのをよく聞きますが、そうなんでしょうか?私は両方できないと踊れないのではと思いますが。



回答:
その通りと思います。
何を持って踊れるとするかは人それぞれだと思いますが、女性の側からすると、踊って貰うのであれば上手な男性、踊れる男性の方がいいですよね。でも、上手な人とならなんとなく踊れてしまうのと、自分が踊れるようになるのは全然違う事です。

プロをみると一目瞭然です。プロの女性は一人でも上手に踊れますし、初心者の男性とも上手に踊ることができます。男性のステップまで踊れますよね。プロの女性のように自分のクオリティを高めようとするなら、最低、自分でアマルガメーションを作り、シャドーできるくらいにはなりたいものです。
女性もきちんと勉強した上で練習しておくと、踊れる人と組んだとき、より大きな楽しみを味わえますし、踊れない男性にも親切にできる余裕を持てます。それもダンスの醍醐味と思いませんか?


踊れる男性に依存している女性は、自分のレベルを自覚し、相手に注文を付けるような失礼なことはしないようにしましょう ― というのが、私の考えです。


ハッピー・ダンシング!  神元 誠
 Happy Dancing!  by Makoto Kammoto




January 19, 2014

#119 紳士・熟女たれ!

社交ダンスは紳士・淑女の踊りと言われていますが、現実はそうでしょうか?まずは、1月10日に書いたブログを引っ張って来ますね。


  * * *
2014年01月08日(水)
テーマ:ダンス


マナーとかは難しい問題だ…。

サルサで話した女性が
女性もすごく気を遣うのよ。うまく踊れない時に

「ちっ、そこはターンするところなんだよな」
と、小声で文句を言う男性がいると話してくれた。

社交ダンスの女性も
「右肘張って、もっと押し返して!」とか、
いろいろ男性から注文されると話してくれた。

個人レッスンで教えているならともかく
クラブとかサークルで踊っているのに
相手に注文するなんて、実に野暮に思える。
男は女に優しくなくちゃ。

一方、女性でも大変失礼な人がいる。
「もっと強くリードしなさいよ!」、みたいなことを
初めて踊ったおばさんに言われ、とても驚いたことがある。

「踊らせてもらう」のが当たり前の考えを持っている女性が多いように思える。

誘いを断る時、目の前の蠅を払うようなしぐさで断る人もいる。
実に、美しくない。
女も男に優しくなくちゃ。

そんなに必死にならないで、そんなにツンツンしてないで
もっと音楽と踊りを楽しもうよ。
もっと二人の間の時間と空間を楽しもうよ。
マナーとかは難しい問題だし、知らずに傷つける事さえあるけれど
相手が楽しいかな?と考えるだけで、
少しは違ってくる気がする。 (まさき)


   * * *
ところが、こうした問題は趣味で踊る人たちだけに限らず、競技選手の中にも見られます。その中でも2つの大きな問題がすぐに頭に浮かびます。

一つは、スタンダードで逆LODへの暴走。
以前、ブラックプールのプロの戦でも、短い方のLODを殆ど逆相したのを見た事があります。これは世界のトップ・プロたちから正さなくてはなりませんし、これを許容するとどんどんひどくなりますから、ジャッジ達は逆走する選手が例え世界チャンピオンであってもマークを入れない、としなくてはいけないと思います。

もう一つは、他のカップルとぶつかった時の対処法。
社交ダンスでは「お互いに誤るのがマナー」などと話していますが、競技選手は知らん顔をする人が多いので驚かされます。私が目撃した一番ひどいのは、名前は伏せますが、スタンダードで世界チャンピオンにもう一歩の人が、クイックステップで自分から止まっているカップルにぶつかって行ったにも関わらず、誤りもしないどころか、相手の見えない所で笑っていたのを目撃した事です。以来、彼の踊りはそれまでにも増して嫌いになりました。

いくら戦っていようとも、自分からぶつかってしまったなら、立ち止まって謝るのがマナーです。勝つためにはぶつかって行っても、他の人がどうなっても構わないという姿勢は、紳士・淑女の踊りから大きく外れています。

