#015 Q&A 姿勢を良くすると背中が固まって動けません

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#015 Q&A 姿勢を良くすると背中が固まって動けません

質問:踊っていて姿勢が良くないといわれますが、自分では背筋を精一杯伸ばしているつもりです。けどその状態では背中が固まって踊れません。踊っているときの姿勢が良いとはどのような状態を指しますか。(男性)

 

回答:私たちは頭のどこかで、「踊る」=「競技ダンス」=「頑張って形を作る」と勘違いの公式ができ上がってているか、誤った考えに洗脳されている気がします。まず、その勘違いと洗脳から解放されましょう。その上で、「踊る」と「動く」は別物であることに気づくことが大切です。

 

足型を追いかけ、力任せに「動く」ことはできますが、それはあなたが求める「踊り」ではないでしょう。「踊る」には無理な力の入っていない、バランスのとれた動きが求められます。バレエや他のダンスを見ても、上手な人で背中を固めている人は誰もいません。社交ダンスも競技ダンスも同じです。

「背中を固める」は、じっとしている分には良いですが、あなたが感じているように、それでは動けなくなってしまいます。

 

レッスンで「背中は一枚にしなさい」とか「肩甲骨を寄せなさい」のアドバイスを受けることがあるかも知れません。それらは、ある意味において正しいのでしょうが、私たちのレッスンではお勧めしていません。なぜでしょう?

 

「一枚にする」、「肩甲骨を寄せる」の表現には、暗に「力でそうする」意味が含まれているからで、力で頑張って形をキープしていると、大切な踊り(「動く」ではない)に必要な筋肉が足りなくなるからです。

 

体の中の筋肉は、その場所だけに使っていることはなく、必ず「他の部分と影響し合っている」ようです。それを体感してみましょう。

1.その場に立って体をグニャグニャに動かします。

2.グニャグニャ動かしながら体の一部(例えば、目に少し力を入れてみましょう)

3.途端にグニャグニャ動きがカチカチ動きのようになるのが実感出来ます。

 

目に力を入れただけでも動きが損なわれるのです。それより遥かに大きな肩甲骨に力を入れるとどうなるか、結果を検証するまでもありません。

 

では、肩甲骨をどう扱えば良いのでしょう。私たちがサークルで教えているのは、

●肩甲骨の力を抜いてストンと落とす感じにする――です。

 

腕を曲げるとき、腕の内側の筋肉を収縮させる方に気が行きますが、そのとき、外側の筋肉が緩む仕事をしています。

この考え方の応用し、「肩甲骨を寄せよう」とするとき、背中側の筋肉を忘れ、反対側の「胸部の筋肉を緩める」のがコツです。

 

「その場で軽やかに縄跳びする気持ちで数回跳んでから、いったんトウで止まり、静かにヒールを下します。その形から踊ってみてください」

 

こうしたアドバイスも良くしています。
これも、楽に(エアー縄跳び?)しようと思ったときは、肩甲骨に力が入っているとダメだからです。反対に、楽に(エアー縄跳び?)ができたら、肩甲骨にも体の他の部位からも余分な力が抜けているので、ホールドも楽にでき、結果、ダンスが「踊り」になります。
「動き」ではなく――ネ。 

 

ハッピー・ダンシング! (神元 誠)

 

 

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