October 07, 2012  
     ちょこっと講座
#068 カウンター・バランスとは
 
 



質問

カウンター・バランスとは なんですか?


回答
カウンター・バランスとは、「バランスを取るためのバランス」の事で、一般的にダンスでは、相手とのバランスを取るために自分が取るバランス、あるいは、その反対の、自分のために相手が取ってくれるバランスを指します。

具体的な例で示しましょう。

1.例えば、二人で向き合い、両手を取り合って立ちます。
相手が後ろにバランスを持って行くと、その人が倒れないように、自分は反対方向に(この場合は自分の後ろ)同じ大きさのバランスを持って行って、二人のバランスが取れるようにすると、そこに働いているのがカウンター・バランスとなります。

2.ルンバのファン・ポジションで、二人の手を離しても、何の影響もなく、二人ともきちんと立っていられたら、それは、お互いに影響し合っていないバランス、即ち、自分だけで保っているバランス(専門的にはステーショナリー・バランスといいます)ですが、手を離すと倒れるくらいに、お互いにバランスを取り合っていれば、それはカウンター・バランスです。

3.ワルツのナチュラル・スピン・ターンの5歩目で、女性が右回転を継続するよう男性がリードしつつ、男性が6歩目に向けて左回転を起こし始めると、二人のトップが大きく開きますが、この時にもカウンター・バランスが働いています。

この時、男性はいいリードを試みたにも関わらず、カウンター・バランスの取り方を誤って、オットットと倒れそうになるのは、オフ・バランスといいます。倒れそうになった人を力で支えるのもカウンター・バランスとは言いません。バランスではなく力ですから。しかし、倒れそうになった相手のバランスに即座に対応し、自分も逆の動きでバランスを取ったとしたらそれは、カウンター・バランスになります。

ダンスでは、そしたカウンター・バランスを意図的に使います。通常は男性がリードするので、男性が女性に対して、もっとそっちにバランスを持って行きなさい、とリードしつつ自分をカウンター・バランスに持って行きます。こうした高度な動きをするには、自分の重心をきちんと理解できていることが必要です。

 
  ハッピー・ダンシング!  神元 誠/Makoto Kammoto