#255 要の3番バッター(一番大事なカウントの話)

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ダンスをしていると、「ちょっとしたこと」で一気にレベルアップした踊りになることが多々あります。そこで、拙書「パーティーはおまかせ」(入門・初心者向け)掲載のコラムを取り上げ、その「ちょっとしたこと」を更に掘り下げて行きます(全30話)。第10話は「要の3番バッター」のコラムを掘り下げ、(一番大事なカウントの話)をします。

 

#255 要の3番バッター(一番大事なカウントの話)

ワルツ編②ナチュラル・ターンで書いたコラムを掘り下げます。

 

 

 

 

上のコラムに書いた通り、ワルツでは「カウントの3が一番大事」と思いながら踊ってみましょう。

 

🧟‍♂️「いやいや、音楽的に言っても一番意識するのは1でしょ。1でグーンと大きく踊らなくては」

🙅「そうよ。だから3じゃないわ」

と考えている読者も多いと思います。

 

踊りには、人それぞれの個性があって良いわけですから、議論する気はありませんが、「そうなの?」と思った人も、「違うでしょ?」と思った人も、次の簡単な実験をしてみませんか?

 

 

■実験:
最初に「カウント1を意識」して踊る。次に、「カウント3を意識」して踊り、両者を比較する。

 

 

■考察と結論:
ふたつの踊り方をしてみると、「カウント3を意識」した方が、流れが美しかったと思いませんか? カウント「1」も「2」も「3」も、全部が丁寧な動きになりませんでしたか?

それに比べ、「カウント1を意識」して踊ると、「1に突っ込む」感じになりませんでしたか? 

そうなった人がいたら、その原因は「カウント3」の動きを軽視した点にあります。「カウント3」の動きが終わる前に、つぎの「カウント1」に大きく動こうとしたからです。

 

陸上の100m走で考えてみましょう。

審判がピストルを構えて「よーいドン!」とやります。「よーい」でしっかりスタートの態勢を整えると「ドン!」で勢いよく飛び出すことができますが、その「よーい」がワルツの「3」で、「ドン!」が「1」に当たると言えます。

 

ワルツの音楽は3拍子。クローズド・チェンジは1小節で3歩ステップし、ナチュラル・ターンは2小節で6歩ステップします。このように、殆どのフィガーでは3拍毎の「カウント3」の足にロアーしますから、(次への動きを継続しつつも)このロアー・アクションを一度終わらせなければなりません。それには、「#254 膝同士の業務連絡(優雅な踊りの秘訣) 」で述べたように、「1歩を終わらせる」、そして、「膝と膝の業務連絡」をすることが大切です。

シャッセ・フロム・PPは4歩構成ですが3拍目に4歩目をステップしています。

 

もし納得できましたら、ワルツでは「カウント3(厳密には3拍目)」を丁寧に踊ることを心がけてみてください。踊り全体が美しくなります。

ハッピー・ダンシング!

 

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