August 22, 2011  
      ちょこっと講座
#004 ファン・ポジションへの出方
 
 
 「ファン・ポジションに入るときにはどこに出たら良いのでしょう?」 ―― チャチャチャのレッスンで受けた質問です。

 まず “ファン” というフィガーから見ていきましょう。

(1)ISTDのテキストでは、

通常の【ダンス・ホールド】でベーシック・ステップ前半を踊り、後半でファンに開く全10歩を言います。

女性の6歩目左足は男性の足の間に前進し、左回転しながら右足後退。次にチャチャチャ・ロック・ステップを踏んでファン・ポジションになります。

男性の最後はチャチャチャ・シャッセです。

 女性は6歩目を男性の足の間に出るのか、それとも左足外側に出るのか悩みます。これが今回の質問のポイントでした。

 正解は、男性がリードする方向に出る、です。男性が両足の間にリードしたら女性はそこへ出て行き、男性が左外側にリードしたら女性は左外側にステップして行きます。男性はどっちにするのか、明確な意思を持ってリードします。

 男性にとり、両足の間にリードするときに意外と難しいのが左手の使い方です。男性は6歩目から7歩目にかけて、いったん左手のひらを下の方に向けながら女性をファン・ポジションに出すと良いと思います。一方、左外側に女性をリードするときは、ホールドの問題はほとんどないと思います。

 ここで気になるのが、ISTDのテキストに出ていない、女性が男性の左外側に出る踊り方は、正しいのか正しくないのかと言うことです。大丈夫です。IDTAのテキストでは左外側に出る踊り方になっていますから。


(2)IDTAのテキストでは、


ISTDのテキストにある前半のベーシック・ステップは含まれておらず、ISTDの後半の所のみを”ファン”としています。

女性の1歩目(ISTDの6歩目)は男性の左足外側に前進する、となっています。

その間の男性の踊り方はヒップ・ツイスト・シャッセです。

 
 ここまで書いてきて、「あれ? ヒップ・ツイスト・シャッセだったっけ?」と驚いて、1977年度版のテキストを開くと、そこは通常の「チャチャチャ・シャッセ」、即ちISTDと同じ踊り方でした。

 つまり、テキストの内容が変わっていたのです。ですが、IDTAの試験を受ける訳でもない限り、男性はヒップ・ツイスト・シャッセしてもチャチャチャ・シャッセしても良く、どちらが誤りと言うこともありません。でも、どの足もそうですが、このファンに出て行くところの1歩目(ISTDの6歩目)をヒールで出て行く女性を良く見かけますが、ボールで出て行きましょう。ラテンらしい美しさを表現できます。

  因みに、ルンバの“ファン”もチャチャチャ同様に、ISTDの説明はベーシック前半を含む6歩で構成されており、IDTAのテキストは3歩のみです。 鋭い質問のおかげで勉強させてもらいました。

 
  ハッピー・ダンシング! M. Kammoto