October 14, 2012  
     ちょこっと講座
#069  女性のアレマーナについて
 
 


#069  女性のアレマーナについて

アレマーナがどうもきれいに踊れない。どうしたら綺麗に踊れるか ― これは良く受ける質問の一つです。そこで、今回は、うまく行かない原因と対処法を見て行きます。


踊りが崩れる原因には、

(1)男性に振り回される
(2)自分自身で崩れる

の二つがありますが、男性の問題はどうしようもないので、ここでは放っておきましょう(笑)。


(2)の自分が崩れる対処法として、サークルで説明していることは、

その1.「自分の右腕を潜(くぐら)らない」事実を理解する。
その2.目線を水平にして回る。
その3.右手の高さを変えない。
その4.右肘と右手首の力を抜く(しかし、右手が落ちてこないようにする)

この4つを行なってください。自分で崩れる原因の大半は回転軸が垂直でないことに起因します。

その主な理由は、自分で「自分の右腕の下を潜ろらないと回れない」という勘違いの意識が働き、右手・右肘を上げて、頭を下げてしまうからです。そうすると回転の中心が高くなりバランスを崩しやすくなります。

目線は水平にしないと(だんだん上を向く人が多いです)、回転の途中から軸が斜めになります。

右肘の力を抜くというのは素晴らしいアイディアで、男性に振り回されても肘で受け流すので、自分のバランスを崩されることがありません。ぜひ試してください。


また、ステップのする方向をきちんと理解できると、踊りも正しく、綺麗になります。手前味噌ですが、以前に教えていたサークルでの出来事を紹介しましょう。

  * * *
日曜サークルでのこと。女性ばかりの数名のサークルなので、毎回出席者のリクエストに応える形でレッスンをしています。今回はルンバに共通の「女性は前進を意識して踊る事」をテーマにレッスンが進んだのですが、HSさんのアレマーナが格段に上手になっていたのです!

通常、女性は(ファン・ポジションから始まる)アレマーナの4歩目は“クルリ”と回ることに意識が行ってしまうのですが、この日のHSさんは、

・4歩目前進、そして“クルリ”、
・5歩目前進、そして“クルリ”、
・そして6歩目で男性の前に前進ウォーク! 

「きれい!」と他の女性もビックリ! 
「うまいじゃん!」と声をかけると、

「先生の本で勉強したの」と彼女。続けて ―― 
「私、地図も読めない人なのね。だから、足形図を見ても良くわかんなくなって・・・それで、ダンボールで足型を切り抜いて・・・」

「切り抜いたの!?」
「うん。足形図どおりに床において、それで、1歩ずつステップしたの」

「偉い! ありがとう!」
「偉いでしょう?」
ここで、みんなで彼女の頭をなでなで。

「自分の思っていたのと、出す位置とか方向が違ってるのよね。沢山やっても消化できないから、この何歩だけ、と思って1週間練習したの」
   * * *

分かっているとのと、できるのは大違い。
その何歩かの練習が今後の彼女のルンバを、いや、踊りの全てを変えるに違いありません。

もし、お手元に「サークルで上達するボールルーム・ダンス(ラテン編)」がありましたら、このHSさんと同じことをやってみてください。かなり綺麗なアレマーナが出来上がることでしょう。

 
  ハッピー・ダンシング!  神元 誠/Makoto Kammoto