#372 きちんと上手になるために その4.秘密の練習2

 

「長年踊っているのに一向に上達した気がしない」、「色々なステップを習うけれどパートナーが変わったら通じない。サークル以外の人とも踊れない」 ―― そう考えている人はいませんか? それは、たくさん踊ることやたくさんステップを覚えること上手になることは全くの別物だからです。そして、この事実に早く気づいた人が、その分早く、自分の踊りを美しくすることができるのです。

 

#372 きちんと上手になるために
その4.秘密の練習2

 

自力でグ~ンと上達する練習法をあなただけに公開しましょう。秘密ですよ。

しかも前後に3歩歩けるスペースがあれば充分ですから、どこででも練習可能です。会社勤めの人ならトイレに立った時に、主婦(主夫)なら家事の合間に練習することもできます。確実に上達できる方法です。

こんな風に書いてしまえば、もはや秘密ではないと思われるかもしれませんが、いいのです。これをやるかやらないかが問題なのであって、この上達方法を知っていても、やらなければ知らないに等しいからです。あなたがコツコツ練習すれば充分 “秘密” に値します。(「サークルで上達するボールルーム・ダンス」より)

 

 

⬛秘密の練習2  

秘密の練習1でトウで歩く練習に慣れてきたら、後退でヒールに降りる練習をします。

 

1⃣両足のトウに上がります。

「秘密の練習1」と同様、両足トウに立った状態をつくります。両膝は適度に伸ばしますが、突っ張らないようにします。

「でも、トウで高くライズしようとすると、膝は当然突っ張るでしょ?」と考えるかも知れませんが、その場で「両腕を前に伸ばし」、それから、「その両腕を突っ張ってみる」と、伸ばすと突っ張るの違いが明確に分かると思います。二つは似ていますが明らかに違います。

突っ張って筋肉を固めると動きにくくなります。その筋肉に関わる「関節」が動きにくくなるからです。多くの場合「柔らかく動く」とは「関節の動きがしなやか」と考えて良いでしょうから、関節をしなやかに動かすには筋肉に力を入れ過ぎないことが大切です

(【関連記事】Q32. 「背筋を伸ばして」なんてよく言われますが、背筋を伸ばすと肩の動きにも影響が出ませんか? 伸ばし方が悪いのでしょうか? 単に姿勢よく柔らかく踊りたいのですが。

 

2⃣右足後退

  1. 両足トウの状態から、右足を後退し、前後に開いた状態で中間バランスを探します。
  2. まだ、両足トウに上がっています。

 

3⃣右足ヒールを降ろす

  1. 次に、上体が後ろに倒れない「垂直な」バランスを探しながら、ゆっくり右足ヒールを降ろします。この時はまだ、右膝を緩める必要はありません。
  2. 右足に体重移動する前に、左膝を緩めたり、左ヒールを下ろそうとしないこと
  3. 右足ヒールが床についたとき、左足が右足横に寄って来ているようにします。
  4. 次に、そのままのバランスで右膝を緩めながら左足を後ろに出し、トウで床をポイントします。体重はまだ右足に乗っています。「ヒールに降りた」時点では、「ヒール」は床に着いているだけで、体重は「ボールから土踏まず辺り」に感じているのが良いと思います

 

4⃣同様に、左足後退の練習をしましょう。

 

5⃣方向を変える

後退のステップを、「右横/左横」、「右斜め前/左斜め前」と「右斜め後ろ/左斜め後ろ」に変えて練習しましょう。

 

以上は「T」から「TH」のステップをする練習です。

 

😃たったこれだけ!

 

練習内容はたったこれだけですが、これで確実に 「T,TH」 の踊りが上手くなります。

「T,TH」が出てくる所はどこか。ワルツの基本フィガーから一例を挙げてみましょう。

    1. ナチュラル・ターンやナチュラル・スピン・ターンの2~3歩目と5~6歩目
    2. シャッセ・フロム・PPの3~4歩目
    3. オープン・インピタス・ターンの2~3歩目
    4. ウィーブ・フロム・PPの2~3歩目と5~6歩目

 

あっという間にこんなに出て来ます。他のフィガーでも「T,TH」は出て来ますから、ワルツ1曲を踊る中でどれほど出てくることでしょう。それほど頻繁に出てくる所を、この秘密の練習で上手に処理できるようになるのですから、踊りが上手になるのは当然なのです。

しかも、ワルツだけでなくスローやクイックステップにも出て来ますから、笑いが止まりませんよ!😄😄😆

 

 

…ということで、「こんなことで…」と疑っている人も、「自分は大丈夫」と自信のある人も、このシンプルな秘密の練習をやってみて下さい。次回、踊りに行ったとき、必ずや、レベルアップしていることを実感できるでしょう

 

 

【関連記事】

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ハッピー・ダンシング!

 

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