July 29, 2012  
     ちょこっと講座
#058    ワルツのルーティンを綺麗に踊るには?
 
 



質問
ダンスを始めてまだ3年目の初心者です。気をつけて踊っているつもりなのですが、いつもワルツのナチュラル・スピン・ターンの3歩目でバランスを崩し、4歩目で詰まってしまって男性に迷惑をかけています。上手に踊れる方法を教えて下さい。私の通うサークルではオーバーターンド・ターニング・ロックにつなげて踊っているのですが、最後でPPになる時に「早い」と言われてしまいます。このルーティンを綺麗に踊れる方法を教えて下さい。(横浜市のWさん〔女性〕)


回答:ご質問有り難うございます。とても綺麗な右回り回転が続く、最も人気のあるルーティンの一つですね。Wさんの実際の踊りが見られないので、ここでは多くの人に共通していると思われる問題点を見ることにしましょう。

1.スピン・ターン3歩目でよろける原因
もしかすると2歩目が原因かも知れません。この2歩目右足はトウをLODに向けてステップしますが、トウ全体が一度に床についているようですと、動きの流れを受け止めることができず、体重が右足外側に流れ、3歩目を閉じる時にはバランスが崩れてしまいます。


【研究!】
①女性のあなたは「内回り」(後退しながらの回転)をしています。つまり、回転の中心の方にいる女性は外側の男性よりも回転スピードが遅いので、男性より遅めの動きをしなくてはなりません。ここでは「2歩目にステップ!」と思わず、1歩目左足に軽やかに体重を残したまま、右足を前から振って、腰をスイングさせ、横へ置く動作だけをしていると、男性が行くべき所にあなたの右足を連れて行ってくれますから、それから体重移動を完了させます。それまでは、「左足の上にいるのね」位の気持ちで良いと思います。勿論、食事中の力士のようにどっかりいないで下さい。軽やかにいて下さいね。

②1歩目で、「左膝を緩めて、左足の上にいるのね」と思っていると自然な左スウェイが掛かりますから、2歩目はトウのインサイド・エッジから床を捕らえるようにします。トウ全部がいっぺんに床に着いてしまう人は、体が垂直に移動している人、つまり、スウェイが掛かっていない人か、2歩目の移動でスウェイを消してしまっている人です。これだと、スピードのついた体重は右外側に流れてしまいますから気をつけましょう。

③3で閉じる左足はトウのインサイド・エッジで程よく床を押さえるようにして右足に寄せてきます。この左足が移動を始める直前にヒールを使ってはいけません。使うと、男性は女性の右外側に飛ばされてしまい、二人とも立てなくなります。
この左足のフットワークはTH(トウ、ヒール)で、いったんヒールは床に着くのですが、その時には腰がスイングし横への運動に変わっているため、ヒールで送ることはしません。できればロアーしたヒールを上げられるバランスにいましょう。

多分、この位を研究しておけば3歩目でのふらつきは少なくなると思います。


2.スピン・ターン後半の処理法
ついでながら、4歩目の右足前進のフットワークはHT〔ヒール、トウ〕ですから、ヒールから出て行き、意識的にヒールの上を腰が乗り越してトウに抜けるよう心がけ、そこからライズして行きましょう。自分で乗り越そうとしないと、男性の後退が邪魔されてしまいます。でも、5歩目の左足に乗る瞬間から、再び内回りになりますから、おとなしくバランスを取ることに専念しましょう。


3.綺麗に終わるオーバーターンド・ターニング・ロック
いくらサークルのルーティンがPPで終わることになっていても、PPになるかならないかは男性が決めることですから、そのリードを受けるまではスクエアでいるようにしましょう。ここで質問です — ダンスの間、あなたはお姫様の役がいいですか、それとも、腰元の役? 勿論、お姫様ですよね。それでしたら、PPのリードを受けてから、「いいわよ」とお姫様のように出て行きましょう。腰元のように振る舞う必要はないのです。


 
  ハッピー・ダンシング!  神元 誠/Makoto Kammoto