#288 読者からの質問【その2】(Q11-Q20)

かつての月間ダンスファン「読者専用フロア」に寄せられた質問と回答をまとめ、より細かな回答を用意しました。連載「サークルで上手くなっちゃって、ごめんなさい!」の「読者専用フロア番外編」も含みます。回答は「個人的にこう考えます。こういう方法・考え方もあります」というものです。同じ質問を抱いている人のお役に立てば幸いです。

 

#288 読者からの質問【その2】(Q11-Q20)

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#280 読者からの質問【その1】(Q1-Q10)

 

  =目次= (クリックすると回答へジャンプします)
Q11. テレスピンでカップルバランスが崩れてしまい、次のピクチャーポーズに上手く入っていけません。どのようにフォローしたら上手くいくのか、悩んでいます。(茨城県 女性)
Q12. 私は競技選手で、カップルではいつも一緒なのでスムーズに踊れますが、パーティーなどでは他の人とスムーズに踊れません。どうしたら誰とでもスムーズに踊ることができるのでしょうか。コツがあれば教えてください。(鳥取県 女性)
Q13. ダブルリバースの回転がうまくいきません……。(大阪府 女性)
Q14. スタンダードでホールドしていると腰が痛くなります。立ち方が悪いのか、もしくは背中を反らせすぎ? アドバイスをもらえないでしょうか。(群馬県 女性)
Q15. レッスンのとき、「背中を使って!」と言われますが、なかなか難しいです。コツはありますか?(大阪府 女性)
Q16. フォーラウェイ・リバース&スリップ・ピボットを、種目ごとに上手く使い分けるコツを教えてください。(佐賀県 男性)
Q17. 基礎をやりたい私と、もう基礎は十分と言うリーダー。ありがたいことに昇級はできたので基礎も身についてきたのかなと思っています。けれど、まだ足りないと思う私。基礎のゴールはどこでしょうか。いくら練習しても納得できずスランプに陥らないかと不安です。(千葉県 女性)
Q18. サーキュラー・ヒップ・ツイストでリーダーとタイミングがずれます。コツを教えてください。(滋賀県 女性)
Q19. ラテンで女性を引っ張り過ぎないリードをご教授ください。どこまでやれば僕のリードが伝わるのか分かりません。(和歌山県 男性)
Q20. ポジション(ホールド)をキープするにはどうすればいいか教えてほしいです。(北海道 女性)

 

 

 

Q11. テレスピンでカップルバランスが崩れてしまい、次のピクチャーポーズに上手く入っていけません。どのようにフォローしたら上手くいくのか、悩んでいます。(茨城県 女性)

A11.

🔶高度なフィガーですが攻略法がないではありません。私たちがサークルで話しているのは、まず「内回りと外回りを同じように踊らない」です。すなわち、後退する内回りの人は静かに踊り、自分で回転しようと思わないこと。前進する外回りの人は積極的に(女性は「リードを受けての」積極的)。これに気をつけるだけでも踊りが随分楽になります。

🔶女性は前半のテレマークでPPぽい形から出て行くとき、「(男性の)左に出ていけ!」と言われたり教わったりもするので、忠実にに急いで男性の左に出てこうとしますが、最後の形になるのが死ぬほど大変で失敗します。二人のボディ・ポジションが大きくずれてしまうからです。女性が男性の左に行くように見えるのは、単なる目の錯覚で現実ではありません。

🔶それが目の錯覚と理解するには、ゆっくり踊ってみることです。そうすると、女性はリードを受けて男性のボディを転がり、「元のスクエアのポジションに戻る動作をしているだけ」ということが分かります。他の練習法として、

1.男性は右手を女性の腰に回し、すこしきつく抱きしめる形で踊ってみましょう。それで踊れることが分かりますし、女性が左に行かないことも分かります。

2.女性は最初からネックを左にキープしたまま踊ってみましょう。これも、女性が男性の左に行かなくて良いことが実感できる方法です。PPで頭が出ていこうとすると、肝心のボディが遅れてしまうのです。

以上を理解した上で練習すると、カップルバランスの崩れが少なくなり、次のピクチャー・ポーズに入り易くなることでしょう。

ハッピー・ダンシング!

