May 5, 2012  
     ちょこっと講座
#045 基本への意識が高まる喜び
 
 


今回は以前に書いたブログから紹介します。皆さんがタンゴを踊る時に役立つかも知れません。

   * * * * *

(2007年7月)昨晩は清瀬市のサークルに行って来ました。タンゴとチャ・チャ・チャのレッスンです。5月から依頼されてもうすぐ丸3ヶ月が経とうとしていますが、段々面白くなってきました。
始めは「バリエーション中心で教わりたい」と話していたのですが、今は「基本をやりたい」と変わってきました。

私:「前回、タンゴのどんなことを話したっけ?」
サークル員:「ホールドのこと」

私:「そうだね。男性の右肘と女性の左肘の関係を話したね。それから?」
サ:「踊らないで歩く」

私:「そう! “S” と “Q” カウントがあるけれど、歩くだったね。」
サ:「前進はヒールから」

私:「後退のときの前の足は?」
サ:「ヒールになっていること」

私:「そう。ただし男性の後退では違う使い方があるけど、それは今度話すね」
サ:「第1クイックにアクセントがあるので強く踏み込む」

私:「例外は?」
サ:「リンク! リンクは第2クイックにアクセント!」
私:「そう。プログレッシブ・リンクでは2歩目を強くだね」

サ:「PPからの始めの2歩はヒールから」
私:「そう!1歩目も2歩目もヒールからでるよ」

すると○○さんが、
「PPからの2歩目がヒールから出られない」
と解決策を求めてきました ―― これって、まさに基本中の基本ですよね。

嬉しくなってきました。今までも結構動けていた人たちですが、ナチュラルな動きに目覚め始めたのですから!

私:「じゃあ、ヒールから出られない原因はどこにあると思う?」
サ:「顔が前に行ってるから?」
サ:「2歩目の時、1歩目が残り過ぎてる?」

私:「それもあるね。じゃあ、○○さんの問題はどこにあるんだろう?」

ここに1926年に撮影された英国の無声フィルムがあります。出演者は1925年のワールド・ボールルーム・チャンピオンシップと1924年のワールド・タンゴ・チャンピオンシップの優勝者、フィリス・ヘイラーさんとアレック・ミラー氏です。ヘイラーさんは妻がロンドンで習っていた教室の経営者です。無声フィルムに出てくるコメントの中に、○○さんの問題の解決策が書かれています ―― 



「ちょっと気をつければ回避できることをしないで、どれだけ多くの人がダンスをダメにしていることでしょう・・・。

タンゴでみんながしている過ちはトウでステップしている事よ。

上手なカップルのダンスは品があって動きが自由なの。どうしてかって言うと、(そうした)ちょっとしたことに気をつけているからなの」

ヘイラーさんとミラーさんは時を越えて、私たちに語りかけてくれました。

 
  ハッピー・ダンシング!  神元 誠/Makoto Kammoto