May 5, 2012  
     ちょこっと講座
#042  ロアーの練習方法
 
 


電車の中で、ダンスの練習帰りらしきおばさん3人組が盛り上がっていました。

「だからさー、男性のステップ踏んであげたんだけど、できないのよ!」
「そうなの?」
「ただ右から左に体重移動させるだけなのにねえ。きちんとロアーもできないのよ」
— と、いろいろ話しをしていました。

ふと我を振り返ると、ロアーって結構難しいと思います。
そこで今回は、ライズとロアーの練習方法についてお話ししましょう。

私もよく先生に「もっとゆっくりロアーするように」と注意されましたし、今でも、ロアーする時は大変気を使います。でも、踊っているときは、他にも気をつけることがいろいろある上に、音楽はどんどん流れていくので、踊りながらロアーに集中するのは思いの外大変です。そこで、自分のことはさておき、ナチュラル・ターンを使った次のようなワルツでの練習方法をしてみませんか?

はじめはライズの練習です。

1歩目:普通に1拍で体重移動。
2歩目:1拍使いますが、一機に体重移動をせず、ライズは控えめにしておきます。
3歩目:4拍使って徐々に両足を揃えてライズを完了させます。つまり、ものすごくゆっくりライズします。
4歩目:普通に1拍で体重移動。
5歩目:1拍使いますが、一機に体重移動をせず、ライズは控えめにしておきます。
6歩目:3歩目と同じく、4拍使って徐々に両足を揃えてライズを完了させます。

つまり、ナチュラル・ターン(6歩構成)は通常2小節で踊りますが、この練習では2倍の4小節を使うのです。


同じナチュラル・ターンを使い、今度はロアーの練習です。
1歩目〜3歩目の足が揃う所までは普通に踊りますが、3歩目の足が揃った所から更に3拍使ってロアーを完了します。

後半も同じで、4歩目〜6歩目の足が揃う所までは普通に踊りますが、6歩目のロアーは更に3拍使ってゆっくり完了します。


これは単にライズ・アンド・フォールの練習だけでなくボディ・コントロールも上手くなり、筋力もつく素晴らしい練習法で、ミルコとアレッシアがお勧めする練習法なのでした! 

これを知ったとき、
「二人はこんな練習を長年積み重ねているからこそ、
ストロングで安定性のある踊りができるのだ!」
と、驚いたものです。同時に
「もっと早くに知りたかった」
と思ってしまいました。


二人で組んで踊るのは、一人でできるようになってからにしましょう。
「最初から組んでもいいじゃない」
と思う人もいるかも知れませんが、一人でできない人が二人でやると、必ず相手に負担をかけてしまいます。

所で、この練習を知ったのは、ミルコ&アレッシアのレッスンDVD「王者のテクニック」からです。イタリア語で収録され、日本語吹き替えも入っています。

既にミルコはアレッシアとは別れ、次のパートナー、エディータとも別れてしまっていますが、だからと言ってこのビデオの価値が下がるものではありません。私がお勧めするビデオのひとつです。



 
  ハッピー・ダンシング! Makoto Kammoto