 

 

 

 

Q12. 私は競技選手で、カップルではいつも一緒なのでスムーズに踊れますが、パーティーなどでは他の人とスムーズに踊れません。どうしたら誰とでもスムーズに踊ることができるのでしょうか。コツがあれば教えてください。(鳥取県 女性)

A12.

🔶フリーダンスでは相手の使うフィガーやリードの大きさ、その人の癖などが分からないので即時対応能力が求められます。そういう意味では知らない人と踊るのはいつものパートナーと踊るより難しいことが多々あります。そこで、フリーダンスでは自分のナチュラルなポスチャーを保ち、バランスを壊さないように踊ることが大切です。小さなリードに対してはその形でフォローし、大きすぎるリードや覆いかぶさってくる人に対しては、それをフレームの中で逃がすようにします。それには、両肘の位置をあまり崩さないようにしつつ、両肘と両肩甲骨の力を抜くのがコツです。

🔶東京コングレスに出ているケニー・ウェルシュとカチューシャの写真をご覧ください。世界のトップ・コーチャーと組む世界チャンピオンのカチューシャでさえ、アルーナスと同じようには組みません。何が起こるか分からないので、自分のバランスを優先しているからです。

🔶競技選手は決めたルーティンで踊ることが多いと思いますが、安心できる反面、勝手に動く癖もついてしまいます。ときどき、パートナーと「ルーティンを使ってはいけない」練習をする時間を持ってみましょう。パートナーは即興で踊る力が付きますし、あなたは先入観に頼らないでフォローする力がつくことでしょう。💖 #120 アン・ラクスホルムのレクチャー”KEEP IT HUMAN” (2009) をご覧になってください。競技選手としても力が付くでしょうし、他の人とも楽に踊れるようになることでしょう。

ハッピー・ダンシング!

 

 

 

 

Q13. ダブルリバースの回転がうまくいきません……。(大阪府 女性)

A13.

🔶女性も男性も、一人で難なく踊れるようになるまでシャドーしましょう。

🔶さて、女性が1歩目の右足ヒールに「乗りたくなる」のはどういう場合でしょう? また、そこに「左足を寄せたくなる」のはどういう場合でしょう? 観察をしていくと、

「右足ヒールに乗りたくなる」のは、右ヒールの後ろに「倒されそうになるとき」と分かります。

この状態になると、左足も右足に寄せたくなります。男性のリードが「右足ヒールの後ろに」抜けていかなければ、「左足は揃えたくならない」ことが分かってきます。また、右足ヒールの方に倒れていくには、左脚部や首に力が入っているとスムーズにできなことも分かってきます。よって、左脚部の力を抜きましょう。また、首は力を抜いて背骨の延長の左肩近くの方向に頭を乗せていくと、自然なヒール・ターンに入れることが分かるでしょう。

🔶その上で男性と踊るときは、最初の2歩は内回りですから、楽に「倒れそうになること」だけを考えます。しかし、3~4歩目はそこから一転して、外回りですから、2歩目の終わりで左足を使い積極的に出ていかなくてはなりません。男性の右腕の上にある左手が「ほんの少しも」ずれないよう、そして、ボディは男性のボディから縦ずれ・横ずれを起こさないようにしながら、積極的に動いていきます。顔が左へ左へ向こうとしたり上半身で回転しようとすると、体が捻じれ、ずれてしまいます。3歩目ではすぐにロアーしよとせずに右足トウの上でボディ・トーンを長く保ち、左脚部の力を抜いておくと、自然に左足が右足前にクロスするでしょう。頑張れ!

ハッピー・ダンシング!

 

【関連記事】
 #204 19.ダブル・リバース・スピン 

 

 

 

 

Q14. スタンダードでホールドしていると腰が痛くなります。立ち方が悪いのか、もしくは背中を反らせすぎ? アドバイスをもらえないでしょうか。(群馬県 女性)

A14.

🔶ここに二つの薬があるとしましょう。ひとつは「楽に踊れる薬」。もうひとつは「苦しく踊る薬」。さて、あなたはどちらを選びますか? 

女性の体を心配する余り変な質問をしましたが、私たちは人生の中で、いつでも二つの中からどちらかを選択して生きています。

  • 「ダンスをする」か「ダンスをしないか」➡「する」を選択しました。
  • 「腰が痛くても良い」か「腰は痛くないのが良いか」➡ 「痛くないのが良い」ですね。
  • 苦しくてもシェイプを作って踊りたい」か「苦しくなく踊りたい」➡ どちらを選びますか? 

