#409「10.ソシアル・ダンス スローとクイックのリズム」

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#409「10.ソシアル・ダンス スローとクイックのリズム」

今回は「モダン・ボールルーム・ダンシング」から「10.ソシアル・ダンス スローとクイックのリズム」お届けします。実際のフィガーの説明が出て来ます。

 

 


10.ソシアル・ダンス スローとクイックのリズム
(Social Dance: Slow and Quick Rhythm)

スロー・リズムとクイック・リズムとは、緩やかなテンポや速いテンポの曲で踊るリズム・ダンスのことで、フォックストロットやクイックステップの曲に合わせ、混雑した所で踊る踊り方です。規格化されたフォックストロットやクイックステップでは厳密なテンポが要求されますが、リズム・ダンスは4/4拍子(1小節に4拍)ならどんな音楽でも踊る事ができます。

 

クイック・リズムは、約40小節/分より早いテンポの音楽で踊る事ができますし、それより遅いテンポの場合にはスロー・リズムを踊ります。4/4拍子の音楽では1拍目と3拍目にアクセントがあり、少し練習をすれば初心者でも音を取れるようになります。

 

フィガーを覚え易くするため、先生は拍子をスローとクイックに置き換えて教え、生徒は、スローは2拍、クイックは1拍と簡単に覚えましょう。ひとつのスローにはクイックふたつ分の長さが、ひとつのクイックにはスローの半分の長さがあります。私は生徒達が、「スロー」と言いつつ「クイック」の速さでステップする傾向があるのを見てきました。こうした傾向の初心者には「スロー」の代わりに「スローリー」(ゆっくりとの意味)と言わせると良いでしょう。言葉が長い分、ステップするのも少し遅くなるからです。

 

⚫ホールド

スロー・リズムでもクイック・リズムでも同じです。男性は右手を女性の左肩甲骨の少し下に置き(すごく混雑しているフロア-では更に深く彼女の背中に手を回します)、指は閉じ、手のひらは女性の背中に合わせて自然なカーブを持たせます。左手は肩の位置より少し高くし、肘のところで前腕を曲げ、自然でゆったりと見えるようにします。左手で女性の右手を取り、手のひらを合わせて親指を重ねます。両肘を僅かに上げますが、肩は上がらないようにしましょう。

 

女性は男性の正面にできる限り真っ直ぐに組みますが、すごく混雑しているフロア-では男性は更に深く彼女の背中に手を回し、女性は男性の右に寄ることになります。女性の右腕は男性の左腕の高さに合わせ、右手は先に述べたようにして男性の左手と組みます。左手は男性の上腕に軽くおきますが、指は開かず、肘は少し上げてぶら下がったり、重みをかけたりしないようにします。

 

スローカウントの前進と後退は歩くようにステップします。したがってビギナーの人は、フィガーを覚える前に正しく歩く練習をするのはとても良い運動に成りますし、バランスもよくなります。フィガーをマスターした後も「歩く」練習をすることをお薦めします。

 

⚫前進ウォーク

自然に歩くときの動きが元になっています。少しだけ違う所は、自然に歩くときは少し足を持ち上げて前に踏み出しますが、ダンスでは足が床の上を軽くかすめていきます。出て行く足(ムービング・フット)は初めに足のボール部分が床に触れながら出て行き、もう一方の足のトウを通過するときにヒールへ変わります。この時点で軸足のヒールが床から離れ始めます。ムービング・フットのヒールは必要な歩幅になるまで出て行き、その間後ろ足は徐々にボールからトウになっていきます。最後に前足のトウが床に着き、後足を引き寄せてきますが、この時の後ろ足はトウからボールになり、次のステップの用意ができます。両足は真っ直ぐに出すことを覚えて置いてください。内股にも外股にもしないことです。スロー・リズムでの歩幅は歩くときと同じでよいですが、混雑したフロアでは小さくして下さい。クイック・リズムでは歩幅を小さくし、音楽が通常よりかなり速いテンポの場合は、さらに小さくします。

 

⚫後退ウォーク

前進と同じく自然に歩く動きが元になっています。後退しようとするムービング・フットはボールから後退し、一度トウになってから再びボールになります。この時点で前方に位置する軸足のトウが少し上がり、ヒールを床に押し付けながら引き寄せてきます。後退の歩幅は前進のときと同じように調整します。ウォークの一歩は“スロー”カウントで2拍の長さがあります。よって、スローふたつで1小節になります(1小節は4拍あるので)。

 

MEMO横方向へのステップはボールから床につき、それからその足に体重が移動しながらヒールがおります。

 

 

⚫スローとクイック・リズムダンスの違い

スロー・リズム用に書き出したフィガーは、サイド・ステップを除きクイック・リズムダンスで踊る事ができます。このサイド・ステップにはクイック・カウントが6個あり、クイック・リズムの音楽で踊るには忙し過ぎて不向きなのです。トゥインクルの踊り方も変わります。クイック・リズムで踊るには全部をスロー・カウントにする方が早い音楽に合い、より魅力的になります。

スロー・リズムで足を閉じるとき、両足がきちっと揃うようにします。しかしクイック・リズムのクイック・カウントで足を閉じるときは、両足をきっちり揃えるのではなく、大方揃っていれば良く、スロー・カウントのときにきちっと揃えます。スロー・リズムの踊りの方がクイック・リズムよりわずかに歩幅が大きくなります。

 

⚫リズムダンスにおけるボディ・スウェイ

ボディ・スウェイは踊る人のスタイルを作り上げたり、あるいは、様々な動きに柔らかさを与えてくれたりしますが、ビギナーの人たちはある程度のレベルに達し、色々なフィガーが踊れるようになるまで試みようとしてはいけません。右足でステップするときにはヒップから右側にわずかなスウェイが、左足でステップするときにはヒップから左側にわずかなスウェイがかかります。簡単に言えば、ステップする足の方向にスウェイがわずかにかかります。

 

 

⬛フィガーの説明

ここからはフィガーの説明に入ります。下のPDFを開くと、次のフィガーの説明が出て来ます。現在のダンス書籍では出逢わないフィガーもあり、興味深いことでしょう。拙書「サークルで上達するボールルーム・ダンス」で足型図付きで説明しているフィガーには(※)を付けました。

        1. クオーター・ターンズ(※)
        2. ナチュラル・ピボット・ターン(※)
        3. リバース・ピボット・ターン(※ チェックト同じ)
        4. リバース・ピボット・ターンからのロータリー・シャッセ
        5. バック・コルテ
        6. ダブル・シャッセ・バック・コルテ
        7. シャッセ・リバース・ターン(※ リバース・ターンと同じ)
        8. シックス・クイック・サイド・ステップ
        9. トゥインクル(スロー・リズム)
        10. トゥインクル(クイック・リズム)
        11. サイド・ステップ

 

Download (PDF, 1.09MB)

 

 

 

*印:「訳者のノート」参照 → #393 「モダン・ボールルーム・ダンシング」から「訳者のノート」

次回は「11.簡単なワルツ」をお届けします。

 

ハッピー・ダンシング!

 

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