April 1, 2012  
     ちょこっと講座
#037  PPからスクエアになる方法
 
 

質問:
お世話になります。常々、PPからスクエアになる方法(ステップ、ボディ・アクション、手の使い方)を知りたいと思っていました。先生の「私のダンス用語ノート」に「ターン・スクェア」とあるのを見てうれしくなりました。PPになる方法については、詳しい解説書が沢山あります。が、この「ターン・スクェア」については、この解説を見たことがありません。しかし、踊りの途中で、スクエアになるべき場合は、沢山あります。この方法があるのなら、ぜひ教えていただきたいと思います。よろしく。(カバサワさん、男性)


回答:
ご質問ありがとうございます。「私のダンス用語ノート」がお役に立っているようでうれしいです。

さて、PPからスクエアに戻る方法ですが、考え方は「元の形に戻る」です。つまり、PPになる前のスクエアの二人の形を記憶しておき → そこから二人のボディ・コンタクト・ポイントを軸に元の形に戻る ― です。

最も分かりやすい練習方法は、パートナーと組んでボールに上がって、その場でPPになったりスクエアに戻ったりする練習です。ホールドを積極的に動かそうと思わないで、体の軸を意識して行いますが、実際には女性がPPになるときは、女性のボディは男性とのコンタクト・ポイントを軸に転がって少し男性の右側へ移動しますので、その分、ホールドの枠は移動しています。

この練習を通して、ボールの上に体重があるとスクエアに戻りやすいことが分かると思います。その理由は、ボールに立つと、体の軸が通りやすい形になり、かつ、床と接する面積が小さいため回転しやすいのです。このことは、ダンスにおける回転運動が、ボール(あるいはトウ)で行われることを考えても納得いくと思います。

スクエアにうまく戻れないケースのほとんどは、PPから男女共にヒールから出て行くステップで起こっています。例えばワルツのウィスクからシャッセ・フロム・PPがそうです。男女共にシャッセ・フロム・PPの1歩目の使い方を良く理解していないと、元のスクエアに戻ることができません。これが上手に処理できると、他のどの場合でも上手にスクエアに戻ることができますので、その説明を、シャッセ・フロム・PPでLODに沿って進むケースで説明しましょう。お手元に「足型図でうまくなるダンス」か「サークルで上達するボールルーム・ダンス」をお持ちでしたら、「シャッセ・フロム・PP」の男女の足型図をご覧ください。

<ここから先の説明は、私独自の理論ですが(同じ説明を他に聞いたことがないという意味です)、サークルや個人レッスンで使って、とてもうまくいっています。>

男性のシャッセ・フロム・PP1歩目右足は壁斜めに向いています。この右足の上の体重移動は、ヒールから出るのは絶対条件ですが、もう少し厳密には、ヒールのアウトサイド・エッジから親指に抜けて行きながらライズして行きます。

女性の1歩目は中央斜めに向いています。多くの女性は1歩目の事より次の2歩目の事を考えてステップしていますが、大切なことは、男性同様、1歩目をヒールから出ることです。これをボールから出てしまう人が山ほどいますが、腰も引けがちなため動きにブレーキがかかり、2歩目は、お尻が外回りした状態で出ることになります。これでは、綺麗なスクエアに戻ることはできません。

女性の1歩目も、男性同様ヒールから出ます。更に大切なことは、トウが向いている方向へヒールからボールへと乗っていくことです。ある意味、2歩目を忘れて構いません。なぜなら、左足ボールに乗っていくと、回転運動が起こり、自然に男性とスクエアになって行きますから、それから、2歩目を1歩目左足に対して横に置けば良いのです。足型図で、1歩目回転した後の左足と2歩目が着いた時の足型図を平行に描いてあるのはそのためです。

以上のことを念頭に練習されると、大方のスクエアに戻れない問題は解消されると思います。トライしてみてください。

 
  ハッピー・ダンシング! Makoto Kammoto