 

「苦しくない」方が良いに決まっています。それにも拘らず、なぜ苦しいシェイプを作ってしまうのでしょう? それは、「動く(=踊る)よりシェイプが優先されている」からです。踊るとき、最初に教わったシェイプを作り、それを崩さないように踊ろうとするからだと思います。大胆な発言をすると、動く(=踊る)ことを優先して楽なシェイプで踊ってみましょう。動けるようになるとシェイプを考える余裕がでてきます。体を壊すと好きなダンスを失うことにもなります。楽に踊れるバランスを優先しましょう。

 

🔶個人体験をお話しましょう。
つてサークルで教えていたとき、初心者の若い女性がプロから誘いを受け、私たちの所に相談に来たことがあります。私たちの考えは「勧めない」でした。華やかな競技会に出たい気持ちは良く分かりますが、基本を十分知らないうちにルーティンでバンバン動く練習をすると体を壊すのは目に見えているからです。

この女性は考えた末に「プロとやってみる」決心をしました。それを止めることはできませんし、それも青春です。しかし、後年知ったのですが、それから間もなくして腰を痛め、「このままいくと、子供を産めない体になる」と医者から言われ、ダンスを止めたそうです。

苦しい形、無理な形の延長に美しいシェイプはありませんし、この例のように体を壊すことがあります。ダンスを「苦行」にして「体を壊す」のを最終目標に設定しないでください。楽しく、骨格に添った楽に動けるバランスを探していくと、その延長に美しいシェイプが生まれてくることを約束します。

 

ハッピー・ダンシング!

 

【関連記事】
#022 ホールドの大きさはどのくらい?
#024 ホールドの話
Q20. ポジション(ホールド)をキープするにはどうすればいいか教えてほしいです。(北海道 女性)

 

 

 

Q15. レッスンのとき、「背中を使って!」と言われますが、なかなか難しいです。コツはありますか?(大阪府 女性)

A15.

🔶その場で立ったまま背中を使うのは出来ても、踊りの中で様々なことをしながら、同時に「背中をどう使うか」と考えてもなかなか上手く行かないのは、あなただけではありません。ひとつには、脳からの指令が体の末端に到達するまで一定の時間が掛かるので、私たちが何かをし続けて行くとき、脳からの指令を待ち、それを受け取り、確認してから動くのでは遅すぎるということが生じます。

そんなときは、踊りの間中、黒子があなたの背中を動かしているとイメージしてみてはどうでしょう? つまり、なんでもかんでも「頭で考えながら」でやろうとするのではなく、頭上とか背後にもう一人の自分がいると想像し、その人に操られて踊ると思うのです。かなり効果的なのでお勧めの方法です。

🔶これを前提としての話ですが、「肩甲骨は背中にへばりついていない」事実を知ることが大切です。実は肩甲骨は、骨格的には鎖骨の端と繋がっているだけなので、広範囲な動きができます。でも、「背中にくっついている」と思っていると、その思いに支配され、肩甲骨を動かすことができません。そこで、肩甲骨に「自由に動いていいよ」と伝えてあげましょう。それだけで背中に自由が生まれてきます。

では、次の3つのうち、肩甲骨が一番動くのはどれか確かめてみましょう。

①両肘を後ろに引いているとき。
②背中を丸めているとき。
③体を後ろに倒しているとき。

失礼しました。実は、どれもよく動かないですね。つまり肩甲骨に自由を与え背中を使うには、上の3つの形であってはいけないことが分かります。ラテンでもスタンダードでも、そうしたことを考えながら踊ってみてください。

もう一度書きますが、「黒子に踊らされている」とイメージするのは、本当に効果的ですからぜひ試してみてください。

 

ハッピー・ダンシング!

 

 

 

 

Q16. フォーラウェイ・リバース&スリップ・ピボットを、種目ごとに上手く使い分けるコツを教えてください。(佐賀県 男性)

A16.