随分昔になりますが、武道館で行われた競技会で、オーストラリアから来られた選手(トンブレーみたいな名前だった気がします)が、実に素晴らしいトップクラスの踊りを踊りつつ、非常に美しいマナーで品のよい踊りをしていたのが記憶に焼き付いています。

   
   
ハッピー・ダンシング!  神元 誠
 Happy Dancing!     by Makoto Kammoto



   
         
   

December 7, 2013

#118 シャドーの練習法

「シャドー(Shadow):ボクサーが一人で戦う練習することをシャドーといいますが、ダンスの場合でも一人で踊る練習のことをシャドーといいます。シャドーはステップの確認、アラインメントのチェック、バランスを見極めるための有効な方法です。英語では「一人で踊る」という表現の方が多いようです。」(「私のダンス用語ノート」より)

シャドーは、特定のパートナーがいて常に一緒に踊ることのできる人の場合でもとても良い練習方法でが、特に、パートナーがいなくて、サークルのような団体レッスンで上手になりたいと思っている人には不可欠の練習法です。今日のコラムは、私が考えるその練習法についてです。あるルーティンを習ったとします。


1.そのルーティンの進行方向を、ただ歩いて確かめましょう。勿論、前進の時は前向きに、後退の時は後ろ向きに動きますが、この時点ではフットワークを全く気にしなくて良いです。全体の流れと進行方向を確かめましょう。

2.次にルーティンを分割します。例えばフォックストロットで、予備歩 ~ フェザー・ステップ ~ リバース・ターン ~ スリー・ステップ ~ ホバー・クロス、と習った場合、どこからどこまでがフェザー・ステップで、どこからどこまでが次のリバース・ターンかという風にです。分からない時は迷わず先生に聞きましょう。また、「足型図でうまくなるダンス」のようなフィガー毎の説明をしているテキストで勉強しましょう。

3.分割作業が終わったら、フィガー毎のフットワークの確認をします。これも分からない時は先生に教えてもらうか、自分でテキストを使って確認をしましょう。そうすると、例えば上のルーティンの場合、男性は各フィガーの1歩目がHTになっていることに気づくことでしょう。すると、その前の足ではロアーしていなければならないことも分かります。女性の場合なら各フィガーの1歩目は後退ですが、リバース・ターンの4歩目、ナチュラル・ターンの4歩目の前進がHTと分かりますから、3歩目ではロアーしていることが自ずと理解できます。

4.フットワークを覚えたなら、また歩く要領でゆっくり、まずフィガー名を言ってからフットワークを口にしながらルーティンを通します。このとき、パートナーがどこにいるかをイメージしましょう。

5.最後に、踊りの速さで通してシャドーします。パートナーがどこにいるかをイメージしながら、あたかも二人で踊っている様にシャドーします。パートナーをイメージしているのですから、OP(アウトサイド・パートナー)、PO(パートナー・アウトサイド)、CBM、などあらゆることを考えて練習します。

シャドーは素晴らしい上達法です。しっかり勉強して練習しましょう。特に団体レッスンでは 「練習した者、勉強したもの勝ち」 です。

一人で満足に動けないのに上手に踊れるようになりたいと思うのは、案外わがままな考えでが、神様・仏様、サンタさんにお願いするのは自由です。

 
   
   
   
Novemberr 30, 2013

#117 知ってそうで知らない足の使い方

ダンスを楽しく、綺麗い踊りたいと思っている人で、まさか、フットワークなんて面倒くさい!と思っている人はいないと思いますが、フットワークを知っていても使い方を知らないと意味がありません。そこで、今回は2つのお話をしましょう。


一つ目はスタンダードでのHT(ヒール・トウ)

これはヒールから出て行き、トウにライズして行く意味です。例えばワルツでウィスクをして、次にシャッセ・フロム・PPに入るとき、男女とも1歩目はHTです。しかし、HTで出ているつもりが、2歩目にかけて前のめりに、つまり、上体が先に行ってしまう人がたくさんいます。考えられる主な原因は、(1)Hから出ていないですが、次に多いのが、(2)Hから出ているがTに乗り越していないケースです。HTでは体重がヒールから足の中心を通り、トウに抜けて行く必要があります。それを意識して踊ってみましょう。それでも前のめり気味に感じられる人は、きっと2歩目になる足(男性左足、女性右足)の腿に力が入っているからかも知れません。フリーになった足(レッグ)は力を入れないようにしましょう。


