August 15, 2011  
      ちょこっと講座
#002 競技会は偉いの?
 
 

 踊りに行くと、競技会に出ている人たちが一般の人達を軽くあしらうシーンや、競技会仲間に「自分は○級」と得意げに話すシーンを見かけることがあります。そのようにしてあしらわれた人が(主に女性ですが)、苦々しい顔を隠して壁際の椅子に戻る様子をみるのは、なんとも淋しく嫌なものです.

 どうやら、私たち日本人は物事に真面目に取り組む余り、級や資格を取ることに夢中になり、心の余裕を忘れがちな気がします。ソロバン8級とかを自慢して話す人を見たことないし、英検2級くらいで自慢する人にも遭ったことはない。英検1級の人と仕事をしたこともあったけど、試験と仕事は別物と言うのが良く分かったくらいです。ダンスのプロで「自分はCクラス」といって自慢する人にもお会いしたこともありません。

 冒頭の失礼な行動は競技選手の一部の人たちかもしれませんが、自慢はほんの少しだけ仲間内でして欲しいものです。競技会で勝ち進むのは容易なことではないかも知れませんが、自分の先にまだまだ長い道のりがあることを知る人は自慢などできないと思います。

 高校時代の古典の先生のお話です;-

「大学時代のこと。ある日のバスの中。乗り合わせた近くの女性の噂を友人とした。日本語だとばれてしまうので、ばれないように韓国語で。
バスが停まり、その女性が降り際に、
『韓国語が分かるのはあなたたちだけじゃないのよ』
とサラリと日本語で言って降りていった」 


―― 先生達はどっと冷や汗をかいたそうです。


 ダンスは楽しい。上手に踊れるともっと楽しい。でも、それだけの事。人より偉いことも何もありません。自分より下手な人はたくさんいるでしょうが、同時に、自分より上手な人も山ほどいるのですから・・・。自慢話をするあなたの隣の人は、すごいプロかもしれませんよ。

 
競技選手だけでなく、普通のおじさん、おばさんも気をつけましょう。パーティーのデモに出かけたあるプロの先生は、デモに出る前に一般の人と踊って交流を図ったところ、相手のおばさんに注文を付けられたという話を聞いたことがあります。笑い話にもなりません(笑)。そもそも、お互いに踊ってもらう訳ですから、相手に注文をつけるなどもっての外です。

  一生懸命練習して上手になりましょう。そうして上手になった分、人を楽しませてあげませんか?

 ダンスに対して謙虚に、そして真摯に取り組む心が広まることを望むこの頃です。

 
  ハッピー・ダンシング! M. Kammoto