🔶使い分けのコツというより、種目ごとに「踊りの特性を表現しよう」と考えてみましょう。つまり、タンゴではスタッカートを感じる踊り方をし、スロー・フォックストロットでは川の流れのような気持ちでライズ&フォールを抑えて踊ります。これはフィガーの使い分けのコツではなく、タンゴとかスローの踊りの特性表現になります。

 

■カウントの取り方は ―― 

🔶英国のIDTA(1995年)のテキストを開くと、

🔵ワルツには(12&3/123&/1&23/1231)の4通りのカウントの取り方が出ています。ただ、カウント(1231)で踊ると、後続フィガーのカウントの取り方が面倒になります。そのためかどうかは分かりませんが、2011年のテキストからは削除されていました。

🔵スローには(S&QQ/SQQ&/SQ&Q/SQQS)の4通りがありますので、ご自身が踊りの特性を表現できると感じるカウントを使うと良いでしょう。ISTDのテキスト(1994年)には、更に(QQQQ)が出ていますし、少し前のリバテク(1986年)には(SQQQ)もありました。

🔵クイックは(SQQS)の1種類のみ。ISTDのクイックステップにはこのフィガーは出ていません。

🔵タンゴは(QQQQ/QQS&)。

協会が違うとカウントが異なったり、同じ協会のテキストでも時代が変わるとカウント表記が変わったりしていることが分かり興味深いです。そうではあっても、どれも「踊りの特性」を表現するためのカウントを表記しているのだと思います。

 

【関連記事】として、#276 アービンが遺したもの の「フォーラウェイ・リバース&スリップ・ピボットの秘訣」も読んでみましょう。きっと役に立つことでしょう。

 

ハッピー・ダンシング!

 

 

 

 

Q17. 基礎をやりたい私と、もう基礎は十分と言うリーダー。ありがたいことに昇級はできたので基礎も身についてきたのかなと思っています。けれど、まだ足りないと思う私。基礎のゴールはどこでしょうか。いくら練習しても納得できずスランプに陥らないかと不安です。(千葉県 女性)

A17.

🔶ある程度踊れるようになると、「基本は覚えた」と考える人が大勢います。もしそうであるら、なぜ世界のトップ・ダンサーたちがフェザー・ステップやルンバ・ウォークの練習をし続けるのでしょう。元世界チャンピオンのロレインさんがスローのレクチャーで、「フェザー・ステップは最もお金がかかっているフィガーでしょう」と話していたくらいです。

基礎は終わったと考える人は、「基本=土台」のように考えているのかもしれません。小学校で算数を覚えたら、中学や高校で勉強する必要がないように、学問の分野ではそのような考え方ができます。でも、その考えは体で表現する分野では通用しません。世界で活躍するバレリーナでも、「バーレッスンは初心者のときに終わったから必要ありません」とは言いません。入門したての人たちと同じ様に、毎回バーレッスンから始めます。

 

🔶拙書「「社交ダンスがもっと好きになる魔法の言葉」(白夜書房)の一番最後にも書きましたが、基本を土台ではなく、コイルのように捉えてみませんか? 「基本」という軸を「技術」という線がぐるぐる巻きついているのです。軸の下の方は初心者の基本、上の方はトップ・プロの基本。

ハッピー・ダンシング!

 

 

 

 

Q18. サーキュラー・ヒップ・ツイストでリーダーとタイミングがずれます。コツを教えてください。(滋賀県 女性)

A18.

🔶女性は自分で回転しようと思わないことが大切です。自分で回転する意識があると、「回転しよう」とするタイミングと、男性の「回転させよう」とするタイミングに微妙なズレが生じるからです。では、女性は何をすればいいのでしょう?

ラテンを踊られている人ならウォルター・レアード(Walter Laird)の名前は聞いたことがあると思いますが、彼が逝去されて間もない頃、パートナーのジュリーさんのレクチャーを受けたことがあります。その中で彼女は「女性は前進しつづける」と説明していました。つまり、「前進から前進、前進から後退、後退から前進」などのように、直線的な動きを続けます。そして、ひとつの直線的な動きから次の直線的な動きに切り替わる瞬時だけに回転があります。男性はそこを狙って女性に回転のリードをする ―― そんな練習をしてみてください。

🔶また、回転では頭から足先までの体丸ごとひとつを「同時に回そうとしない」ことも、ラテンのテクニックですから、覚えておきましょう。サーキュラー・ヒップ・ツイストでは、女性は左足の上で左回転、右足の上で右回転というふうに、どれも軸足の外側に回ります。この外回り回転で大切なことは、回転をして顔が次の進行方向に向いて終わったとき、軸足のトウが外側を向いていることです(=ラテンの足の形)。トウを顔と同じ向きで止めてしまうと、軸がぶれる原因となります。

 

ハッピー・ダンシング!

