#369 きちんと上手になるために その1.回転量の得方

 

「長年踊っているのに一向に上達した気がしない」、「色々なステップを習うけれどパートナーが変わったら通じない。サークル以外の人とも踊れない」 ―― そう考えている人はいませんか? それは、たくさん踊ることやたくさんステップを覚えること上手になることは全くの別物だからです。そして、この事実に早く気づいた人が、その分早く、自分の踊りを美しくすることができるのです。

 

ここでは、「サークルで上達するボールルーム・ダンス」(東京経済/2002年発行)に書いた幾つかの「グレードアップするために」というコラムを紹介します。これは、「なぜか上手に踊れない…」ともやもやしている人にお届けする、動きの基本と原理の話です。今回は「分割する」お話です。

 

#369 グレードアップするために
その1.回転量の得方

 

⬛「サークルで上達するボールルーム・ダンス」のPDFを開きましょう

PDFを開き、ナチュラル・ターン前半の男性の踊り方とナチュラル・ターン後半の女性の踊り方を勉強しましょう。男女の回転量は共に3/8回転(=135°)ですが、それを「二分割して」踊るというお話です。3歩間で90°以上の回転をするときは、この原理が使われます。

Download (PDF, 555KB)

 

 

⬛参考動画(YouTubeより)

上の説明が分かって頂けましたか? でも、すごく上手な人たちは本当にそういう風に踊っているのでしょうか? その疑問にピッタリ答えてくれる動画を見つけましたので貼り付けます。

でも、気を付けて下さい! すぐさまこのカップルの様に「勢い良く踊ろう」「大きく踊ろう」と思わず、自分のいつもの踊り方よりも「少し小さめの歩幅」から始めて、外回りの1~2歩間と2~3歩間で回転量を分割していることを確認しましょう。

音楽をかけず、「少しゆっくり目」のスピードで練習することをお勧めします。1歩毎の体重移動がはっきりするからです。

 

⬛世界チャンピオンに習っているのに上手くならない…

これは #089 ラテン・チャンピオン雑学4 ルディ・トラウツ (2010 UK Congress) からの抜粋です。

John:さて、ドイツに大きなダンス学校を持って長いですが、いまでもビギナーの生徒達を教えているのですか?

Rudi:ええ、本当にたまにですけど。先生が病気になったとか、教える代わりがいない場合などに限られてますがね。自分のクラスも少し持っていて、そこには長年通ってきてくださっている生徒達がいるのです。30年以上かその位長くてすごいのですが、悲しいことに、上手になるより下手になっていくんですよ。(笑い)

Greg:いい点は、彼らはいまだにレッスン代を払い続けてくれていることです。

Rudi:そうなんです。レッスン代を払って、あまり上手にならないのです。

 


トラウツ氏も今回の「回転量を分割して踊る」というシンプルな原理を生徒たちに教えている筈ですから、彼の話す「上手くならない」は、サークルレベルではなく、ずっと上の話に違いありません。でも、ここで大切なことは、どれだけ素晴らしい先生に習っていても、動きの原理を教わらなかったり、また、教わったとしても、それを本人がやろうとしなければ、綺麗に踊れる大きなチャンスを逃しているということです。

さあ、「思ったように上手になっていない」と悩んでいる人で、このシンプルな原理を知らなかった人は、いますぐ実行してみて下さい。たちまちクオリティが上がることを実感されることでしょう。💖

理屈が理解できたら、あとは実行するだけです。実行した上で、更に上手になりたいと思っている人は下の記事を参考にして下さい。ビフォーアフターに驚かれることでしょう!

 

【関連記事】

  1. #265 内回りと外回りを理解すると上手になる 
  2. #025 「足型図」の読み方でワンランク上に!

 

ハッピー・ダンシング!

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