二つ目はラテンでのウォーク

ラテン・アメリカンで使われる殆どの前進ウォークはボールからです(一部、サンバやパソ・ドブレでHから出るのがありますが)。Hから出ない理由は、その歴史にあります。それは、元来ラテンは狭いクラブなどで踊る踊りだからです。殆どその場で踊りますから、歩幅が小さくなり、小さく動くにはボールで出るのが便利なのです。ボールだと、ぶつかりそうなときの切り返しもスムーズに行なえるという利点もあります。実際にやってみると分かりますが、これをヒールから出て行くと、どんどん前に移動したくなり、より広いスペースが必要になります。

ラテンでは、歩幅は小さくボールで出て行き、その代わりボディは自由に大きく使ってください。書籍「ラテン・アメリカン・アット・イッツ・ベスト(Latin American At Its Best)」で著者シャーリー・アイム氏が語るこの話を聞くと、きっとルンバでヒールから出る人はいなくなると思います。

「(ルンバでボールからステップする由来について)裸足だった奴隷たちはサトウキビ畑を歩くとき、まず体重をかけずにゆっくり足を出し、鋭い切り口のサトウキビが地面にないかどうか確認してから歩いたからです。」
 
   
         
    November 17, 2013

#116 感覚と視覚どっちが強い?

拙書「パーティーはおまかせ」の中の、ブルースのクオーター・ターンズで、こんなタイトルのコラムを書きました。

「自分の足をチェックするときの話です ―
ダンスでは、基本的に前進の足は「トウを進行方向に向けてまっすぐ」出します。とても簡単なことのように思えますが、意外と外向きに歩く人がいます。『できてるはず』と感覚的に思うのではなく、男性は1歩目、女性は4歩目で、目で見てチェックしましょう。びっくりする人もいるかも?そんなことを頭に入れて足型図を見てくださいね。」


私のブログを読んで下さっている人は、すぐに、これはアレクサンダー・テクニークの話に出てきたのと同じと気づかれたことでしょう。9月10日の「アレテク15 ボディ・チャンスの原理7」で、次のように書いていたからです。

1.目を閉じ、両足を開いて内側が平行になるようにします (これは太極拳でも行われています)。

2.次に目を開けて見てみましょう。両足は平行でしょうか?


「パーティーはおまかせ」を書いたのは、私がアレクサンダー・テクニークに出会うずっと前でしたが、実は、その前に受けたレクチャーや、見たビデオなどで、こうした話を繰り返し聞いていたのです。ホーソン組のレクチャーにも、マーカスのレクチャーでも出てきましたし、「ビル&ボビー・アービンのダンス・テクニック」 の中のプレッシャー・ライズの所でも 「生徒に両足を揃えて立たせ…」 と出てきます。

つまり、単純なことですが、それだけ重要度が高い印です。

以前、マーカス&カレン組をサークルにお招きしたとき、ワンポイントレッスンをお願いしました。その時の最初の言葉が、「両足を揃えましょう」でした。通訳をしていた私は、ニコニコしながらつま先が開いている人を見つけていましたが、ふと自分の足を見ると、開いているではありませんか! 自分は出来ていると思っていたのに、感覚がまったく当てにならないことを実感した瞬間でした。

ブルースに限らずスタンダードでもラテンでも、もし足型図の本を持っていたら、確認作業をしてみてください。確実にレベルアップにつながりますから。

冬になり雪が降ると、自分の足跡を振り返るのが習慣になっています。


 
   
         
    November 9, 2013

#115 ジャスト・ワン・アイディア

今回は、レン・スクリブナーの本、ジャスト・ワン・アイディアについて書こうと思います。

丁度「私のダンス用語ノート」を出版する頃に知り合いになった人がおり、彼の自分用の用語集を見せて頂いたり、古いダンサーの話やアルゼンチン・タンゴやフォークダンスの話などをお聴きする機会が何度かありました。そんな時、この本「ジャスト・ワン・アイディア(Just One Idea)」の名前が、頻繁に彼の口からこぼれたので興味を持ち始めました。

