#059 スージー・キューの語源にまつわる話

 

#059 スージー・キューの語源にまつわる話

これは、昨年(2017年)の別のブログで3回に分けて取り上げたのを 、一つに整理して残しておくものです。

 

■その1 メレンゲの中に

2001年、都内でサルサを習い始めるとじきに教わったのがシャインで踊るこの「スージーQ」。今回、この話題を上げた理由は、「社交ダンスの踊り方」(玉置真吉著/大泉書店 昭和33年発行)を読んでいたら、メレンゲの項に出ていたからです。

 

あの頃の日本のダンスの本にメレンゲが紹介されていたことにも驚きますが、シャインでしか知らない「スージーQ」を組んで踊っているのです! これは記録しておかなくては!と思いました。

そして、もしかしたら、このブログの読者にスージーQに関心を抱いている人がいるかも知れないと思い、記録してみました。この話は続きます。

 

 

■その2 曲名から

「私のダンス用語ノート」(神元誠・久子著/自費出版/2010年)を準備していた頃、「スージーQ」の由来を調べましたが、まるで分かりませんでした。友人の英国人が「俺の友達は調べるのがうまいぞ」とすぐさま電話してくれましたが、やはり、何も得ることができませんでした。

ところが昨日、玉置真吉氏の本についてブログに記録しておこうとしながら、一瞬、ネット検索すると、

スージー Q の名はこの曲名に由来する

と出てきたのです。

それが、この “Doin’ The Suzie Q”!

一歩、前進した気持ちでうれしいです。

 

 

■その3 彼女がその人!

ステップ名が “Doin’ The Suzie Q” から来ているらしいことが分かりました。

では、スージーは誰のことか、’Q’ は何を意味するのか……?

こうした疑問の答えが新聞の死亡欄にありました。

 

2008年9月21日のアメリカの新聞「The Salt Lake Tribune」紙の死亡欄に、スージ-・ジェーン・ドワイヤー(Susie Jane Dwyer 4/24/1915 – 9/17/2008)さんが17日に他界したとあり、「Doin’ the Suzie Q’」は彼女のために書かれたと書いてあります。

 

そして、彼女の旧姓がキューリー(Quealy)であったことも!
つまり、この曲はスージーがまだ独身だった頃に書かれたので、旧姓の Q を使ったのです。

 

これが、スージー・キューリー。(写真は死亡欄から転載)

遂に「スージーQ」の疑問が解けとても幸せな気分です!

年頃の金髪で青い目のスージーはとても美しくサンフランシスコでは憧れの的だったようです。彼女にはやはり美人の半姉妹がおり、夜な夜なホテルで踊り過ごしていたとのこと。

出典:
https://en.wikipedia.org/wiki/Suzie_Q_(dance_move )
http://www.legacy.com/obituaries/sfgate/obituary.aspx?n=susie-jane-dwyer&pid=117734314

 

 

■その4 ”Doin’ The Suzie Q” の作曲者は

昭和33年出版の玉置真吉氏の本「社交ダンスの踊り方」にスージーQを見つけ、その喜びを記録しようとしていたとき、偶然にも「スージー Q 」がどこからきて誰なのかを見つけました。

最後に ”Doin’ The Susie Q” の作曲者 Lil Harding Armstrong についても知ったことを記録しておこうと思います。

 

ハーディンはルイ・アームストロングの2番目の奥さんで、1920年代、二人は数多くの作品作りに関わりました。

1971年、ルイ・アームストロングが亡くなると彼女は大いに動揺し、翌月、ルイ・アームストロングの追悼コンサートがTV中継されたとき、ハーディンはピアノ演奏の最中に倒れ1時間後に亡くなりました。

彼女の葬儀が終わると、彼女が保管していた手紙や自叙伝の原稿が自宅から消え失せていたということです。

 

もう少し詳しくはこの音楽を投稿した人のコメントを参照ください。

 

”スージーQ” についてはこれで終わります。

 

ハッピー・ダンシング!

 

 

「サークルで上達するボールルーム・ダンス(ラテン編)」は電子書籍(PDF)としてDLmarketで発売しています。

 

 

 

Related Post

#232 ルンバのフィガー 22.リバース・トップ...   #232 ルンバのフィガー 22.リバース・トップ(Reverse Top) ナチュラル・トップを習えばリヴァース・トップもとなりそうなものなのですが、手ごわいためか、敬遠され気味です。でも、アマルガメーション<3>まできた人は、やるしかありませんね。覚悟を決...
#082 ジルバのフィガー 7.ウィンドミル...   #082 ジルバのフィガー 7.ウィンドミル(Windmill) ウインドミルとはオランダやスペインで活躍の風車の事で、踊るとその感じがつかめます。で、その言葉の実態はウィンド(風)の力を利用したミル(粉引き器)。 風車といえば、即、水車も連想しますが、その英語はウ...
#029 タンゴのフィガー 2.プログレッシブ・リンク...   #029 タンゴのフィガー 2.プログレッシブ・リンク(Progressive Link) 僅か2歩だけですがタンゴらしさ溢れるフィガーです。ここではウォークスから入っていますが、両足閉じた所から直接入ることもできます。臨機応変にその場の状況で使えるようにしましょう。 ...
#060 昭和の本が紹介するマンボ・チャチャチャ...   #060 昭和の本が紹介するマンボ・チャチャチャ すでにこのブログで何度か取り上げている「社交ダンスの踊り方」(玉置真吉著/大泉書店/弐百円)。昭和33年(1958年)発行のダンスの本がどのようにマンボを紹介していたかが興味深く、記録として残しておこうと思います。 ...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)