February 26, 2012  
     ちょこっと講座
#031  クロス・ベーシックは常にワパチャ・タイミング?
 
 

#036 「パーティーはおまかせ」とタンゴの名曲


質問: 「はじめまして。『ダブル・リバース・スピンターンへの旅』(「サークルで上達するボールルーム・ダンス」の中の記事)を読んで以来、先生のフアンになりました。「パーティーはおまかせ」も購入して暇があれば見ています。この「パーティーはおまかせ」の中にある、タンゴの素敵な曲名はなんといいますか? よく耳にしますが、題名と、できましたら題名の意味、由来なども教えてください。ブログ、動画等もよく利用させていただいております。」(K.K氏)


回答: ご質問ありがとうございます。「もう寝ようかな」と思いつつメールをチェックすると、あなたのメールが届いていました。しかし、このような音楽の質問が来るとは夢にも思いませんでした(笑)。
撮影当時の資料を引っ張り出してみると、『フェリシア』という曲名でした。そして曲名の由来を今、インターネットで調べると:−
 ―― “フェリシア(Felicia): 作曲家エンリケ・サボリド(Enrique Saborido)は脚本家のカルロス・パチェコ(Carlos Mauricio Pacheco)との雑談時に、彼の奥さんフェリシア(Felicia Ilarrequi)を紹介されました。そしてエンリケは新しく作ったタンゴの曲名に、なぜか、彼女の名をつけたのです” ―― とありました(スペイン語の読み方は正しくないかもしれません)。読者からメールが届くと、つい必死に調べてしまう自分がいます(笑)。

   * * * * *

 さて、私たちの最初の本「サークルで上達するボールルーム・ダンス」も、次の「サークルで上達するボールルーム・ダンス(ラテン編)」も「パーティーはおまかせ」も絶版になってしまいましたが、いまだに欲しいと言ってくださる人が多く、著者冥利に尽きます。
 KK氏が購入して下さった「パーティーはおまかせ」は、自分で書いたのですから当然かも知れませんが、個人的にはとても良くできた本だと思っています。どこがというと、上達のヒントが楽しく簡潔にまとめられている点です。
 私たちは上手になろうとするとき、色々と理屈を並べて説明されると、何か難しいことに挑戦しているようで納得したり満足したりすることがありますが、上達するには、意外と単純なヒントで十分なことが多いのです。それが、この「パーティーはおまかせ」にはぎっしり詰まっているのです。
 英国のダンス界で有名なジェフリー・ハーン氏は、上級フィガーを解説した「テクニーク・オブ・アドバンスド・スタンダード・ボールルーム・フィガー」や「テクニーク・オブ・アドバンスド・ラテン・アメリカン・フィガー」のテキストを出していますが、彼がその中で書いている上達のヒントは、いたってシンプルです。例えば、「真っすぐなポスチャーを作るには?」 → 「その場でジャンプしてつま先から降りなさい」。あまりにもシンプルなので、その場所をスルーしている人もいるのではないかと思う程です。
 しかし、難解な説明を受けると、やるべきことが増えるのも事実です。一方、シンプルな説明は「やることを減らす」、すなわち、やらなくて良いことをやらないようになるので、効果てきめんです。

 もし「パーティーはおまかせ」をお持ちでしたら、もう一度、コラムを読んでみてください。「そうか!」と思って、書いてあることを実行してみると、今まで以上に綺麗に踊れる自分を発見されることでしょう。
 フェリシアの曲を使ったアルゼンチン・タンゴの動画をYou tubeで見つけましたので、貼りつけます。


 
  ハッピー・ダンシング! Makoto Kammoto