当時私はスタジオひまわりに勤務し、ダンスウイング(隔月誌)にも関わっていました。そのうちにダンスウイングで「一枚の写真から」というコーナーができ、日本の著名なダンサーのインタビューが始まりました。日本で唯一世界チャンピオンに輝いた鳥居弘忠・瑤子先生からスタートし、シリーズが4回目になった時、、ゲストの毛塚道雄・雅子先生からレン・スクリブナーの話が出たのです。それで一層興味が湧いたのですが、本を購入したのは今年の5月のことでした。大阪のジェドール・ジャパンの大神さんにお願いして探して頂いたのです。

レン・スクリブナーは1941年にターンプロし、49-52年の間は全英のチャンピオンになっています。この本は1983年に出版されていますが、厳密に表現するとレン・スクリブナーのレクチャー内容を集め、ブライアン・アレン(Brian Allen)が編纂したものです。今では絶版の希少本となり、それなりのお値打ちものになっていましたが、多くを学ぶことができました。すべてをここで紹介するには無理がありますが、本を開いて最初に出会った彼の言葉をご紹介しましょう。

「社交ダンスには軽い運動とリラックス効用がある。ワルツとクイックで基本フィガーを3つも覚えたら一晩中楽しめるし、6つも覚えれば一般の人には十分で、フォックストロットやタンゴにも言えることです。でも大切な事はステップのパターンではなく、あなたがどう踊るかなのです。上手な人の踊りには優雅な身のこなしと良いバランスは欠かせません。練習を繰り返すことでリズムに合わせて軽快に動けるようにはなりますが、このゴールデン・ルールを覚えておくと良いでしょう ― 「たくさんの複雑なステップを使ってひどい踊りをするより、少ないステップでも綺麗に踊れる方が良い」

ダンスウイングのインタビューに話を戻しますが、このようなお話もお聴きしました。

「日本のダンス創成期をガラッと変えたダンスの神様ですよ。タンゴを見た瞬間鳥肌がたちましたよ。昔、彼の家に行ったことがありますが、机に自分の技術理論とかアイディアを鉄筆で書いてあるんです。あの机、欲しかったなあ。買えるものなら買いたいですよ」

今朝、この記事を書きながら、偶然、そのレン・スクリブナーと、彼のパートナー、ネリー・ダガンのタンゴの映像を見つけましたので貼ります。ネットにアップして下さった人に感謝します。

 
   

 
   

October 29, 2013


#114 知識を持つ!

ホームページのデザインを刷新したので、「ちょこっと講座」も気持ち新たにして書いて行こうと思います。ブログでも色々書いているので重複しますが、今回のテーマは知識を持つ!です。

団体レッスンやサークル・レッスンでダンスがうまくなるための方法の一つは、「知識を持つこと」と信じています。これは私たちがサークル活動を始めた時から言っていた事なのですが、長年の活動経験から「間違いない」と確信しています。

知識を持つというと、とんでもない勉強をすることのように考えるかもしれませんが、要は単純に疑問を持つようにすればいいのです。「どうしてだろう」と思うと答えがほしくなりますから、そうしたら答えを探す旅に出るのです。車の免許が欲しと思ったら、それなりの勉強をしなければなりませんが、私の「知識を持つ」と言うのは、その程度のことです。

何の知識もなく、何の考えもなしに上手に踊れる人はそれで構いませんが、そうじゃない人は必要な知識を得て、考える習慣をつけることで上手になることができます。それは人との比較ではなく、自分の中で上達するという事です。

教わったからそうする・・・
みんながやっているからそうする・・・
みんなが知らないから知らなくてもいい・・・
それでは踊る自分がどこにもいません。

他人がではなく、自分が上達し、輝いて踊るには
疑問を持ち、そして、答えを探すたびに出ましょう。 

今日上手く踊れたとしても、その感覚はいつ変わるか分からない不安定なものですが、知識はいつでもどこでも引き出すことができる、あなたを裏切ることの無いもう一人のパートナーになることでしょう。

   
   
ハッピー・ダンシング!  神元 誠
 Happy Dancing!     by Makoto Kammoto

   
    Back