ちょこっと講座
#106 タンゴの後退ステップ
 
 

July 13, 2013


#106 タンゴの後退ステップ

タンゴにおける「男性後退時のフットワーク」についてですが、男性が左サイド・リードを使って左足後退する場合は、「前の右足のヒールが床から離れる」になります。これはテキストに書かれています。正確を期すために両テキストの説明を書き出しますと、次のようになります — 

(1)男性の左サイド・リードでの左足後退 → 前の右足ヒールがフロアから離れる。

(2)男性のその他の後退 → 前の右足のトウがフロアから離れる。

(3)女性の後退 → どちらの足で後退するとき、前足のトウがフロアから離れる。

【メモ】男性が左サイド・リードを使う基本フィガーには、
・ロック・ターン
・PSSリバース・ターン
・左足のロック・バック
・オープン・リバース・ターンのレディ・イン・ライン
などがあります。


私が踊っていて左サイド・リードを使うフィガーでも右足のトウが上がる方が踊りやすい場合が多々あります。なぜそうなるのか色々考え分析してみました。

【ケース1】後退時、左方向に他のカップルがいるため、ブルースのように真っ直ぐ下がってしまう。
→ こうした場合は、この踊り方で良いと思います。


【ケース2】左サイド・リードの意識が欠けている。あるいは、やっているつもりでもサイド・リードのかけ方が足りない時。
→ タンゴ・ポジションになった時、上半身がブルースの時と同じ向き、つまり、おへそがつま先の方に向いた形にあり、そこから後退に入ろうとすると左サイド・リードが使いにくい気がします。動き始める前のその形自体は問題ないと思いますが、次のアクションに入る時、右膝を使って上体の絞りを作りながら後退(前進も)すると、左サイド・リードが使えて良い気がします。ダンサーによっては、タンゴ・ポジションになった時、上体がつま先の向きより左に絞る形を作るカップルを見かけますが、それも正しいと思います。


【ケース3】左サイド・リードそのものが使いにくい。
→ 個人的には左サイド・リードを意識しすぎると、変な左回転を起こして体が開いてしまうことがあります。そこでこの対処法として、サイド・リードではなく「ショルダー・リードを使う」と考えてみると、大変踊りやすくなりました。つまり、左サイドを“忘れ”、“左ショルダー”を連れて行くと考えるのです。


さて、以前使われていたショルダー・リードという言葉は、現在の教本では全てサイド・リードに変更されています。ところが、このサイド・リードについて、UKレクチャーの中でピーター・エグルトン氏が
「サイド・リードに統一するのは反対だ。サイド・リードを使うのはワルツのナチュラル・ターン2歩目の時の様な場合で、フォックストロットでそれをやってしまうと大変なことになってしまう」
と話していたのを思い出します。

そこで、ショルダー・リードを意識してフォックストロットを踊ってみると、とても良い感じに踊れたので、それをタンゴにも応用してみた所(エグルトン氏はタンゴには触れていませんでしたが・・・)、今までにないくらい自然に後退のステップができました。これはあくまでも私のレベルでの話ですが、もしかすると上手くいくかも知れませんので試してみて下さい。つまり、『左足後退時には左ショルダーを連れて行く』です。上手くいかなかった時はごめんなさいです。



 
  ハッピー・ダンシング!  神元 誠/Makoto Kammoto