 

 

 

 

Q19. ラテンで女性を引っ張り過ぎないリードをご教授ください。どこまでやれば僕のリードが伝わるのか分かりません。(和歌山県 男性)

A19.

🔶男性のリードは、大きく3分類できると思います

女性をステップさせ、その足の上に体重が乗り切る所までのコネクションによるリード

そこから女性がさらに離れる・近寄ることのできる余韻のリード。ここでは、手首や肘や腕の力を解放してあげましょう。もちろん、崩れない程度にです。この「余韻」の部分まで押したり引いたりすると、女性にはしなやかに動ける余白がなくなり、「押し過ぎ、引っ張り過ぎ」になる可能性があります。「引っ張り過ぎ」では、例えば、ルンバのオープン・ヒップ・ツイストの2歩目と3歩目が考えられます。

🔶男性は2歩目で「女性を引っ張って」と考えるかも知れませんが、2歩目の男女の形を1歩目後半と比較すると同じことが分かります。つまり、男性は自分の体重を左足から右足に移動するだけ、女性も男性を右足から左足に体重移動するだけで良いことが分かります。これが③番目のリードです。このとき、女性を前進させようと思って「手」を引くと、「引っ張り過ぎ」になるでしょう。

3歩目では、女性が右足に真っすぐになる所までは①のリードを使い、その先は②の「余韻の」リードを使うと、女性のボディが柔らかな前進を続けますから、タイミングをみて、「そこでお終い」と強く思うと、女性は次の方向に向いてくれるでしょう。

 

⬛「余韻のリード」補足説明:

以前、英国のDSI社の依頼でチャンピオンズ・マスタークラスという6名の元世界チャンピオンレッスン動画の翻訳とアフレコをさせて頂いたことがあります。その中の一人、ブライアン・ワトソンのレッスンに “Allowing Leads” の話が出て来ました。レッスン動画では英語のまま「アラウイング・リード」とアフレコしました。それを、個人的に「余韻のリード」として使っています。

ブライアンの説明を簡単に紹介しましょう。

「簡単に言うと、女性を力で前後にリードすることではなく、男性がやることは、方向とタイミングを示すだけで、あとは彼女がアクションを終わらせます」

この、「あとは」の部分がアラウイング・リード(余韻のリード)に当たります。

※ “Allowing Leads” はテキスト “THE LAIRD TECHNIQUE OF LATIN DANCING” にも出ています。

 

ハッピー・ダンシング!

 

 

 

 

Q20. ポジション(ホールド)をキープするにはどうすればいいか教えてほしいです。(北海道 女性)

A20.

🔶スタンダードの質問かと思いますが、「右手のホールドなし」で踊り続ける練習をすると、男性の右腕の中にいる感じがつかめるでしょう。その練習の中で、男性の右腕から外れて出て行きたくなる瞬間があるときは、ヘッドの位置とフットワークをチェックしましょう。きちんとホールドしていても、踊る形を崩す一番の原因はフットワークの間違いです。

 

🔶実は、女性のポジションは男性と組んだ時点ですでに崩れていることがあります。私たちが考えるその主な原因が、これです。

①男性の左手と自分の右手でホールドしたとき、右手首と右肘(実は右肩甲骨)を固める。
②男性に近づいて行きながら右肘を突っ張る。おまけに、顔を左に向けてしまう。

この2つをすることで自分のポジションが完全にずれていきます。また、右腕が突っ張ったまま、足だけが男性の近くに入っていくので、バック・バランスになって踊りが苦しくなります。

 

🔶解決法として、こんなことをやってみましょう。

①女性が作ったホールドの所に男性に入ってきて貰います。こうすると女性のバランスのとれた立ち位置が確保できているので、自分のバランスで踊れるようになります。
②いつものように男性のホールドに入っていきます。でも、左手がセットされてから右手の順にします。

先にトップを真似する必要はありません。女性のトップの形は楽に動けるようになると自然に作れるようになります。男性も女性も背骨は相手の方に軽く向けておく気持ちが大切です。

 

ハッピー・ダンシング!

 

【関連記事】
Q14. スタンダードでホールドしていると腰が痛くなります。
#022 ホールドの大きさはどのくらい?
#024 ホールドの話

 

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